さて、いきなりですが質問です。
この世で一番大きなものってなんでしょうか??
世界一高い山、エベレストでしょうか??それとも太平洋や大西洋といった大海原でしょうか??
宇宙空間に飛び出してみれば木星や土星もあります。太陽もありますね。
「目に見える」という条件付きでの、この世で一番大きなものはインターネットで調べたらすぐに分かるかもしれません。
でも今日の話は、「目には見えない」という条件付きで、「これは他の何よりも大きいんじゃないか」とぼくが普段思っていることについて書いてみようと思います。
そしてそれは、ぼくたちが日々生きるためにとても大切なことを教えてくれるんです。
この世で1番大きなものは??
まず先に答えを言ってしまいますが、ぼくがこの世で一番大きいと思っているもの、
それは【0と1の差】です。
いきなり数字が出てきて、しかも「差」とか言われてもよく分からないかもしれません(笑)
でもお約束します。記事最後まで読んでもらえればぼくの言ってる意味が絶対に分かります。
しばらくお付き合いください。
さて、
ぼくがなぜこの世で一番大きいものが数字の差だと思っているのか。
そして、なぜ、
1と2の差でもなく、
9と10の差でもなく、
0と1の差なのか。
経験値に置き換えてみるとよく分かる
ぼくがこの「0と1の差」について意識するのは、新しいことに挑戦しようかどうか迷う時や、過去を振り返ってみた時が多いです。
数字だけをみたら、引き算しても足し算しても0と1の差は1ですし、1と2の差も1です。
だけどぼくは、1と2の差よりも0と1の差の方が何百倍も大きいと思っています。
この話をグッと分かりやすくするためには、
今までの経験を思い浮かべてみるといいです。
例えば歯磨き。
あなたは歯磨きをした経験はありますか??
おそらく、ほぼ全ての人が毎日していると思います。
1日3回してる人もいれば、1日2回の人も、
もしかしたら1日5回の人もいるかもしれません。
じゃあ、たまたま知り合った人が、
「ぼく、生まれてから一度も歯磨きしたことないんだよね」って笑顔で言ってきたらどう思いますか??
「え、マジ!!!??」って思いませんか??
その素敵な笑顔から覗いているその口の中は一体どうなっているんだろう??
って気になりませんか??
そうです。これが、0と1の差です。
●歯磨きをしたことがない
→ 経験0
◯歯磨きをしたことがある
→ 経験1 or それ以上
歯磨きを何回したことあるかよりも、歯磨き自体をしたことあるかないかの方が差が大きいと思いませんか?
仕事でもそうです。
あなたの職場に新しく転職してきた人がいるとしましょう。
その人が、以前の職場でも同じ業界にいたのか、それとも全く関係のない業界にいたのかって大きな差じゃないでしょうか??
つまり、今回の話で言いたい「0と1の差」というのは言い換えると、
経験が「ある」か「ない」かがとてつもなく大きな差だということです。
経験0か経験1か。
もちろん、同じ経験を1回してるのか2回以上しているのかの差だって大きな違いだと思います。
でも、それよりも、
「やったことがある」か「やったことがない」か
「見たことがある」か「見たことがない」か
「触ったことがある」か「触ったことがない」か
という「0か1の差」の方は途方もなく大きいと思うんです。
子どもの頃は「未経験」だらけだった
ぼくたちはみんな、生まれてから今日まで、たくさんの0を1にしてきました。
母乳を飲む経験、離乳食を食べる経験、
お風呂に入れてもらう経験、抱っこしてもらう経験、
怒られる経験、悲しい経験、
笑う経験、遊ぶ経験、ケガした経験
でも、生まれてから最初の十数年で、それこそ20歳くらいまでの間に日常生活に必要な最低限の経験を1や2にしてしまったところで、多くの人は0を1にする作業をしなくなってしまいます。
理由は簡単で、そうしなくても生きていくことができるし、どちらかというとその方が楽だから。
仕事で言えば、要領がわかってきて後輩に仕事が教えれるくらいにまでなると、要領の分かった仕事の居心地が良くなって新しい経験や挑戦をしなくなったり、、、
子育てでも、みんな最初は未経験で、経験0ばっかりだから全てにドキドキしながらいろんな0→1を増やしていきます。
0→1って、とっても刺激があることではあるのですが、同時にストレスや負担にもなりやすいので、ある程度0がなくなったらもう新たな0を探すのをやめて、衰退もしないけど向上もしないライフスタイルに停滞してしまったりしちゃうんですよね。
特に社会人になると、未経験なことを経験していくのって、よっぽどじゃない限り自分から求めに行かないとできないんですよね。
子どもの頃は、親や周りの大人がいろんな経験の機会を運んできてくれました。
「今日は公園に行こうか!!」
「このオモチャ買ってきたぞ!!」
「来月はキャンプに行こう!!」
「今度は遊園地に行こう!!」
って。
イベントは外からたくさんやってきました。
ぼくの職場である保育園や幼稚園でもそうです。ざっと1年間を思い浮かべてみるだけでも、
春の遠足、七夕、プール、運動会、秋の遠足、ハロウィン、クリスマス、作品展、生活発表会、お餅つき、豆まき、ひな祭り、、、
みたいに、子どもたちは園に通っているだけで次から次へと行事(イベント・経験)がやってきます。
学校に通っている時も同じです。
「来月は遠足があるよ〜」
「今度の体育祭楽しみだね!」
「来月の文化祭ではクラスで合唱をしようと思います」
「テスト」「修学旅行」、、、
って、じっとしてても【未経験】という名のイベントが次から次へとやってきたはずです。
そうやって、たくさんの0を1にしてきた結果、
社会に出て2〜3年くらい経つ頃には、日常生活に必要な「未経験」はほとんどなくなって、勝手知ったる経験済みの環境の中で毎日を過ごすことになります。
経験は増やし続けた方がいいのか??
さて、そうやって子どもの頃からたくさんの未経験0を1へと増やしてきたぼくたちですが、実際の所、大人になってからも0→1を増やし続けた方がいいのでしょうか??それともそんなに必要なにのでしょうか??
、、、、これはきっと人それぞれです。
どちらが良いとは思いません。
むしろ好き嫌いで決めていいと思います。
たとえば「職人」と呼ばれる人は、0を1にする経験を幅広くしていく作業をやめて1つの経験を100にも1000にもすることにやりがいを感じているのだと思います。
僕自身は20代を通して、いろんな0を1にする経験が多かったので、今はそれが良いなと思っていますが数年後には職人さんみたいに1つの道を突き進んでいく人になっているかもしれません。
つまり、
世界中の人が唯一平等に与えられている1日24時間365日という時間の中で、どのように時間を使うのか、
それをよく考えて実行し、
最終的に自分なりに納得することが大事なんだろうと思います。
0.5には気をつけろ!!
たくさんの0を1にすることも、
1を100や1000にすることも、
どっちも大事だと思うし、
魅力的だと思います。
ただ、そんな中でぼくが一つだけ気をつけていることがあります。
それは、0と1の間に溺れてしまわないこと。
つまり「0.5で満足しないようにする」ことです。
これはどういうことかといえば、例えば、
「あのカフェのランチ美味しいらしいよ」
「あの映画面白いらしいよ」
「テレビで見たけどあそこの夜景綺麗らしいよ」
「ネットで見たけどあのサプリ効くらしいよ」
「全く知らない訳じゃないけど、実際に経験があるわけじゃない」状態です。
「知ってる」のと「やったことがある」の差も、相当大きいんです。
「〜らしいよ」「◯◯みたいよ」と「知ったかぶり」がベースになってしまっている人、あなたの周りにも1人くらいはいるのではないでしょうか。
そういう人は自分が経験したわけじゃないから1でもないし、全く知らないわけじゃないから0でもない。中途半端な経験値なんです。
もちろん!!人間1回きりの人生でこの世の全てを経験できるわけもないので、聞きかじりの情報もたくさんあっていいと思います。でもそればっかりだけじゃなく、自分の実体験として人に何か伝えられることは必要だと思うんですよ。
自分の感じ方を大切にするために、どうせなら、
「あのカフェのランチ美味しかったよ」と答えたいし、
「あの映画面白かった」と思いたいし、
「テレビで1度見たけど、あそこの夜景はやっぱり綺麗だった」と伝えたいです。
テレビやネットを見ただけで、人から聞いただけで満足しないで、
ちょっとでも興味を持ったら実際に足を運んで、自分の目で見て、自分の耳で音を聞いて、自分の鼻で匂いを嗅ぐ。
その積み重ねが人生をより豊かにすることに繋がると、ぼくは思っています。
子育てや保育の場でも、きっかけは図鑑やテレビやネットでもいいと思います。
そうやって何かに興味を持った子どもたちに実際に経験する機会や環境を与えてあげたいなって思います。
テレビやネットといった視覚情報だけでは五感をフルに使って経験していくことができません。子どもたちが日々たくさんの0を1にして、そこから多くのことを学んで成長してくれることを願っています。
「実体験」という単語をキーワードにしていろんな経験をしていくような、言うなれば「五感を耕す子育て」が子どもたちを豊かな人へと育てていくのだろうと思います。
さいごに
100種類の経験を1回ずつしたら経験値は合計で100ですよね。
1種類の経験を100回したらそれも経験値の合計は100ですね。
たくさんの経験をすることで経験値が上がっていきます。そして、その経験値の総量が、人としての魅力になるんじゃないでしょうか。
ポケモンだって経験値が増えればレベルが上がっていくじゃないですか。ほかのRPGゲームのキャラクターでも一緒だと思います。
だからぼくたち人間も、経験値の総量を多くして、より魅力的な人になろうじゃありませんか♪
今回は「この世で一番大きなもの」という話から入りましたが、最終的に「魅力的な人になるために」みたいな話になりました。
この世で一番大きなものは「0」と「1」の間にあるとてつもなく大きな差です。
そしてその差を「経験値」に置き換えると、ぼくたちが行動する理由が見えてきます。
一人ひとりが経験値の総量を増やすこと。
これがすごく大事なんじゃないでしょうか。
ただし、これだけは絶対に知っておいた方がいいと思うのですが、
たった「1回」の経験から「10」のことを学んだり、
「1回」という経験を「100」の経験値にする方法があります。
これはぼくが持っているイメージですが、
経験の数を足し算【+】だとしたら、
その方法は掛け算【×】です。
経験をするたびに地道に総量は増えていきますが、1つの経験からそこから得る学びを何倍にもすることだって可能なのです。
その方法は特別な人だけができる魔法のような方法ではありません。
実践するのに「苦しみ」や「辛さ」を伴うものでもありません。
実際、その方法を使っている人たちは、
経験の総量が桁違いに多く、
桁違いに魅力的な人が多いです。
そんな方法を子どもたちが身につけていたら、、、といつも思います。
子どもたちがたくさんの経験を掛け算【×】して、魅力的な人になっていけたら日々も充実すると思います。
もちろん子育て中のママも同じです。
さて、その方法とはいったい何か??
経験を掛け算【×】にして爆発的に経験値を増やす方法については、別の記事で書こうと思います。
まずは、自分の経験値に目を向けてみるところから始めましょう!!
今日は、どんな「0」を「1」にしますか??
最後まで読んでくださってありがとうございました!!