ぼくは2016年の初め、1人で60日間のアジア旅行をしました。
今回の記事では、その旅行中に感じた、ある印象的な出来事について書きたいと思います。
それは、アジアの観光地での「日本人の見られ方」についてです。
ぼくも10ヶ国19都市を移動する中でいろんな観光地に行きました。
そして、ほぼ全ての観光地で、観光客相手に商売をしている人に言われたことがあるんです。
どの国でも言われたこと
ぼくが訪れたすべての国で言われたこと、それはぼくに向けられた言葉ではありながらも、アジアの観光地で働く人々が日本人のことをどう見ているかを示すものでもありました。
それを言われたのは、
観光地のお土産屋の店員からだったり、
泊まった宿の受付の人からだったり、
時にはタクシー運転手から、
時には電車でたまたま仲良くなったおじさんから。
頻繁に言われるわけでもありませんが、それでもそれぞれの国で必ず1回は言われました。
それがこの言葉、
「お前、日本人なのに英語上手だな」
勘違いされると困るので先に言っておきますが、これは、ぼくの英語力を自慢したいとかじゃないんです。
おそらく今のぼくの英語力は「挨拶」以上「ビジネス」未満の「日常会話+α」くらいだと思います。
だから、めちゃくちゃ流暢に喋れるわけではありません。
さらに言わせていただくと、この2年間でぼくはフィリピンへ語学留学に行き、1年半の間オーストラリアで暮らしながら現地の保育園やカフェで働いたりしました。
相応の努力をしたと思っているので、もし「お前英語全然喋れないな」って言われたら結構落ち込みます。笑
だからですね、僕が観光地で言われた「お前、日本人なのに英語上手だな」っていうのは、「上手だな」じゃなくて、「それなりに英語でコミュニケーションが取れるな」って意味だと思っています。
「なのに」ってことは??
はい、というわけで今回ぼくがテーマにしたいのは、先ほどの「お前、日本人なのに英語上手だな」の「なのに」です。
旅行の最初の頃から不思議だったんです。
ぼくの英語を褒めてくれるなら、「お前英語上手だな」だけでいいじゃないかって。
でもお土産屋のおばちゃんや宿のタクシーのおじちゃんたちは「日本人なのに」とつける。
ましてそのあとには「日本人は英語が話せない人が多いからコミュニケーションが取れなくて困るよ」と彼らは決まっていう。
ぼくが訪れたどの国でも、同じこと•似たようなことを必ず1回は言われました。
彼らは日々観光客を相手に商売している人たちで、世界中の旅行者と毎日たくさん関わっているはずです。
そんな人たちが「日本人は英語が話せない」と口々に言っている。
そうか、あの人たちは日本人のことを英語が全然話せないと思っているんだ!
もちろん日本にだって英語が話せる人はたくさんいます。
でもそこでぼくが観光地の人たちに「日本人だって英語話せる人はいっぱいいるんだよ」と言ったって、向こうの人たちからしたら、現実に日々関わってる日本人が、英語でコミュニケーション取れない人ばっかりだったら、「あ、日本人て英語ダメなんだ」と思うのはしょうがない。
実際ぼくだって、フィリピンやオーストラリアに行く前は英語が全く喋れませんでした。
オーストラリアに着いた初日なんか「ここに行きたいんだけどどう行けばいい??」って英語でなんて言うか分からなくてちょっと泣いたし、ホームステイ先では「トマトが嫌いなんです」ってなかなか言えなくてトマト食べれらるようになっちゃったくらいだし。
そう考えてみると日本で暮らしながら日常生活で使わない英語を巧みに操れる人って決して大多数ではありません。
日本では昔から「英語くらいはできるようにならないと」とか「これからは英語は必須だよ」と言われているのに。これ、なぜなんでしょうかね。
思い当たること、、、
日本て、たぶんぼくがまだ身長190センチもなく小さかった頃(約20年前)から「これからは国際的な時代だから」とか「今の時代、英語くらいできないと」って言われていたと思います。
もしかしたらもっと前から言われているのかもしれません。
でも2016年になった今、アジア諸国の観光地では「日本人は英語が話せない」という評価を受けている。
考えられる理由は2つ。
- 「国際的な時代が来ると言われながらもまだ来てない」
- 「英語学習には取り組んでいるけど成果が上がっていない」
このどちらかではないでしょうか。
前者の方をもっと詳しく言うと「世界的には国際的な時代にはなっているんだけど、日本はまだそれが日常生活にまで及んでない」のかな、という意味です。
仕事によって英語が必要なことはあると思うけど、日本国内にいたらまだまだ日本語だけで十分生活できちゃいますからね。むしろ「英語だけしか話せません」という人にはまだまだ日本は住みづらい国だと思うくらい。
後者の方は、「成果が上がっていない」というのは厳密には間違いで、中学•高校でやってる英語学習の成果はしっかりあるんだと思います。
大体の人が学校の英語のテストで良い点取って、単語もたくさん覚えてるし、文法とかも知ってるし。そういう「記憶」という面での成果は上がっていると思います。
でも、英語でも日本語でもそうだけど、言語ってコミュニケーションをとるためのものだから実際に使えないと意味がない。
ボタン100個ついたリモコンを持ってても、どのボタンがなんの役目なのか分からなったら意味ないし使えないし。
だったら、使い方のわかる5個のボタンがついたリモコンの方がよっぽどいいとぼくは思います。
英語は使う環境にいないと上達しない
そして、ぼく自身が24歳から本格的に英語を勉強し始めて思ったのが、英語は喋らなかったら喋れるようにならない。ということ。
最初はカタコトでも、単語並べるだけでもいいからとにかく自分が口に出してしゃべることが大事だと思います。
ぼくも渡豪直後は「おっしゃー、英語喋れるようになったるでー!!」って言いながら、テキストとノート広げて単語や文法をたくさん覚えるようにしました。
でも実際にオーストラリア人同士の会話の中に入ったらなーんにもわからない(笑)
質問されても、まず質問が聞き取れないからなーんにも答えられない(笑)
で、そんなぼくの英語学習で一番効果的だったのが、「オーストラリア人(もしくは英語を話してる人たち)の輪の中に入って、とにかく話すこと」でした。
逆説的ですが、これが一番なんです。分からないからその場所にいる。これめっちゃ重要です。
言語を使えるようになる方法ならそれが一番だと思います。もちろん知らない単語を覚えたり、わからない文法を知ることも大切ですけどね。
日本人は日常生活で英語から距離があるから話せるようにならない
はい、ちょっと話がずれましたが、何が言いたいのかというと、
「日本には英語を使うことが身近にないという点で、英語を学びにくい環境」ってことです。
先に挙げた、「国際的な時代が来ると言われながらもまだ来てない」と「英語学習には取り組んでいるけど成果が上がっていない」のどちらも、
結局、「身近に英語を話す環境がない」ということが共通して言えることだと思います。
だから英語が話せるよになりたければ英語が身近にある場所で生活することが最善の策じゃないでしょうか。
また、英語に興味がなかったら、わざわざ英語を勉強しなくたって他にやりたいことに力を注げばいいんじゃないでしょうか。
ぼくは海外の保育園で働いてみたかったから英語を勉強しましたが、そんなことを思わなければ今も英語なんてはるか遠くにあるコミュニケーション手段だったはずです。
海外に行くのなら話せるに越したことはない英語、でも不必要な人にはなくても生活できちゃう英語、英語に対する考え方も人それぞれだと思うので、とにかく自分の思いのままに生きることが1番の幸せなんじゃないですかね〜
もっと多くの日本人が英語を話せるようになって、自信をもって海外に出かけていろんな世界のいろんな文化や習慣を知った時、日本は大きく変わっていくと思います。
そのために、少しずつ変わっていかなければいけない。
アジアの観光地で「お前、日本人なのに英語上手だな」と言われるのではなく、
「最近の日本人はみんな英語上手になったな」って言われなきゃ。
さいごに
というわけで今回もすこぶるまとまりのない記事になっていますが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
「結局何が言いたいの?」って思われた方も多いと思いのではないでしょうか(笑)
ぼくがこの記事で1番伝えたいのは、「こんなことがありました」という事実です。
「アジア諸国の観光地で働く人たちから、日本人は英語が話せないと思われている」という事実がお伝えできれば満足です。
それを知った日本の人々がどう感じるのか、そして、今子育てをしている方々は自分の子どもにどうなって欲しいのか、それを改めて考えるきっかけになれば嬉しいです。
おまけに
アジア旅行中、さまざまな場所で「日本人は英語が喋れないからコミュニケーションが取れなくて困る」という話を聞いてきましたが、もう一つ印象的だったことがあって、
それは、「どの観光地や街でも、現地の人は日本人が大好き」だということ。
理由を聞くとたいてい、「日本人は優しい」「いつも笑顔だ」「愛想がいい」、、、って次々に出てきます。
こういうところは日本人として誇らしいし、自分もそういう日本人でありたいと改めて思いました。
まあしかし、もうちょっと深いところまで聞いてくと、「チップが高額」「日本人は商品を勧めても断らない」「高く買ってくれる」なんて理由も出てきたりもしますが、、、笑
とにかく、
日本人のことを「英語が話せない」と言う彼らですが、日本人観光客ことが大好きです。笑
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