子供の英語教育について、こんな質問を受けることがあります。
実はこの質問には2つの大きな勘違いが含まれています。
まず1つ目の勘違いは、「子どもを英語ペラペラにするのは無理です。」ということ。
そして2つ目は、「英会話教室に通わせるだけでは子どもは英語が話せるようにならないですよ」ということです。
今回の記事では、その理由を解説していきます。
この記事の執筆・監修者
かんかん
(インスタ@kankan_kosodate)
幼児教育者で一児の父です。仕事経験を活かした幼児教育と英語教育の情報を発信しています。
<経歴>
・保育士&ベビーシッター 10年
・子ども英語教育業界 2年
・オーストラリアで保育士
・海外留学
・夫婦で世界一周
子どもを英語ペラペラにするのは無理
まずはじめに、おうち英語や英会話教室を考えているのであれば絶対に知っておくべきことがあります。
それは、「子どもを英語ペラペラにするのは無理」ということです。
これは日本語に置き換えるとよく分かります。
あなたは、6歳で日本語ペラペラの子どもを見たことがありますか?
大人が使うような単語や文法を使ってセリフのような長い文章を話せる6歳児のことです。
有能な子役さんくらいですよね、そんなことできるのは。
つまり、日本人にも6歳は6歳の日本語、17歳は17歳の日本語、35歳は35歳の日本語というものがあるのです。
「英語ペラペラキッズ」というメディア洗脳に騙されないで
テレビや教材の宣伝などで紹介される「英語ペラペラキッズ」「スーパーキッズ」を見たことがありませんか?
彼らは、「7歳で英検2級!」「5歳で英検3級!と一見すごそうな成果を上げているので、
と感じますよね。
しかし、そういった子どもたちの実際の会話力がどうかというと、実は少ない単語で短い文章をゆっくり話している場合が多くあります。
つまり実際は英語ペラペラという訳ではなく、彼らも「7歳の英語」「5歳の英語」を話しています。
英検2級はネイティブレベルで5歳前後
それもそのはず、英検2級というのは、ネイティブレベルでいうとアメリカ人の5歳前後の英語力と言われています。
英検2級は日本の高校卒業レベルと言われていますが、(ぶっちゃけてしまうと)そもそもネイティブレベル5歳前後の英語力を18歳までに学ばせようとする日本の教育基準の方がおかしいのです。
考えてみてください
中学生の時に英語の授業が楽しく無かった人は多いと思います。
その理由は、「This is a pen.(これはペンです)」という3歳でも分かるような認知レベルの内容を、中学生に覚えさせようとするからです。
数学でいえば中学生に「1+1は2です」という授業をしているのと同じです。
英語の授業はそんなレベルが当たり前に行われているのです。そんなの絶対楽しくないですよね。
「英語ペラペラ」は幻想
こういったことを知っておくと、「英語ペラペラキッズ」は幻想であることが分かります。
そもそも目指せないレベルなので、親は「うちの子まだまだ話せないね」といつも焦りを感じますし、子供は親からの過剰過ぎる期待に息苦しくなってしまいます。
子供の英語でペラペラを目指す必要はありません。
ぼく自身、大人になった今でも日本語で知らない言葉ってたくさんありますし、
100人の前でスピーチしてくださいと言われたらきっと言葉遣いも学び直さないといけません。
大人になっても日本語すらペラペラではないのです。
繰り返しますが、「ペラペラ」というのは幻想です。
子どもの頃に英語ペラペラを目指す必要は全くありません。
言語というのは、年齢・レベルに合わせたちょうど良い環境が必要なだけです。
英会話教室だけでは話せるようにならない
子どもを英語ペラペラにしたいと考えている親が勘違いしていることの2つ目は、「英会話教室に通わせるだけでは子どもは英語が話せるようにならないですよ」です。
言語習得に必要な時間数は?
言語習得には最低2,000〜3,000時間のインプット量が必要だと言われています。
これは日本語で考えてみると分かりやすいです。
赤ちゃんがママのお腹の中で音が聞こえ始めるのが妊娠6ヶ月頃ですから、その時期から毎日2時間、日本語を聞いていたとすると2,000時間までは約3年です。
子供は2歳〜3歳になると「ママ、コッチ、キテ」「ボク、コレ、キライ」と3語分くらいで言えるようになります。
そして保育園や学校に通うと日本語のインプット・アウトプット量が格段に増えるので1日2時間以上日本語を聞くことになります。
すると1〜2年で3,000時間を超えるので、小学校に上がる頃には日本語がかなり上達します。
母国語として習得までにかかる時間数は世界中どの言語でも同じだと言われています。
つまり、英語も最低2,000〜3,000時間のインプットが必要ということになります。
英会話教室の英語インプット量
参考までに英会話教室のインプット量をざっくり計算してみるとどうなるでしょう。
英会話教室の多くは週に1回、45分〜60分のレッスンです。
仮に60分レッスンとすると1ヶ月で4時間のインプット量です。
1年間だと48時間。
ということは2,000時間を超えるのになんと約42年かかる計算です。
厳密に言うとレッスン中ずっと英語を聞き続ける訳ではないので、実際はインプット量はもっと少なくなります。
英語習得の為に、40年以上英会話教室に通わせる気はありますか?
英会話教室「だけ」ではダメ
誤解のないように補足しておきます。
この話は、日本中にある英会話教室に通うことを否定している訳ではありません。
英会話教室「だけ」に任せて英語を上達させようとすることに無理があるというお話です。
ポイント
英会話教室の先生も、言語習得に掛かる2,000時間の話や、子どもはペラペラにはならないことはしっかり理解されています。
その為、英会話教室の先生も「おうちで英語聞いてね」「宿題ちゃんとやってきてね」と自宅学習を促すのです。
つまり、英会話教室に通う場合も、家庭で英語に触れる機会やインプットは絶対に必要になります。
あえて目標を決めるなら「12歳までに英検2級」
ここまでの話を読んできたあなたは、英語ペラペラキッズは目指さなくてもいい(というより目指せない)ことがわかったと思います。
ただし、おうち英語や英会話教室を始めるのであれば目標を持つことはオススメです。その目標が教材選びや教室選びの基準になりますから。
ちなみに英語教育の専門家や業界でよく言われている目標は、「12歳までに英検2級が受かること」です。
メモ
評判の良い英会話教室や書籍を出版されているような英会話の先生、あの有名なおうち教材も「英検2級」の取得が1つのゴールになっています。
なぜ12歳までに英検2級なのか、理由や根拠はたくさんのあるのですが、専門的な話になるのでとりあえず「メリットが多いから」と思って頂ければ大丈夫です!
【年齢別】オススメおうち英語教材
そう考えるママ・パパは多いと思います。子供への愛が伝わってきます!素敵です!
そこでさいごに、お子様が将来英語で困らない為にどんな英語教育をしてあげるのがいいのかポイントをお伝えします。
英語教育は、あなたのご家庭・お子様にあった教材・教室を見つけることが1番大切です。
そこで以下の2つが大事になってきます。
英語選びで重要なポイント
- 情報収集
- 無料サンプルの活用
- 無料体験の活用
情報収集はこのブログでたくさん情報を書いているのでぜひ活用して頂ければと思います。
無料サンプルや無料体験は「こんなのがあるよ」という参考を以下に載せておきますね!
英語教材の無料サンプルや無料体験をフル活用しよう
英語教材やショッピングモールに入っている英会話教室には必ずと言って良いほど「無料サンプル」や「無料体験」があります。
子供の様子を確認する為にも、この「無料体験」を活用しない手はありません。
下に代表的な教材や英会話教室の無料サンプル申し込みリンクを貼っておきますので、まずは無料サンプルや無料体験で様子を確認してから実際に始めるか考えましょう。
注意ポイント
どのサービスも、無料サンプル請求や無料体験を受けると必ず入会の勧誘がきます。
良いなと思えばそのままスタートでいいですが、
じっくり考えたい場合は「今すぐ始めるつもりはありませんので、気になったらこちらから連絡します。」とハッキリ伝えるようにしましょう!
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