お金・保険

時代遅れになるな!知っておきたい現代のお金の使い方

かんかん

はじめまして。突然ですが、ぼくが生まれたのは1989年です。

今から約33年前。高度経済成長(バブル経済)が終わりをつげ、平成という時代が始まりました。

さらにその30年前といえば、日本は戦争で負け、焼け野原から経済的な復活を目指して国民一丸となって頑張っていた時代です。

「豊かに!もっと豊かに!!」を合言葉にしながら、モノをどんどん生み出していきました。

日本には今でもその時代の影響がたくさん残っています。

しかし今はもう2023年。世界の価値観は大きく変わりました。

特に、お金に対する価値観が大きく変わっています。

それを知らずに生活していると、自分たちはもちろん、子どもたちまでその影響を受けてしまいます。少し興味を持てば知ることのできる「情報」を知らなかったばかりに、時代に取り残されてしまう可能性があるのです。

そこで今回は、子育て中のママに伝えたい「現代のお金の使い方」の話です。現代ではどのようにお金を使うことで幸せになれるのかを考えてみたいと思います。

まずは時代ごとのお金の使い方を振り返ってみたいと思います。

戦後の日本は「食べ物」のためにお金を使った

WikiImages / Pixabay

戦後間も無くは「食べ物」の時代でした。

終戦を迎えてからの日本はとにかく貧乏でした。日本はそこらじゅうが空襲で焼け野原。

家もない、お金もない、食べ物もない。

そして日本中の人々が、大切な人を失った悲しみと日々の空腹に苦しんでいました。

そんな時代に生きた大人たちは、何を思ったか。

「空腹はいやだ」

「食べ物が必要だ」

なので、戦後の日本を復興させた人たちは、まずは食べ物を得るために働きました。

食べ物をたくさん生み出し、それを子どもたちに食べさせて、食べ物を作る人をも増やしたのです。

そうやって日本中の人が頑張りながら、少しずつ日本中に食べ物が行き届くようになっていきます。

戦後間も無くを生きた人たちは、「食べ物」を得るためにお金を使ったという見方もできます。

食べ物を増やすと同時に、日本で増やしてきたものがあります。

それが「モノ」です。

高度経済成長期は「モノ」のためにお金を使った

ErikaWittlieb / Pixabay

戦後の日本はとにかく「モノ」がありませんでした。

だから戦後というのは「モノ」を増やす時代でもあったわけです。

「あれが欲しい」

「これが欲しい」

みんなモノに飢えていました。

欲しいのに手に入らないのって、すごくストレスですよね。

だから当時の大人たちはそのストレスをバネに、テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、車、家を手に入れるために働きました。

「モノ」を手に入れるために働いていたのです。

おしゃれな洋服、豪華な家具、貴重な骨董品など、とにかく「モノ」が欲しかった。

だからこの時代の会社は、とにかくたくさんの「モノ」を作って国内の消費者や海外に売れば儲かりました。そんな「モノ」第一主義が過熱した結果、日本は高度経済成長期と呼ばれる時代を経験しました。

この時代には、「モノ」に囲まれることが幸せになるための条件とされ、みんな「モノ」を手に入れるためにお金を使ったのです。

しかし、「モノ」に溢れた時代に生きる日本人はどのくらいの人が毎日幸せを感じながら暮らしているでしょうか。

国民がどれだけ幸せを感じているかがランキングで発表される国民幸福度調査では、数年前から日本はトップ50位前後です。

経済的には世界3位か4位なのに、幸せを感じている人は多くないということです。

これは、「モノが溢れれば国が豊かになり、人も豊かで幸せになる」と思ってきたことが間違いだったかもしれないということになるのかもしれません。

現代は何のためにお金を使う?

Life-Of-Pix / Pixabay

モノが増えて国が経済的に豊かになっても国民は幸せにはならなかった。

これはいったいどういうことなのでしょうか。

その答えは意外とシンプルです。

人が幸せを感じるためには、ある条件を満たす必要があります。

それは不足感です。

戦後の食べ物が無かった時代は、不足していたのは「食べ物」です。

だから人々は、食べ物を手に入れるようになり始めた頃に幸せを感じていたのではないでしょうか。

そして、食べ物が不足していたのと同じ時期には「モノ」も不足していました。

だから、当時の人々は「モノ」が買えることが幸せだった。

お金で「モノ」を買い取り、所有することが幸せだったわけです。

つまり、幸せは不足していた物事が満たされた時に感じる、とも言えるのではないでしょうか。

現代に不足してるものは?

となれば、現代に不足しているものが分かれば、ぼくたちが何にお金を使えば良いのかが分かってきますね。

これは、みんなが東京ディズニーランドへ行く理由を考えてみれば分かると思います。東京ディズニーランドって入園料やパーク内で使うお金を考えたら決して安いイベントじゃないですよね。なのにみんな行きたがる。

ディズニーに行くことで不足した「◯◯」を補おうとしているんです。

それこそが現代に不足しているものであり、ぼくたちが積極的にお金を使った方がいいものだと思います。

「◯◯」に入る言葉、いったい何だと思いますか??

それは、「わくわく」です。

ん??と思われるかもしれませんが、ディズニーに行くと普段味わえないドキドキとワクワクを味わうことができますよね。

ぼく自身、年に2回くらいはディズニーに行くのですが、何度訪れても楽しい場所だなぁと思います。

最近、わくわくしてますか??

さきほど、今の日本は食べ物には困っていない、最低限の「モノ」にも困っていない人が大多数だと言いました。そんな国の国民が次に欲しいと思うのは当然「食べ物」や「物欲」の上にある欲求です。

それが、「わくわく」なんです。

たとえば、こんな話が分かりやすいかもしれません。


今のセールスというのは、モノの品質よりも感情を売り物にしています。

その商品を手に入れることでどんな感情になれるかが重要なのです。

テレビのCMをみているとそれがよく分かります。

たとえば車(ファミリー向けの1BOXカー)のCMを見ていると、

「最大積載量◯kgで、排気量◯ccのビッグエンジン、踏みご心地の良いアクセルペダル採用」

みたいな説明は一切なくて、あるのは

浮き輪を持った子どもたちが車の中に乗り込むシーンや、遊園地で遊び疲れてぐっすり寝ている子どもたちをバックミラー越しに眺めて微笑むパパとママの表情だったりします。

これってつまり、車の性能は実際の所どうでも良くて、車を手に入れた先にどんな気持ちになれるかが重要だってことですよね。

スマホなんかも一緒です。バッテリー容量がどうとか、通信規格がどうとかよりも、

「すべてのお気に入りを持ち歩こう!!」とかLINEやSNSアプリのCMで「いつも友だちがそばにいる喜びをあなたに」とか言われた方がグッと来ちゃうわけですね。

つまり、現代に生きる多くの日本人は「わくわく」した気持ちが不足しているということ。だから、「わくわく」を手に入れることができそうなモノやコトにお金を使うんです。

それが今回のテーマである「現代のお金の使い方」の答えです。

さいごに

今回の記事では、現代の日本で不足しているものは「わくわく」だと書きましたが、他にも、「感動」や「物語」と言われる場合もあります。

いつの時代も、不足しているものは一つではないはずです。「モノ」が無かった時代も、冷蔵庫が無い人がいればテレビがない人もいたと思います。

それと同じように現代も、「わくわく」が無い人もいれば、「感動」が無い人もいます。

ということは、自分に何が不足しているのかを考えてみることは「お金を何のために使うのか」に繋がるので、無駄遣いも減っていいと思います。

そして、「お金を何のために使うのか」を考えることは、「なんのためにお金を稼ぐのか」にも繋がってきます。

子どもに「塾へ行った方がいい」「いい大学に入った方がいい」「大企業を目指した方がいい」と言うことも大切かもしれませんが、それは「モノ」が不足していた時代のレールだということを改めて知る必要があります。

それを理解した上で、これからの時代にどんなことを大切にした方がいいのかを示してあげることが、子どもたちにとっては重要なのではないかと思っています。

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