お金・保険

意外と知らない「なぜお金が生まれたか」。子どもに教えられますか??

かんかん

ぼくたちの生活に欠かせない存在である「お金」。

 

今回は、知っているようで意外とあいまいな、「お金の成り立ち」を考えてみたいと思います。
物事の成り立ちって意外と面白いですよね。

いつかあなたの子どもが、「ねぇねぇママ〜、ぼくはママのお腹から生まれたんでしょー??じゃあ、お金ってどうやって生まれたの〜??」なんて鋭い質問をしてくる日が来るかもしれません。

この記事は、いつかそんな日が来た時に僕自身が焦らないために書きました。笑

 

時代をまたいで登場する架空の人物、
漁師のゲンさん(仮名)目線でお金の成り立ちを追っていこうと思います。

 

物々交換の時代

Quangpraha / Pixabay

はるか昔、人々はまだお金を持っていませんでした。

ではどうやって、必要な物を手に入れていたか。

それは物々交換でした。

 

漁師のゲンさん(仮名)が野菜が欲しいと思ったら、

農家のマツさんの所へ行って、

物々交換のために

ゲンさん:「魚1匹あげるから、ジャガイモ5個ちょうだい」

マツさん:「ニンジンも5本もつけるから魚2匹ちょうだい」

ゲンさん:「いいよ」

というやりとりをアチコチでやっていました。

 

しかし、物々交換には弱点がありました。

たとえば、

ゲンさんの弱点


①野菜が欲しい時にマツさんが出かけていて、会えないことがある。

②自分が魚を持っていなかったり、魚が腐ると交換してもらえない。

 

そこで人々は考えました。

打開策


①あらかじめ集まる日にちと場所を決めておく

②交換を媒介するものを用意する

 

市場ができる

skeeze / Pixabay

ゲンさんはみんなに提案しました。

 

ゲンさん:「すれ違いをなくすために、集まる時と場所をあらかじめ決めておいて、みんなで物々交換会しようや〜」

みんな:「いいねいいねぇ!それならすれ違わなくてすむし、欲しいものも一度に手に入るし!!」

 

そうやって、みんなが定期的に1ヶ所に集まるようになったのが市場(いちば)です。

 

日本では、
毎月4のつく日に集まろうと決めたり、
毎月8のつく日に集まろうと決めたり、
毎朝集まろうと決めたりしたようです。

そのなごりが地名として「四日市」「八日市」として残っていたり、
「○○朝市」として現代にも受け継がれています。

 

ちなみに市場は英語で「マーケット」です。
主婦のみなさんがよく利用するスーパーマーケットも、
必要な物が一度に揃うスーパーな場所だってことで広まったんでしょうかね(笑)

 

 

貝殻や稲という仲介役

Anestiev / Pixabay

ゲンさんの2つ目の悩みは、魚がすぐに腐ってしまうことでした。

そこでみんで話し合い、物の代わりに貝殻を使うことにしました。

そこらの海岸に落ちている貝殻ではみんなが簡単に拾えるので、
当時は数の少ない珍しい貝殻が使われたそうです。

その名残から、お金に関する漢字には「貝」が入っている事が多くなりました。

 

「貯蓄」「購入」「販売」「費用」「賃貸」

 

どれも「貝」が入っています。

 

あらかじめみんなで話し合って
「魚は1匹で貝殻3個分ね」「ジャガイモは5個で貝殻3個分ね」と決めておいて、
ゲンさんは魚がよく獲れた日に、魚を貝殻に交換しておきます。

そして、ジャガイモが欲しくなった時に、その貝殻を持って農家のマツさんの所か市場へ行くのです。

 

媒介するものは地域によって異なり、
中国では貝が使われ、
日本では稲が使われ、
ヨーロッパでは塩が使われました。

 

「塩」はラテン語でサラリウムと呼ばれ、
古代ローマ時代に兵士に給料の代わりとして与えられました。
それがなぜか日本に「サラリー」と変換され、
給料をもらって働いている人を「サラリーマン」と呼ぶようになりました。

海外では通用しない和製英語の代表です。笑

 

 


話を戻して、ゲンさんです。

市場の仕組みはとても良かったのですが、
しばらくすると媒介する物に問題が出てきました。

 

貝殻は割れるし、稲も長期では腐るんです。
しかも、貝は採れる量に限界があるし、稲も年によって実りが不安定、、、

ゲンさんは悩みます。

ゲンさん:「どうしたもんか、何かいい方法はないもんか」

 

 

硬貨の誕生!!

Olichel / Pixabay

ある日悩みながら山道を歩いていると、ゲンさんはあるモノの採掘現場を見かけます。

 

それは当時流行り始めていた金銀銅などの金属でした。

加工もしやすくほどよく希少価値も高い金銀銅なら腐らないし希少性も確保できます。

 

ゲンさんはみんなに金銀銅を使うアイデアは提案し、
みんなも大賛成。

 

ついに、腐らずに希少価値も確保できて、物々交換の媒介にもなるパーフェクトなものが見つかったと
ゲンさんは大喜び!!

 

ちなみに、貝殻の頃から考えるとゲンさんは硬貨を思いついたこの時点で約1000歳です。笑

 

 

「金(ゴールド)」が有力

Stevebidmead / Pixabay

金や銀や銅が使われだした硬貨ですが、

最終的に生き残ったのは「金」でした。

理由はいろいろあるようですが、
ほどよく希少性が高く見た目も美しいというのも理由になっているんじゃないでしょうか。

というわけで、今日本で「おかね」という感じには「金」が当てられていますね。

 

物々交換から始まって、
「お金」という人々の生活に役立つ素晴らしい発明が世に広まったわけで、
めでたしめでたしとなれば良かったんですが、

しかーし。ゲンさんはここに来て最大の問題にぶち当たります。

 

「硬貨」という、これ以上ない最高最強アイテムを見つけたと思ったのに、、、

 

金銀銅を採用したことによる問題

 

「重さ」

 

です。硬貨とはいえ、金属だから、重いんですよね、持ち運ぶの。

 

ゲンさんはまたまた考えます。

ゲンさん:「どうしたもんか。。。」

 

 

紙の証明書でやり取りしたらいいんじゃない?

Pexels / Pixabay

ゲンさんが悩みに悩んでいると、
そんな噂を聞きつけて、あの農家のマツさんがトコトコやってきてゲンさんに言いました。

マツさん:「紙の証明書を発行してそれでやり取りしたらいいんでねぇかい??」

 

ッッッ!!!!!!??????

 

マツさん!あんた生きとったんかい!!

 

なら今までももうちょっとゲンさんに協力してやりなよ!!

 

と、架空の話なのでその辺は多めにみていただいて。。。

 

 


マツさんの提案はこうです。

マツさんの提案

金銀銅を硬貨で使うのは上手くいったんでしょ?
希少価値もほどよいし、腐ったり簡単に割れたりしないしね。

で、今問題なのは、硬貨が重すぎて大量に持ち運べないってことだよね?

だったらさ、
たとえば町のみんなが持ってる硬貨を俺の家で預かって、
それぞれに預かった金額を書いた紙の証明書を渡すよ。

で、みんなその証明書を硬貨の代わりとして、
欲しい物の交換に使ったらいいでしょ?

もし硬貨が必要になったら、
その証明書を俺のところに持ってこれば、
そこに書いてある金額分の硬貨と交換するからさ。

そしたら、金銀銅の価値はそのままに、
みんな持ち運ぶのは紙だけになるでしょ??

 

 

ゲンさんはマツさんの提案を聞いてひとこと。

 

 

 

 

「採用ッッ!!!!!!!」

 

 

というわけで、
すでに過去の功績が積み重なり結構な発言力を手に入れていたゲンさんの一声で、
町中に「紙の証明書」が広まりました。

 

ぼくたちにも馴染みの深い「紙幣」の誕生です。

こうしてゲンさんたちは、
マツさんが管理する硬貨の量を価値基準にしながら、
紙幣という手軽に持ち運べる「お金」を手に入れて
ノーストレスな毎日を手に入れることができました。

 

ちなみに、最後の最後でさらっと提案した農家のマツさん。

物々交換の時代からひたすら野菜を作り続けてきましたが、
今回の一件を機に転職することになりました。

 

その名も「みんなのお金預かり屋さん」
現代では「銀行」と呼ばれています。

 

 

めでたしめでたし??

 

ふー、ここまで長かったですねぇ。

しかし、やっと「お金の成り立ち」を現代まで追ってくることができました。

 

ゲンさんとマツさんに感謝ですね。笑

この2人のおかげでみんな便利な物を手に入れて快適に暮らせるようになりました、めでたしめでたし、、、

 

で終われば良かったのですが、

 

しかし、お金の成り立ちにはまだ続きがありまして、、、

 

まだこの時代には、

町の紙の証明書(紙幣)の総量=マツさんが家で預かっている硬貨の総量

でした。

 

しかし、時代が変わるにつれてこの関係が崩れてくるのです。

 

さらにこのあと、みんなの硬貨を預かっていたあのマツさんが、
お金の魔力に魅せられて??、腹黒の「クロマツさん」へと変貌していきます。

 

今ぼくたちの財布に入っている紙幣は、
同じだけの金で保証されていません。

 

いったい何が起きたのでしょうか。
(クロマツさんは架空の人物ですが、影響を受けていることは事実です。)

 

 

続きは、、近日中に更新します!!

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