ぼくが保育士として働きながらずっと思っていること、
「日本という国は子育てママに【がんばり】を求め過ぎ」。
育児がどれだけ大変なことか。
家事をやって、育児をやって、家計のためにと仕事もして、絶対大変ですよ。
ぼくは保育士として子どもたちと関わりますが、専門的な勉強もしているし、子どもと関わる経験もあるからたいていのことは対応できます。なにより、子どもを預かるのは限定された時間です。
でも、ママたちは、育児の知識がないままいきなりママになり、じぃじやばぁばの協力を得られないママも多い中、24時間体制で育児の不安や思い通りにいかないモヤモヤを抱えながら子どもと関わっています。
「子育てナメてた。こんな大変な日々がいつまで続くの!?」という心の声や
「自分の時間が全然ないっっ!!」と発狂しそうになるのをグッとこらえて毎日頑張っている。
そこが女性の強さだなとは思いますが、それにしても大変ですよね。
今回はそんな、育児や子育てを毎日頑張っているママたちに「クズデー」のすすめです!!
社会の風潮は、「子育てしてるのに」とか「ママらしくない」とか、ママの理想像を勝手にぶつけてきますが、
ママだって人間です。たまには「クズ」になったっていいじゃないですか。
頑張り過ぎは、健康にも子どもにも良くありません。
ただ、そんなクズデーには周りの協力、特に旦那さんの協力が欠かせません!!
口ベタなママはこの記事を旦那さんにさりげなく見せて、「ママのクズデー」をゲットしましょう!!
クズデーとは
クズデーというのは、簡単に言うと「ダラダラした1日」のことです。
周りからみたら、「そんな生活続けてたらダメだよあんた」って思わず気にかけてしまうような時間を過ごすのです。
仕事・家事・育児と3拍子そろったママは、24時間のうちいったい何分間、自由なな時間があるでしょうか。
独身の頃や学生時代に比べたら自分の時間はとっても少なくなっていると思います。
クズデーの過ごし方は自由です。好きなことに使えばいいのです。
たとえば、
- ショッピングが好きならオシャレして街へ
- お酒が好きなら呑んだくれ
- 家が好きなら、子どもと旦那さんに出かけてもらって1日ゴロゴロ
- 温泉や岩盤浴が好きなら銭湯にこもる
- 本が好きならオシャレなカフェで読書
- 映画が好きなら、、、
- 友だちと遊びたいなら、、
クズデーというと「え!?」と思うかもしれませんが、要するに「リフレッシュデー」のこと。
100人のママがいれば100通りのリフレッシュ方法があると思いますので、何が正解で何が不正解とかはありません。
とにかく毎日頑張ってるママが自分を褒めてあげる日、自分に癒しをプレゼントしてあげる日を作りましょうという提案なのです。
子育てはずっと続きます。うまいことメリハリつけないと身も心も持ちません。
クズデーのはじまり
そもそもクズデーの始まりは、
ぼくがオーストラリア留学中に保育園とラーメン屋でダブルワークをしていた頃にさかのぼります。
オーストラリア留学中、
英語も苦手でお金も全然無かったぼくは、ガムシャラに勉強し、ガムシャラに働きました。
平日は早朝から夕方までチャイルドケアセンター(保育園)で働き、帰ってからは日付が変わるまで英語の勉強とブログの執筆。
土日は両方ともラーメン屋で9〜10時間拘束でバイト。
約4ヶ月ほぼ休みなく働いていました。その時の最高連勤記録は56連勤。約2ヶ月間休み無し。
そんなこんなで自分の夢のためにとがんばっていたぼくですが、途中で、「ちょっと頑張り過ぎじゃないか?」と思うようになりました。当たり前ですよね(笑)
「プリーズリフレッシュ」となったわけです。
いくら自分にとって重要なことに取り組んでいるとはいえ、メリハリも大事だと身をもって感じた瞬間でした。笑
実はその時はまだ「クズデー」とは名付けていなかったのですが、帰国してから、めちゃくちゃ仕事のできる友達が、ぼくと同じように月に1回誰とも会わない日をあえて作っていて、その日を「クズデー」と名付けていたのでそれ以降ぼくも使わせてもらっています。
育児が大変な理由
とはいうものの、ぼくのダブルワークとママの家事・育児・仕事の3拍子とは次元が違うと自覚しています。
育児とはそれくらい大変だと思っています。(その分喜びや幸せも大きいはずですが)
ここでママが育児で大変なことをいくつか挙げてみます。
旦那さんやあなたの周りにいる人たちは理解してくれているでしょうか??
ママが育児で大変なこと
- やりたいことを自分のペースでできない(トイレも食事も睡眠も全て)
- 子どもは可愛いのにたまに離れたいとも思ってしまい「ダメだママ」だと自己嫌悪
- 旦那さんから大変さをあまり理解してもらえない
- 頑張っているつもりなのに周りからは「それくらい当たり前だ」と思われる
- 想像してたよりも断然きつい(肉体的にも精神的にも)
まだ子どももいなくて出産すらできない男のぼくが「共感してます」みたいなことを書くのは変なのかもしれませんが、ここに挙げたのは男性保育士として職場で多くのママさんたちと関わってきて実際にママたちが悩んでいたことばかりです。
ママだって人間
母親業は世界で一番大変な仕事だと言われています。
数年前の母の日に海外でシェアされた動画を見たことある人もいるんじゃないでしょうか。
You Tubeで「世界で一番大変な仕事」と検索すると見つけることができます。
- 基本的に週7日
- 24時間365日休みなしほぼ全ての時間
- 立ったまま作業
- 給料は0円
- しかも非常に責任が重く、交渉力や交際力が求めれる
それが母親業です。
それに加えて現代のママは家事や仕事、人によっては親の介護もあったりして。ほんとに尊敬です。
クズデーには旦那さんの協力が不可欠!!
さて、ここからが本題です。
ここまで読んできたママは、この時点で2通りに分かれると思います。
- 「さっそく今週末にでもクズデーとってみようからしら派」と
- 「クズデーは確かに欲しいけどなぁ、でもなぁ派」です。
さっそく派
さっそく派は、自分のやりたいことをピックアップしたり、育児を旦那さんにお願いしたり、頭の中でイメージが膨らんでいることと思います。
旦那さんの理解があるママや世間体への関心は強くないママが「さっそく派」ですね。ぜひクズデーでリフレッシュして欲しいと思います。
でもなぁ派
でもなぁ派のママがクズデーに積極的ではないのは、クズデーを取りたくないからでしょうか??
おそらく違うと思います。
なにか引っかかることがあるからだと思います。
例えば旦那さんの理解、例えば周りからの目。
最初にも書きましたが、日本という国は子育てをしているママに「がんばること」を求めます。だからいつの間にか、「ママは常に頑張っていないといけない」と思い込んでしまっている。
そんなことはないのに。メリハリだって大事なのに。
旦那さんが全面協力したらママはハッピー!!
もう1つ、でもなぁ派のママがクズデーを取りたがらない理由が「あとが怖いから」じゃないでしょうか。
どういうことか。
たとえば子どもを旦那に預けてママが懐かしの学生時代の友人と1泊2日の温泉旅行に行ったとします。
自分のペースで食事をし、お酒を飲み、心ゆくまで温泉に浸かり、目覚ましも掛けずに朝まで爆睡、、、そんな最高のクズデーを取れたとしましょう。
しかし帰ってきた時に、散らかったリビング、山のように溜まった洗濯物、いつもの3倍の家事が待っていた、、、。
そんな現実を予想してしまうと、いくらクズデーいいなぁと思っても、
「大きなリフレッシュより、小さな苦労を取る」ことが多いわけです。
そんなことにならないためにも!!
ママのクズデーには旦那さんの協力が必要なのです。
これを聞いて旦那さんは思わず「俺だって普段仕事で疲れてるんだぞっ!!」と言いたくなるかもしれません。
しかし、それは重々承知なのです。承知の上でクズデーの依頼をしているのです。
なにも週3でクズデーとっていいかしら?なんて言ってるわけじゃありません。月1〜2回のことです。
ここでママのクズデーを渋る旦那さんに聞きたい。「旦那(だんな)」の本来の意味、知ってますか??
「旦那」の語源はサンスクリット語で「ダーナ」。仏教の言葉です。ダーナの意味は「与える」「贈る」「ほどこす」、つまり、夫(ダーナ)は妻や子どもに安心や癒しを与える存在なのです。
妻のため、家庭円満のために、男をみせてやりましょう!!
まとめ
クズデーのすすめ、いかがだったでしょうか。
クズデー取りたくなりましたか?
旦那さんの協力が必要不可欠なクズデーですが、忙しい日々にうまく取り入れて、子育てや育児にメリハリを持ちましょう!!
大変な子育て・育児を毎日頑張っているママを応援している保育士からの提案でした。