13〜18歳 7〜12歳

【子どもにスマホ】与える前に考えたい。"スマホ"というブラックホールが家族を分断する話

かんかん

スマホによって家族は分断されました。

これは言い過ぎでしょうか??

一見、LNESNSが発展し、いつでもどこでも家族と連絡が取れるという便利な世の中になったように思います。それは間違いではありません。

しかし、どういう意味で「スマホが家族を分断した」と言っているかといえば、

昔はリビングルームで35人の人間がたった1つしかないテレビの前に座り、チャンネルを譲り合ったり奪い合ったりしながら情報を得ていました。そして翌日には、会社や学校では昨日のバラエティやドラマを話題にして会話が盛り上がっていました。

つまり"主な興味の対象""主な情報源"が限られていたわけです。

しかし、現代はリビングルームという1つの空間にいながら、家族はスマホというそれぞれ別の画面を覗き込み、家族はまるでブラックホールに吸い込まれるかのようにそれぞれの視線を吸い込んでいきます。

スマホというブラックホール

DanzelScarleth / Pixabay

スマホは画面を覗き込む所有者の見たいものしか差し出しません。

ドラマが好きな人にはドラマを。
ゲームが好きな人にはゲームを。
SNSが好きな人にはSNSを。

テレビの時代にはあったチャンネルの取り合いのようなものは、スマホやタブレット時代にはアプリの譲り合いも奪い合いもありません。

リビングルームという同じ空間にいながらそれぞれが違う情報を得ている状況。これが家族の分断です。

子どもにスマホを与える時、こういった事情を考えながら与える必要があると思います。

もちろん、誰もが予想している通り現代はしかり、この先もスマホやタブレットに触れない生活をしていくのは相当難しいと思います。

少なくとも子どもたちは、今の大人以上にスマホやタブレットに触れてながら成長し、将来就く仕事でも確実に使いこなせることが求められるでしょう。

つまり、子どもにスマホやタブレットを与えるというのはどこかの段階で必要になると考えておいた方がいいことです。

そんな時に必要な考え方は、「危険なものだから与えない」ではなく、「危険な使い方もできるからこそ正しい使い方を教えていく」ことですよね。

ちなみに、このスマホはブラックホールという表現は、箕輪厚介という人が著書『死ぬこと以外かすり傷』で書いていた表現です。

どっちが主人?

Free-Photos / Pixabay

スマホというブラックホールは、惹きつける力が絶大で、平気で人生の時間を奪っていきます。

これはあなたも自覚があることではないでしょうか。

自分からその環境に行っているわけですから、奪われたというのは違うかもしれません。

スマホを手に持つことも、アプリを起動することも自分の指で行なっているのだから、結局は自分から進んで選んでいることになります。

とにかく、スマホに惹きつけられる人間というのは、まるで1度舐めた甘い蜜の味が忘れられずにまた蜜を求める昆虫のようです。

 

ちなみにそんなぼくも昆虫になったことがあります。

2018年秋のことです。

ぼくが弟と会った時に、弟が「Tik Tok (ティックトック)」という10代の学生を中心に爆発的に人気を出しているアプリを見ていました。

面白そうだったので、後日ぼくも家でアプリをダウンロードしてみました。日曜日の14時くらいのことでした。

そして、「うわぁ、面白いなぁ」「笑えるなぁ」「そろそろ見るのやめなきゃなぁ、でも、この踊りすごいなぁ」と思いながら、そろそろ見るの辞めなきゃなぁと思いながら、結局アプリを終了したのが16時。

ヤバいと思いました(笑)

これは蜜だ。絶対にまた見たくなる。加減しなきゃ。そう思いながら、「見てはいけない」→「あぁ、また見始めてしまった」→「面白い」→「やめられない」という蜜を求める昆虫期間を2週間ほど過ごしました。笑

その後、これはホントにヤバいと思ったのでアプリを消去。今はもう見ていません(笑)

ぼくはその時に改めて思ったわけです。

ぼくはスマホの所有者なのに、あの時は「スマホがぼくの意識を所有していた」って。

怖い怖い。

スマホの使い方

JESHOOTS-com / Pixabay

さて、スマホには2通りの使い方があります。

1つはスマホを使いこなすこと

もう1つはスマホに使われること

ペットと飼い主の主従関係を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

あなたはスマホの飼い主ですか??それとも、スマホのペットになっていませんか??

毎日開いているそのアプリ、本当に楽しくてやっていますか??それとも、他にやることがないからやっていますか??

大きなお世話かもしれませんが、この違いはとても大きいです。

では、すでにスマホやタブレットを持っている子どもたちはどうでしょうか??

何かに没頭することはとても大事ですが、今スマホやタブレットのゲームに没頭している子どもは、ホントにそれがやりたくてやっているのでしょうか??

他にいろんなことを試してみた中で1番面白かったのがゲームなのでしょうか??

スポーツするよりもゲーム??
楽器を弾くよりもゲーム??
公園で遊ぶよりもゲーム??
キャンプするよりもゲーム??
家族と話す時間よりもゲーム??

そうやっていろんなことの中から選ばれたのがゲームなのであれば、それはもうしょうがないのかもしれません。

他に面白いものが見つからないのであれば、今はその没頭できることに没頭させてあげることも大事だと思います。

 

ではここで問題です。

子どもにスマホを与える時にはどんなことを意識して与えればいいのでしょうか。

ここでぼくなりの考えを紹介させてください。正解かどうかは分かりませんが、1つの参考にはなると思います。

スマホは道具

スマホは道具です。道具というのは人の生活を便利にするために生み出されたものです。

そんな世の中にある道具たちには、2種類の使い方があります。

  1. 人の役に立つ使い方
  2. 人を傷つける使い方

包丁や車を考えると分かりやすいと思います。

どちらも正しく使えば人の役に立ちます。しかし、使い方を間違えれば人を傷つけることができてしまいます。

すべての道具にはそういう二面性があるのです。

そして、ここでいう「人」には周りの誰かだけでなく「自分」も含まれます。

つまり、スマホという道具は、正しく使えば自分の役に立ちます。しかし、誤った使い方をすると自分を傷つけることになります。

スマホを子どもに与える時はそんな視点を教えてあげることが大切だと思います。

そして子どもと一緒に、身近にいる大人も「人の役に立つスマホの使い方」ができているかどうか、日々確認する必要があると思います。

スマホはあなたの興味のあるもの、便利でラクで楽しいものを永遠と差し出してくるブラックホールです。

主従関係が逆になってしまわないように注意が必要です。

さいごに

今回は、スマホを子どもに与える時の一つの考え方として、普段ぼくが思っていることをまとめました。

ぼくはここで「スマホは便利だ」と言うことはできます。しかし、例えば「Twitterを使うべきだ」とか「LINEを使うべきだ」とか、そういうことは言えません。

なぜなら、人によって目的が違うからです。人とコミュニケーションを取りたい人にはLINEは便利ですが、コミュニケーションをあまり取りたくない人には不便なものです。

そうやって、

あなたがスマホのどんなアプリに時間を使っているのか、子どもがどんなアプリに時間を使っているのかを気にして見ること。そして、その使い方は人(自分)の役に立っているか気にすること。

そんな視点を持ちながらスマホという道具と付き合っていけるといいのかなと思います。

 

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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