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子どもに思いやりがない理由を解説!伝え方1つで優しい子へ

かんかん

こんにちは。子ども英語教育ナビゲーターのかんかんです。
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子どもに思いやりがない理由を解説!伝え方1つで優しい子へ


子育てをしていると、気付かぬうちに子どもに対していろんな「願い」や「理想」が出てきますよね。

今回のテーマである「思いやり」や「優しさ」もその1つだと思います。

子どもに思いやりがなくて将来が心配、、、

もう少し優しい気持ちを持って欲しい、、、

子どもの幸せを願う親だからこそ感じる思いですね。

さて、結論から先に言ってしまいます。

「子どもに思いやりがない」と悩んでいる場合、たいていは「思いやりがない」のではなくて、「思いやりの気持ちを育んでいる途中」なのだと思います。

人間誰しも心の中に「思いやりのタンク」があるとすれば、子どもはそのタンクがないわけじゃなくて、まだ小さいのです。

では、どうすれば思いやりタンクの内容量を増やすことができるのか。

その一つのキーワードになるのが「大人の接し方」です。

何十年も言われていることですが、「思いやりをたくさん受け取った子どもは、相手をたくさん思いやれるようになる」のです。
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思いやりとは?

FeeLoona / Pixabay

そもそも、「思いやり」というのは、相手を気にかける気持ちのことですね。

自分の「思い・気持ち」を、相手の方に「やる(向ける)」ことが「思いやり」です。

思いやりの過程を順番に並べてると、

  1. 相手に気を向ける(思いをやる)
  2. 相手の気持ちに共感する
  3. どんなことをしてあげると良いか予想する
  4. 言葉や行動で優しく接する

これが思いやりのプロセスです。

相手を思いやるために1番大切なこと

ではこのプロセスで1番大切なのは何番だと思いますか?

ぼくは「1.相手に気を向ける」ことが1番大切だと思っています。

相手のことが気にならないと何も始まりません。

「あの人、困っているかも」「自分にも何かできることがあるかも」と思えるかどうかがまず大事です。

そして、子ども時代に「思いやり」や「優しさ」を育むポイントはここにあります。

さきほどのプロセスにはあえて書きませんでしたが、実は「1.相手に気を向ける」の前に「0」の過程があると思います。

それは、

「0.周りから自分のことを気にかけてもらう」

です。

子どもの頃に周りの大人たちや年上の子どもにどれだけ気にかけてもらったかで、子どもの「思いやりタンク」の大きさが変わるのではないでしょうか。

思いやりとは「痛みを共感できる力」

少し話がそれますが、そもそも、自分で自分のことを思いやれないと、周りの人に対しても思いやることができないと思います。

それは共感力とも呼ぶべきもので、

「昔、自分も似たような痛みを経験をしたことがあるから、今、相手の気持ち(痛み)が分かる」

これが思いやりに関係しています。

そして、痛みには「体の痛み」「心の痛み」があります。

体の痛みだと共感しやすいのですが、心の痛みになると目に見えないのでなかなか共感が難しかったりします。

体の痛み

例えば、交通事故で大ケガしたとして、、、自分が歩けないくらい大ケガしてる時は身体中がものすごく痛いですよね。

自分自身の体が「痛い痛い」と思っている時に、他人のケガや傷を優先していたわることはなかなか難しく、どうしても自分のケガや痛みに気が向いてしまいます。

さらに自分がケガして不自由してる分、ケガをしてない健康な人が羨ましくも思えてきたりもします。

「あの人はいいなぁ健康で」と。これは相手に気を向けていますが、優しさではなく、羨望(せんぼう)ですね。

その後、ケガをした人は自分のケガが治ってきて初めて人のケガ・傷に意識を向けることができるようになります。

すると、自分が似たような痛みを経験している分、人のケガを見て「それメチャクチャ痛いよね、すごくわかる」と共感できるんですよね。

その段階で初めて、「どうやって声をかけたら嬉しいかな」「何をしたら喜んでもらえるかな」と考えることができます。

心の痛み

心の痛みも目には見えないだけで、体の痛みと同じだと思います。

自分が傷ついて悲しかったり辛い経験をしたことがあると、同じようなことで苦しんでいる人がいた時に「大丈夫?何か力になれることはない?」と声をかけてあげることができる。

ただし、心の痛みには注意点があります。

注意点は、全く同じ出来事でも人によって痛み方が違うことです。

"自分がこうだったから相手もこうだろう"と簡単に判断できないのが難しい所ですね。

ぼく自身もこの「痛みの感じ方のギャップ」とも呼ぶべき現象で何回も何回も失敗しています、、、。笑

子育てだと思いやりを忘れがち?

そして、ここからがこの記事の中で1番大事な部分になるのですが、

痛みの感じ方のギャップは、大人と子どもの間では特に起きやすいです。

泣いている子どもに、「そんな小さいことで泣かないの!!大丈夫、大丈夫!!」と声をかける人がいますが、子どもにとってそれは小さいことじゃないから泣いているし、大丈夫じゃないから泣いていたりします。

esudroff / Pixabay

子どもはまだまだ成長の途中なので、未熟な部分が多いです。できないこともたくさん、知らないこともたくさん。

それなのに、大人から「なんでそんなこともできないの?」「そんなの簡単でしょ?」と平気で言われたりする。

でも子どもは、「そんなこと」がまだできないから失敗するし、「そんなの」が簡単じゃないからできないわけです。

子どもに「なんでそんなこともできないの?」と言っている大人自身も、子どもの時には同じ経験や似たような経験をしてるはずなのに、(もっと言えば同じようなことを言われて嫌な気分になったはずなのに)自分ができるようになると、それを忘れてしまいがちです。

これは会社で先輩社員が新人社員や部下に抱いてしまう気持ちと同じですね。

人ってすごく都合良くできていて、自分の苦しみや痛みが治ると、その時の苦しさや痛みとかを忘れてしまいがちです。(まぁこの機能は一種の防衛本能で、この機能があるからこそ過去に辛いことがあっても乗り越えていけるわけですが、、、)

だからせめて目の前に悩んでいる人がいる時は、共感度を高めて、「それ辛いよね」「これ難しいよね」「わたしも昔出来なくて困ったよ」と一言言える大人でありたいと思ったりします。

思いやりは筋トレで強くする!!

体の痛みと心の痛みが似ているのなら、体を強くする方法と心を強くする方法も似ているんじゃないかと思います。

体を強くする筋トレ

強い体にしようと思ったら、すぐに思いつくのは筋トレですね。

筋トレの仕組みはご存知ですか?

【筋トレの仕組み】

重いものを持ち上げて筋肉に負荷をかけると、細い筋繊維がブチブチ切れます。

その時点の筋力の限界をちょこっとだけ越えるんです。

そうすると、傷ついた筋肉は筋繊維を繋ぎ直すのですが、その時に前よりもちょこっと太くなります。同じ力でまた切れてしまわないように。

それを繰り返すことで前まで持てなかった重い物が持てるようになっていく。

これが筋トレの仕組みです。とってもシンプルで分かりやすいですよね。

心を強くする筋トレ

心も、体の筋肉と同じような仕組みで強くなると思うのですが、目に見えにくい分、勘違いが起きやすかったりします。

どういうことかと言うと、例えば、筋肉ムキムキのボディービルダーを見て「あの人は生れつきマッチョでいいなぁ」とは思わないですよね。

きっと毎日のように筋トレをして、たくさんの負荷を繰り返しかけて、その体を手に入れているはずなんです。

しかし!心や性格の話になるとなぜか、「あの人は生れつき明るくて、、、」「あの人は生まれつき優しい人で、、」となりませんか?

確かに生まれながらの気質も多少影響するかもしれません。でもそれだけが理由じゃないはずです。

明るくて優しくてよく笑う人は、傷ついて悲しんで落ち込んだことがたくさんあって、それを乗り越えたからこそ、その性格や心の持ち方を手に入れたんだと思います。

決して、お母さんのお腹から「どーもー!わたしポジティブでーす!」って生まれてきたわけじゃない。

体の筋力と同じで、心にも筋繊維みたいなものがあって、その時の限界をちょこっとだけ越えて傷ついたり悩んだりすると、回復する時には少し強く、大きくなる。

その繰り返しが、思いやりに繋がるのではないでしょうか。

思いやりのない子どもは筋トレ中?

skeeze / Pixabay

ということで、「思いやりがない」「もっと優しい子になって欲しい」と感じてしまうあなた子どもは今まさに、絶賛「心の筋トレ中」ということになります。

ケガして治ってケガして治っての繰り返しだから、まだ自分のことでいっぱいいっぱいの時間が長いのです。

その痛みが癒えて、心の筋繊維がさらに強くなってきた時がその子の思いやる力が高まる時なんだろうなと感じます。

子どもと関わる時には、心の筋トレのことを意識しながら、簡単にはへこたれないマッチョな心を育ててあげたいものです。

思いやりを育むための声かけ方法

最後に、

「子どもにどんな言葉をかけてあげたらいいの?」

という質問にお答えします。

子どもの思いやりを育むのであれば、次の一言が大切です。

「大丈夫?◯◯だったね。」

この◯◯には子どもが感じているであろう状況や気持ちが入ります。

例えば

  • 転んでケガをした子に
    →「大丈夫?痛かったね。」
  • 友だちとケンカをして泣いている子に
    →「大丈夫?悲しかったね。」
  • 大切にしていた物が壊れて落ち込んでいる子に
    →「大丈夫?つらかったね。」

このように、まず大人が子どもを気にかけて思いを共感してあげるのです。

そうすると子どもは、周りに悲しんでいたり困っていたりする人がいたら、思いやりある言葉かける(そうされると嬉しい)と学習できます。

子どもは思いやりを受けた分だけ、思いやるのある子に育つと思います。

親や周りの大人が良いお手本となって、子どもたちを思いやっていきたいですね!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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