雑談

「こんにちは」と「さようなら」の意味が実は超深いこと、知ってますか?

かんかん

今回のテーマは「こんにちは」と「さようなら」です。

今まで生きてきた中で一体何回くらい言った言葉でしょうか?

親としては、「挨拶」ってわが子にしっかりできるようになって欲しいことの1つですよね。

 

日本人が当たり前のように使っている「こんにちは」と「さようなら」の意味ですが、

実は意外と知らないんじゃないでしょうか?

 

人に会ったら「こんにちは」を言う、別れる時に「さようなら」を言う。

でもそれだけじゃもったいないんです。

すごく深い意味があるので、ぜひママにも子どもたちにも知って欲しいと思います。

ぼくはこの話を知って日本語の奥深さに感動しました。

 

最近はあまり使わない?

「こんにちは」と「さようなら」はいつ誰に使いますか?

家族の間で使うことってあんまりないと思います。

 

子どもたちが使う場面は、保育園や学校の先生、たまに会う親戚や友達のお母さんなどが多いと思います。

大人であれば、目上の人や近所の人、仕事で使う場面が多いのではないでしょうか。

 

今の時代、ずいぶん形が崩れてきて「こんにちは」と「さようなら」にも違和感を持つ人もいるでしょう。

会った時にこそ「こんにちは」を言うかもしれませんが、「どうも」とか「おつかれさま」の方が馴染みがあると思います。

別れ際は「バイバイ」とか「じゃあまた〜」が気軽でよく使われますね。

 

実はすでに省略されている

どんどん省略されて簡単になっていく挨拶ですが、

実は「こんにちは」「さようなら」も、昔の意味に比べたらすでに省略されているんです。

 

だから「こんにちは」だけを聞いても意味がよくわからない。

なんで「今日は(こんにちは)」って書くの?ってなるわけです。

 

「さようなら」も同じです。

「さようなら」→「そのようなら」が崩れたんだよね?くらいまではわかるけど、

何が「そのようなら」なのか全然分かりませんね。

 

 

省略される前の「こんにちは」と「さようなら」

「こんにちは」と「さようなら」はいったいどんな文章が短くなったのか。

 

イメージしやすいように、

「あなたが実家の近くを歩いていたら、近所のおばあちゃん(佐藤さんと鈴木さん)が挨拶を交わしていた」設定でいきたいと思います。

 

【鈴木さん】 「あら佐藤さん、今日は(こんにちは)、お元気ですか?」

 

【佐藤さん】「おや鈴木さん、今日は(こんにちは)おかげさまで元気ですよ。ありがとうございます。鈴木さんはご機嫌(気元)いかが?」

 

【鈴木さん】「こちらこそ、良い加減です。今日も良い日になりますね。それではさようなら、ご機嫌よう」

 

【佐藤さん】「そうですね。さようなら、ご機嫌よう」

 

上品か!!って思いませんでした?笑

 

ぼくは最初そう思いました。

 

でもこれを昔の人は当たり前にやっていたんですね。

そして時を経て、どんどん短くなって「こんにちは」「さようなら」だけで済ますようになってきたわけです。笑

 

時代の流れって怖いですね(笑)

地元の友達と駅で偶然会った時なんか、

「お!元気?」

「うん、元気」

「そっか、じゃあね!」

「うん、じゃあ!」

ですもんね(笑)省略しすぎです。(笑)

 

挨拶から昔の日本の人が何を大切にしていたかが分かる

そもそもですが、この挨拶を理解するには、ぼくたち日本人がどんなことを大切にしてきたかを知る必要があります。

最近はいろいろ便利になりすぎて薄れていますが、日本人は昔から太陽をとても大切にしていました。

 

 

日本とジャパン

ぼくたちは日本という国に住んでいます。でも、ふと不思議に思ったことはありませんか?

ぼくたちの国って、海外からは「JAPAN」と呼ばれています。

なのに「NIHON,NIPPON」と呼ばれることはほぼありません。

 

「漢字と英語の違いじゃないの!?」で片付けられないくらい違いますよね。

 

ネットで調べると今から1300年くらい前からこの国を「日本」と呼ぶようになったようです。(それまではヤマトでした。)

そして、「日」は太陽を表すと言われています。日本の国旗「日の丸」の赤も太陽を表しているそうです。

「日本」は「日の本の国」、つまり、「太陽とともにある国」だということです。

 

 

日本人は「日の本の人」

太陽は食物を育て、生き物を育てます。

太陽がなくなれば気温が上がらず、地球上はマイナス200℃の世界になってしまうとも言われています。

太陽がなくなれば、地球は宇宙空間をまっすぐ進むことになり、迷子になってしまいます。

それくらい大切な存在である太陽。

 

昔の人は、太陽があることで自分たちの生活が成り立っていることをよく理解していたということです。

だから、国の名前まで「太陽とともにある国」とし、そこに住んでいる日本人のことも「日(太陽)の本の人」「私たちは太陽とともにあります。太陽の存在に感謝しています。」と表したんでしょうね。

 

 

お天道様(おてんとさま)がいた

ぼくは昔、おばあちゃんから「お天道様がみているよ」と言われて育ちました。

誰も見ていなくてもお天道様はあなたのことをしっかり見てるから、隠れて悪いことしても見つかるんだよ、と。

素直な小学生のぼくは、たとえ周りに誰もいなくても、自動販売機の下の小銭を探したりするのはドキドキしながらやっていました(笑)

 

そのお天道様って太陽のことなんですね。今は廃れてしまった日本の道徳教育です。

 

元気は太陽エネルギー

さて、さきほどの挨拶で出てきた「お元気ですか?」というのも、実は太陽に関係しているらしいのです。

 

落ち込んでる人に「元気ないね、大丈夫?」と聞いたり、

久しぶりに会った友達に「最近元気??」と尋ねたりしますよね。

 

「気」というのはエネルギーのことで、この世はたくさんのエネルギーで満たされているのですが、

挨拶の時の「気」は「太陽」のことを表すのだそうです。

 

つまり、「お元気ですか?」というのは、

「わたしたちの命の源である太陽とともに明るく生きていますか?」という意味になります。

 

「元気です」と答えるのは、

「太陽とともに明るく生きていますよ」という意味になります。

 

太陽と一緒なら大丈夫!

太陽の存在は、ぼくたちにとって絶対的な存在です。

存在が当たり前過ぎて、感謝することを忘れてしまいがちだけど、

頼んでもいないのに毎日暖かい光を届けてくれて食物や生き物を育ててくれる、

そんな太陽と共にあれば今日も1日大丈夫ですね。

 

という意味で挨拶の最後には「さようなら、ごきげんよう」と言うわけです。

「そのよう(太陽と共にあって明るく過ごしている)なら今日も良い日になりまね」と。

 

 

挨拶ひとつにも深い意味がある

というわけで、「こんにちは」と「さようなら」の実は深い意味があるというお話でした。

自分たちが生まれ育ち、今も生活している国のこと、意外と知らないことばっかりなんですよね。

 

挨拶を教えることは大切です。言い方を教えるだけじゃなく、「なぜ」その言い方をするのかまで伝えてあげられる大人は素敵だと思います。

こういうことを子どもたちと一緒に話したり考えてみると、子どもは想像を広げ、自分の幅を広げていけると思います。

 

保育士をしていると子どもからの「なんで?なんで?」攻撃を毎日のように浴びます。

ぼくはそのおかげで自分が普段考えもしなかった疑問をたくさん持つようになりました。

 

これで今日から「こんにちは」と「さようなら」を使う時の感じ方が変わりますね。

それでは今日もお元気でありますように、さようなら。

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