今回は時間の流れの話です。
あなたは「時の流れ」という言葉を聞いた時、どんなことをイメージしますか??
たいていは、
過去から現在、現在から未来へと続いていく移り変わりをイメージするんじゃないでしょうか??
しかし実はそのイメージは間違っているかもしれません。
少なくとも、ぼくは間違っていると思っています。
なぜなら時間が過去から未来へ流れるものだとしたら、
ぼくたちは過去に起こったネガティブな出来事ことに縛られて
身動きが取れなくなってしまうからです。
時間とは未来から過去へと流れているものです。
そう考えれば、ぼくたちにはワクワクした毎日しか来なくなります。
なぜそう言えるのか、詳しくみてみましょう!!
子どもにも絶対教えてあげたくなる考え方ですよ。
時間は未来から過去へ流れている
たいていの人が、時間というのは過去から未来へと流れていると思っています。
「あの時あんなことがあったから、今自分はこうなんだ」
「あの時あれが無ければ、今自分はこうじゃなかった」
こう思うことありますよね。
ぼくも以前はそうでした。
さらにぼくたちは、
「この世界ははるか昔にビッグバンという大爆発から宇宙が生まれて地球ができて現在に至っている」と教えられているので、過去の出来事が未来に関係するという教育を受けています。
でも、調べていくうちにそうじゃないことが分かってきました。
たとえば、こんな状況をイメージしてみてください。
あなたが山に流れる底の浅い川の真ん中に立っているとします。
あなたは上流の方を向いて立っているので、
水はもちろん正面から後ろへと流れていきます。
しばらくすると、
上流からモモが流れてきました。
「おいしそうな桃だなぁ」と思ったあなたはそれを手に取りました。
しかしよく見てみると、モモの裏側が腐っていることが分かってあなたは少しガッカリ。
そうしているうちに、
今度は上流から真っ赤なリンゴが流れてきました。
この時、あなたは
「上流からリンゴが流れてきたのは、さっき私がモモを拾ったからだわ」と思うでしょうか??
きっと思いませんよね??
だって、あなたがモモを手にとったことと、
上流からリンゴが流れてくることにはなんの関係もないですもんね。
でも、
時間の流れが「過去から未来へ流れている」と思っている人たちは、
「リンゴが上流から流れてきたのは、あの時私がモモを手に取ったからだわ」と考えてしまっているのです。
「今、目の前にやってきた出来事は昨日までの出来事の影響は受けていない」ということ。
もっと言えば、ただ単に「モモが流れてきた。次にリンゴが流れてきた。」以上なのです。
川の流れが時間の流れだとイメージしてみてください。
時間は「未来から過去へと流れていく」イメージが少ししやすいのではないかと思います。
過去を延長して未来を考えるから苦しくなる
この例え話の続きでありがちな選択が、
モモの次に流れてきたリンゴを見て、
「あのリンゴもきっとさっきのモモみたいに腐ってるわ」と判断して手に取らないことです。
普段の生活でも思い当たることありませんか??
「あの時こんな出来事があったから、今のは私はこうなのよ」とか
「あの時あんなことになったから、今回もこうなるだろう」とか。
何度も言いますが、
モモが流れてきたこととリンゴが流れてきたことは、
あなたが決めたわけじゃないので2つとも腐ってるかどうかなんて分かりませんよね。
でも、時間の流れが過去から未来へ流れていると思っている人は、
「過去の出来事」を「未来へと繋げる」クセがあります。
「全然勉強してこなかったから」「昔から人付き合いが苦手だったから」
「小さい頃から失敗ばからしてたから」
「だから私はうまくいかないのよ」と。
そんな風に考えたら、そりゃあ苦しくなりますよね。
「リンゴが流れてきたのは、私があの時モモを取ったからだ」と思っているんですから、
モモを取ったという事実はどう頑張っても変えられません。
でも大丈夫です。
ちゃんと良い方法がありますから。
過去の出来事は自分が意味付けしただけ
最初に言っておきますが、
過去に起きた出来事は誰も変えられません。
モモを手に取ったことは事実であり、変えられません。
でも変えられるものもあって、それがとても重要です。
それは出来事に対してあなたがどんな「意味付け」をするかです。
「意味付け」というと分かりにくいかもしれませんが、
言い換えると、「思い出」です。
出来事をどんな思い出にするかは変えられますよね。
さっきの例え話で言えば、
あなたがモモを手に取った事実は変わりませんが、
それを「さっきのモモは腐っていたけど、次のリンゴは食べられるかもしれない」と意味付けすることもできるし、
もっとポジティブな人なら「さっきのモモが腐っていなかったらモモで満足していたかもしれない、そしたら自分はリンゴの存在に気がつかなかったかもしれない」と思うかもしれません。
もっとイメージしやすいのはこういう状況かもしれません。
高校生の定期テストを思い出してください。
数学のテストの結果、仲良しグループの中であなただけ赤点を取ってしまい、
授業後に補習授業を受けることになってしまいました。
この日は仲良しグループで学校終わりに遊びにいく予定だったのに、あなただけ行けません。
あなたにとってテストで赤点を取ったことは「不幸」とも「最悪」とも言える出来事ですよね。
しかし、
いざ補習授業の時間になって教室に行ってみると、
ちょっと前からクラスで気になっていた笑顔の素敵な爽やか男子と2人きりではありませんか。
補習が2人だけだったこともあり、
先生も結構自由にしてくれたおかげで
あなたは気になる爽やか男子とたくさん話すことができました。
おまけに、補習終わりに先生が、
「お前(気になる男子)、◯◯(あなた)と家の方向一緒だろ??だいぶ暗くなってるから近くまで送ってやれよ〜」と、神サポート。
そのあとあなたは気になるあの子と2人で帰ることができましたとさ。
はい、ここで質問です。
あなたがテストで赤点を取ったことは「最悪」ですか??
きっと違いますよね。笑
最初は赤点を取ったことは「最悪」でしたが、
未来に起きた出来事によって「最高」に変わったはずです。
こうやって、未来に起こる出来事によって過去は変わるんです。
そして、変わっているのは出来事ではなくて、意味付けです。
じゃあもし気になるあの子と一緒に帰っている途中で、
何気ない話から、その子が学年で1番人気の◯◯ちゃんと付き合っていることが分かったら??
撃沈ですね(笑)
赤点取ったのはやっぱり最悪だったとなります。
場合によってはその矛先が、全然関係ない補習を用意した先生に向いたりすることもありますね。
そうやって、ぼくたちは過去の出来事に対してコロコロと意味づけを変えていて、それは未来に何が起こったかが影響しています。
ハッピーエンドからの逆算で考える
さて、では子どもたちにはどうやって時間のことを教えればいいのか。
良い方法は、やはり本来の時間の流れである
- 時間は「未来」から「過去へ」流れている
- 過去の出来事は未来へは影響しない
- 意味付けが大事
この3つを伝えてあげることじゃないでしょうか。
具体的な方法としては、
先に「ハッピーエンド」を設定してしまうのです。
そうすれば、過去や現在にどんな出来事が起こっていても、
それは「良い未来」につながるために必要な出来事になるからです。
何が起きてもそれはハッピーエンドに繋がるために必要な出来事なんです。
あなたがディズニーやジブリの映画をワクワクしながら見れるのは、
途中で悲しい出来事や大変な出来事が起こっても、
最後はハッピーエンドに繋がると無意識で分かっているんです。
人生も一緒です。
どうせハッピーエンドになるんだから、
先に「理想のハッピーエンド」を設定しちゃいましょう。
これが、子どもがワクワクする「時間の考え方」です。
おまけ
さいごに、この考え方を持てばあなたの子育ても、とっても楽になります。
子育てをしながら我が子に思うこと、きっといろいろありますよね。
口には出せないし、周りにも相談しにくいこともあると思います。
「この子、小さい頃から◯◯だから」とか
「今のままで大丈夫かしら」とか。
でも、その考え方って、
過去と現在の延長線上から未来を考えてませんか??
時間の流れを「過去から未来へ流れる」って捉えちゃってませんか??
最初のたとえ話のように、
さっき流れてきたモモが腐っていたからって、
今日のモモも腐っているかどうかはわかりません。
仮に今日のモモも腐っていたとしても、
それは昨日のモモが腐っていたこととは何の関係もないのです。
未来には必ず綺麗なモモが流れてくることが分かっていれば希望を持ってワクワクできます。
子育ても同じです。
「子どもが立派に成長して自立したという未来」をイメージしていれば、
今あなたが感じている過去や現在の残念な出来事も、
「この時期やあんな出来事があったからこそ、この子は立派に成長できた」と思える過去に変わります。
だって、未来にはハッピーエンドしかないんですから。
そうやって、
日々わくわくしながら可愛い子どもたちと関わっていきたいですよね♪
最後まで読んでくださってありがとうございました。