この記事では、
とよく自己嫌悪してしまいがちなママに向けて、自己嫌悪しやすいママが自信を持って明るく育児ができる方法をご紹介します。
今回の覚えて頂きたいのは、
- 「自己嫌悪になりやすくなる脳の3つのクセ」
- 「自己嫌悪になりにくい脳を作る5つのポイント」
です。
あなたはダメな母親なんかじゃない!
まず初めにこれだけは知っておいてください!あなたはダメな母親でもないし、母親失格でもありません!
この記事に辿り着いたということは、育児に一生懸命なママさんなのだと思います。
いつも本当にお疲れ様です。
脳には癖がある
さて、それではさっそく本題に入ります。
自己嫌悪しやすい人にはある特徴があります。
その特徴を知っておくことで、自己嫌悪になりそうな時に気をつけることができるんです。
そのためにはまずぼくたちが持っている「脳のクセ」を知る必要があります。
人間を人間たらしめている最大の器官である脳。現在はさまざまな脳の研究から、脳のクセがいろいろとわかっています。
そんな脳のクセを知ると
と納得することができると思います。
自己嫌悪しやすいママの特徴
まず、下の特徴からあなたは何個くらい思い当たりますか?
- 自分に自信がない
- 頑張り屋
- 完璧を求めてしまう
- 他の子どもと比べてしまう
- 心配や不安が強い
いくつか当てはまってましたか?
実は、ここに挙げたのは自己嫌悪しやすい人の特徴の代表的なものです。
自己嫌悪には根っこがある
では、これらの特徴を1つずつ解消していけば自己嫌悪がなくなるのでしょうか?
いえ、答えはNoです。
対処方法を間違えると、いつまでたっても自己嫌悪しやすいままになってしまいます。
なぜなら自己嫌悪というのは庭に生える雑草みたいなもので、出てきた草だけを取っていても根が残っていればすぐまた生えてきます。
生えないようにするには根っこの部分を引っこ抜く必要があるのです。
人間でいうと、その根っこの部分が「脳のはたらき」ということになります。
「自信がない」「完璧を求めてしまう」といったオモテに現れている症状に対処しようとするのではなく、「なぜそうなってしまうのか」というウラの原因(根本)の部分にアプローチしましょう。
知っておきたい脳の3つのクセ
心理学では脳の働きを理解することがとても重要になってきます。
ただ、「脳の働き」とか「脳科学」とか言われても正直ムズカシイんですよね。
そこで今回は、分かりやすく理解できる「自己嫌悪にならないためにこれだけは覚えておいた方が良いよ!」という脳の働きを3つご紹介します。
1、脳は主語を理解していない
1つ目の脳の特徴です。
脳は主語を無視して言葉を受け取ると言われています。
日常生活の中で「わたしは、〜だ。」「あの人は、〜だ。」とたくさんの言葉を言ったり聞いたりすると思います。
しかし、ぼくたちの脳は主語(誰々)は飛ばして「〜だ。」しか理解しないらしいのです。
つまり、誰か向かってに「うちの子全然落ち着きがなくて」とか「あの人は性格悪いねぇ」とあなたが言うと、あなたの脳は主語を抜いた「落ち着きがない」「性格が悪い」だけを自分のこととしてと受け取ってしまうのです。
ということは
「バカ」「うざい」「ありえない」「最悪」「ついてない」が口癖の人も要注意!!
たとえ主語がない言葉でも誰かに向けて言った言葉は、あなたの脳が自分のこととして受け取り、あり得ないこと、最悪なこと、ついてないことが起こるよう意識を向けてしまいます。
他人が誰かの悪口を言うのを聞いているだけでもあなたの脳は主語を抜いて自分こととして聞き取ります。テレビから聞こえてくるネガティブなニュースも一緒ですね。
昔から「綺麗な言葉遣いをしましょう」「汚い言葉を使うのはやめましょう」と言われていたのは自分自身のためでもあったわけです。
自己嫌悪しやすい方は、もしかしたら無意識のうちにネガティブな言葉を子どもにかけていませんか?その言葉を自分も受け取っていませんか?
2、脳はネガティブな記憶を貯める
2つ目の脳の特徴です。
あなたの脳は「良い思い出」と「良くない思い出」のどちらを優先して保存していると思いますか?
理想は「良い思い出でいっぱいの脳内」ですよね。
ところが、実は脳は良くない思い出でいっぱいなんです。
一体なぜでしょう。
ポイント
脳は過去の出来事を「思い出」として脳内に貯めますが、脳にとってどんな思い出が必要かというと、実は「怖かったこと」「痛かったこと」「傷ついたこと」「危険なこと」などのぼくたちにとって嫌な思い出なんです。
なぜなら、脳は同じ失敗や痛みを何回も味わいたくないと思っています。だから同じことをまた繰り返さないようにネガティブな良くない思い出を優先的に残そうとします。危険回避能力の一部ですね。
たとえば、スマホの画像フォルダがいっぱいになってしまったら、あなたはどんな写真から削除し始めますか?おそらく「ブレている」「似たような」など、不必要なものから削除すると思います。
脳も同じです。自分を守りながら安全に生きていくためには脳内にはネガティブな思い出がたくさん必要なんです。
悲しいことですが、そうすると楽しい思い出は脳にとっては不必要な分類になってしまいます。
つまり、人間のアタマの中は基本的にネガティブな思い出が多いのです。
前向きに考えようとしても「でも、」「だって、」「やっぱり、」と過去のネガティブな思い出が邪魔をします。
だからプラス思考って難しいわけですよね。
自己嫌悪しやすいママも、何かあるたびに脳の思い出フォルダを検索してネガティブな思い出を引っ張り出しては「やっぱり私はダメなんだ」と落ち込みやすくなっているのです。
3、脳は慣れる
3つ目の特徴は、脳が「習慣化」という特技を持っていることです。
脳はどんなことにでも慣れようとします。生きていくためには変化に対応していかなければいけません。ただ気をつけなければいけないのが、それが良い環境でも悪い環境でも慣れてしまうことです。
- 「楽しくてハマっていた趣味や遊びがいつの間にか刺激的ではなくなってしまった」
- 「新婚の頃はもっと仲良しだったのに今はそうでもないなぁ、、、」
- 「昔は『大変だなぁ』『イヤだなぁ』と思っていたことが最近はそうでもないかも」
これらは脳が習慣化という特技を使って「慣れてしまった」からです。
慣れていない頃というのは脳はいつも緊張しています。
運転免許を取り立ての時に車を運転する時や、新しい職場で働き始めた時がそうですね。
脳はサボることが大好きでずっと緊張していることを嫌います。
だから、なるべく疲れない方法を考えるのです。それが「慣れてしまう」ということです。
自己嫌悪しやすい人は、「自己嫌悪すること」に慣れてしまっているということかも!!
良い悪いではなく、あなたの脳にとってそれが気楽な状態になっているということです。
疲れていると脳のクセに支配される
では次に、あなたはこんな経験はありませんか?
- 「いつもなら怒らないようなことで怒ってしまった」
- 「自分でもささいなだなと思うことにすごく落ち込んだ」
- 「物忘れやうっかりミスが多くてイライラする」
- 「やけに周りの人たちがうらやましく見える」
いくつか思い当たるでしょうか?
当てはまる場合、あなたの脳が疲れている可能性があります。
人間は理性(ブレーキ)と感情(アクセル)の生き物です。
普段は理性(ブレーキ)をしっかり働かせて生活していますが、脳が疲れていると感情(アクセル)が強くなり過ぎます。
その結果、自己嫌悪におちいってしまうママが多いのです。
もちろん脳の疲れだけでなく、体調の疲れもあるでしょう。
とにかく疲れていると感情(アクセル)が強くなりがちです。
そこでまずできることは「いつもより感情的になってるな」と自分の変化に気づくことです。
そうやって気づく自分は理性(ブレーキ)の自分なので、それだけでも自制心が働いて落ち着くことができます。
自己嫌悪になりにくい脳を作る5つのポイント
ここまでの話でお伝えしてきたように、自己嫌悪しやすい人は「脳のクセ」が関係している可能性が高く、さらに脳が疲れている可能性があります。
つまり、自己嫌悪になりにくい脳にするポイントとして、脳を疲れさせない、働きを活発にすることが大事になります。
というわけで最後に、「自己嫌悪になりにくい脳を作るために今日からできる5つのこと」をご紹介します。
ポイント
- 睡眠をなるべくとる
- 朝イチで外にでるor外を見る
- 比べる時は過去の自分と
- 自分を褒める
- 明るい言葉や前向きな言葉を子どもにかける
1.睡眠を少しでも多くとる
脳を疲れを残さないためには睡眠が基本中の基本です。
忙しい日々が続くとどうしても後回しにされがちなのが睡眠時間ですが、睡眠不足になると脳や体が疲れを回復できず、理性(ブレーキ)よりも感情(アクセル)が強くなってしまいます。
大人の理想的な睡眠時間は6時間〜8時間と言われています。
睡眠時間は少なすぎても多すぎても早死にするというデータも出ているので、睡眠時間はなるべく適正に確保するようにしましょう。
と言われても子供が小さいうちは夜泣きや授乳などで睡眠時間が短くなってしまいますよね、、、。
そんな時は日中に子どもと一緒に30分〜1時間くらい一緒に昼寝をするだけでも脳はリフレッシュできます。
ぼくも妻に、「皿洗いや洗濯は後回しにしても死なないけど、睡眠を後回しにすると死んじゃうから!」と伝えてなるべく昼寝をしてもらうようにしていました。
2.朝イチで外に出るor外を見る
睡眠をとって脳がしっかり休んだあとの朝イチは、脳にとって一番スッキリする時間。
朝起きて太陽の光や外を見ると脳のスイッチが入り1日を活発に過ごすことができます。
逆に、起きてからずっと室内の電球の下やテレビの光だけを見ていても脳のスイッチは入りにくいと言われています。
曇りや雨の日になんとなく気が乗らないのは太陽光が関係しているわけです。
ちなみに、この朝の時間にテレビから流れるネガティブなニュースを聞いてしまうと脳は主語を抜いて自分ゴトとして捉えてしまいます。
見るなら明るい内容や笑える番組がオススメです。
3.比べる時は過去の自分と
自己嫌悪に陥りやすいママはとにかく他人と比べてしまいがちです。
さらに自分だけでなく、旦那さんや自分の子どもも、他人の旦那さんや子どもと比べてしまいがち。
他人と比較しするのはやめましょう。良いことが1つもありません。
比べるなら過去の自分です。
- 「あの時はまだまだだったけど、今はあの頃より良いな」
- 「最初は全然出来なかったけど、今はあの頃よりマシになったな」
と思えることをたくさん見つけてみてください。
もし向き合うなら、、、
そして、あなたが向き合う課題は
- 過去の自分と比べて、もっと成長できると思うこと
- 前はできていたのに今できなくなっていること
この2つです。
決して他人のママに追いつくために頑張ってはいけません。
それをしても仮に追いついたとしてもまたすぐ別の人を目標にしなければならなくなります。
子育ては他者と比較して世界一を目指す競技ではありません。
目指すのは常に自己ベストの更新。
「今日は昨日よりも少しだけ良いママになれたかな」を毎日繰り返すことが重要だと思います。
4.自分を褒める
自分で自分を認められるようになると心がすごく楽になります。
自己嫌悪になりがちな人は自分に厳しい所があります。「今のままじゃダメだ」「もっとできるはず」と常にアタマの中で繰り返してしまっているのです。
そういう時は、自分のダメな部分や未熟な部分にばかり意識が向いてしまいます。さらに周りからの評価に依存してしまうと、周りから褒められないと気が済まなくなってしまいます。
でも、頑張りすぎなくてもいいんです。
自分を褒める簡単な良い方法があります。
夜寝る前に布団の中で、小さな声で「今日も頑張った、えらいぞ私」と言ってみてください。
いつもよりグッスリ寝られるはずです♪♪
5.明るい言葉や前向きな言葉を子どもにかける
「脳は主語を持たないので、聞こえた内容を自分ごととして受け取る」という脳のクセがありました。
ということは、ママが子どもに普段どんな言葉をかけているかがそのままママが影響を受ける言葉になります。
なるべく明るい言葉や前向きな言葉を選ぶようにすることで、子どもも言われて嬉しい、あなたの脳も聞いて嬉しい、お互いが良い気分で過ごすことができます。
そうしているうちに、いつの間にか自己嫌悪から離れている自分に気がつくことができるはずです。
まとめ
今回は自己嫌悪しやすい理由を「脳のクセ」という視点から紹介しました。
覚えておきたい脳のクセ
- 脳は主語を理解していない
- 脳はネガティブな記憶を貯める
- 脳は慣れる
そして、脳が疲れるとクセの働きを強くしてしまうので、脳を疲れにくくするためにできることを5つ紹介しました。
今日から出来ること
- 睡眠をなるべくとる
- 朝イチで外に出るor外を見る
- 比べる時は過去の自分と
- 自分を褒める
- 明るい言葉、前向きな言葉を子どもにかける
大切なことは、いきなり「一気に変わろう!!」と思わず「少しずつ変わっていこう」と思うことです。
自己嫌悪から上手く離れるためには脳のクセの3つ目の特徴にあった「習慣化」という脳のクセの上手に使うことです。
自己嫌悪になりにくいことを習慣化するのです。
自己嫌悪から解放されて、あなたの人生がより楽しくなりますように願っています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。