13〜18歳

【思春期】「子育てに失敗したのかな」と悩むママが今できること

かんかん

子どもが大きくなって中学生や高校生になるとやってくるのが思春期や反抗期です。言葉や態度が一層きつくなり、子育てを難しいと感じる時期でもあります。

また、それに関連して夫婦間の雰囲気が悪くなったり、母親として子どもに何をしてあげられるのか分からなくなったり。

そんな日々を過ごしていると、
「子どもが小さい時にもっと◯◯してあげればよかった」「自分の育児がダメだった」と、そう思い悩むママも多いようです。

身動きの取れない苦しさに押しつぶされそうになりながら日々を過ごしているママは全国にたくさんいると思います。先日も、思春期を迎えた子どもと向き合うために頑張っているあるお母さんからそんな悩みを聞きました。

その時にぼくがお話させて頂いたことをより多くのママに届けたいと思い、今回は「思春期の子どもに悩んでいるママ」に向けて、子どものために今できることを提案します。

この記事はこんな方におすすめ

  • 「子育てに失敗したんじゃないか」と悩むママ
  • 子どもが小さかった頃の関わり方に後悔しているママ
  • 思春期の子育てに悩んでいるママ
  • 「大きくなった子どもに何をしてあげられるのだろうか」と悩むママ

子育ての失敗とは??

xusenru / Pixabay

子どもが大きくなってくると知恵も力もついてきて、小学生の頃のような可愛げのある姿からだんだん大人へと近づいていく様子に、戸惑いを感じるママも多いと思います。

出口の見えない真っ暗闇を手探りで進んでいるような状態、つらいですよね。

そんな時に考えてしまいがちなのが、「私、子育てに失敗したのかな」「小さい頃の関わり方がいけなかったのかな」という過去の自分への後悔です。

しかし、よくよく考えてみると、「子育ての失敗」とは一体なんでしょうか??

「子どもは1人ひとり違うのだから、子育てに一般的な正解などない」と言われたりしますが、まさにその通りだと思います。

もし、「子育てに失敗した」と思っているママがいるとしたら、それは、

  • 反社会的なことを喜んでする子どもになったから
  • 自分(ママ)が思っている通りになっていないから

このどちらかではないでしょうか。

このうち、子どもが自分(ママ)の思い通りになっていないことが理由で「子育てに失敗したかな」と思っている場合。

「子どもは親の操り人形ではなく、立派に意思を持った親と対等な存在」だということを改めて意識し直さなければなりません。

  • もっと勉強をして欲しいのに楽器ばかり触っている。
  • 少しでも良い大学に入って欲しいのに、家でゲームばかりしている。
  • 家の手伝いをして欲しいのに、友だちと遊んでばかり。

そういった「もっと◯◯して欲しいのに、」という親の期待が、実は子どもにとって負担になっていることが多かったりします。

反抗期が起きるのも、そういう育てられ方をしてきた子どもからの、「お母さん、ぼく本当はそれしたくないんだよ」「今までは表現できなかったけど、ホントはいやだったんだ」という悲痛な叫びなんです。

また、「小さいころの育て方が良くなかったのかなぁ」と過去を悔やみ続ける気持ちがマイナスのフィルターになり、子どもとの素敵な思い出を「失敗」へと変換してしまっている場合もあります。

 

自分を責めるなら、、、

Farmgirlmiriam / Pixabay

もし「自分がいけなかった」「もっとこうしてあげたら良かった」という思いが消えないのであれば、しっかりと自分を責めたらいいと思います。

「自分が悪かった」「あの時期の関わり方がいけなかった」とまずは素直に認めること。それが過去の子育てに後悔しているあなたが子どもにしてあげられることの第一歩です。

 

そして、その次のステップがさらに重要になります。

それは、

「だけど責め続ける必要はない。」と自分を許してあげること。

これがポイントです。

自分の良くなかった所を素直に認め、一旦は自分を責めることは大事です。だけど、そのままそれを一生抱えづける必要はありません。過去の自分を責め続けることには何の生産性もないのです。

 


ぼくは、「過去」というのは道具だと思っています。

道具といえば「包丁」や「ペン」「車」などがありますが、道具には2種類の使い方があります。

「人の役に立つ使い方」
「人を傷つける使い方」です。

ぼくは「過去」というものは「今をより良く生きるための道具」だと思っています。

そういう意味で、「過去」の自分を責め続けることは、自分を傷つけ、相手(子ども)を傷つける使い方ではないでしょうか。(強調しますが、「責めること」は必要で、「責め続けること」がよくないと思っています。)

それよりも、過去の出来事を教訓にして「もう二度と同じことをしない」「その出来事を通して学んだことを生かす」ことが、人の役に立つ「過去」の使い方だと思います。

「あやまち」というのは「過ち」と書きます。もうその時点で「過ぎたこと」であり「してしまったこと」です。

無かったことにはできない。でも、現在進行形にする必要もないわけです。

くれぐれも、責め続けないでくださいね。

 

子どもに謝ろう

そして、過去の子育てを悔やむママに、具体的な行動としてぼくがオススメするのは、子どもに謝ることです。

これは数ある「行動」のうちの1つだと思って読み進めて頂きたいのですが、過去の育て方でいけないことをしたと思うのであれば、その思いを素直に子どもに伝えるのです。

親が子どもに頭を下げるというのは一般的にはプライドや常識が邪魔をしてなかなかできないものだったりします。しかし、この場合の謝るというのは、子どもに許してもらうために謝るのではなく、自分の心をスッキリさせるために謝ることになります。

子どもの肩を借りるわけです。

「お母さんは、昔こう思っていて、あなたにこうなって欲しかったからこんな育児をしていた」「でも今はこんな風に思っている。ごめんね」と。

「子どもに悪いことをした」という思いを心の中にずっと抱えるのは相当に辛いことだと思います。

それをどこかで誰かに相談したとしても、本人(子ども)に話せていないのであれば、心のシコリのようなモヤモヤを抱え続けることになるでしょう。

「大人も間違うことがある。」「悪いことをしたと思ったら素直に謝る。」

そんな大人の姿勢を示すことで、子どもに勇気を与えることにも繋がるはずです。そして親子の絆もきっと深まるでしょう。

もし、すぐにできなさそうであれば、いろいろ試してみて、ほんとに万策尽きた時の最終手段として使ってもいいと思います。

 

具体的な方法はたくさんありますが、とにかく重要なことは、「過去に起きた出来事を、未来に生かすこと」です。

 

あなたが子どもに対して「申し訳ないことをしたな」という思いを抱えて悩んでいる今の状態は、どのくらい子どものためになっていますか??

もし、過去にしてしまったことを反省してこれから先の子育てに活かすとすれば、あなたはどのように子どもと関わりますか??

 

まとめ

shell_ghostcage / Pixabay

子どもには伸びたい方向があります。その方向は誰かに決められるものではなく、子ども自身が1番分かっていて、自分で選択していくものだと思います。

花壇に植えられた花や道路の片隅に育つ草花にも同じように伸びたい方向があります。

植物は、たいてい上に向かって大きくなっていきますよね。それは、そっちに伸びていきたいからです。もし横に伸びて行くのなら、それが伸びていきたい方向なんですよね。

せっかく伸びていきたい方向があるのに、「こっちに伸びた方が形が綺麗だから」「こう育った方が収穫が多くなるから」とヒモでくくったり、勝手に枝を切ったり。

思春期や反抗期というのは子どもの「伸びていきたい方向」が1番オモテに出やすい時期です。最初にも書いた、「お母さん、ぼく本当はそれしたくないんだよ」「今までは表現できなかったけど、ホントはいやだったんだ」という心の叫びが、言葉になり態度になって現れてきます。

 

そんな時に思い出したいのは植物たちが「伸びていきたい」と思っている方向です。植物は太陽を目指します。植物は上に伸びたいわけじゃなく、太陽がある方向に伸びていきたいと思っています。

太陽は温かくて強いエネルギーがあって居心地が良いんですよね。だから植物たちも目指します。

でも太陽はといえば、決して「こっちに向かって伸びてこいなんて横柄な態度はとっていません。とても寛大です。苔のように太陽の光を苦手とする植物がいても何も言いません。まるごと包み込みます。

子どもと関わる大人が目指すのも、そんな太陽のような存在なのではないでしょうか。

この記事のテーマでもある「子どものためにママが今できること」とは、子どもにとっての太陽のような、明るくて温かくて安心感を与えられるエネルギーのある存在を目指すことかもしれません。

近々どこかで、子どもとゆっくり向かい合う時間を作り、子どもの伸びていきたい方向を考えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、以前別の記事でも書きましたが、「おかあさん」という呼び方はもともと「太陽」が関係しています。ぜひこの記事も読んでみてください。

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ぼくは「ブログ」も道具だと思っています。この記事があなたの役に立つことを願っています。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

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