今も昔も「周りから必要とされる人」には需要がありますよね。
子育て中のあなたも、我が子には「周りから必要とされる大人」になって欲しいと願っているのではないでしょうか。
ところで、「周りから必要とされる人」って一体どんな人でしょうか??すぐには具体的に思いつかないかもしれません。しかし、これからの時代は今まで以上に「周りから必要とされる人」を目指さなければいけなくなってきます。
周りから必要とされるということは「その人の価値が高い」と言い換えることができますよね。つまり、子どもが周りから必要とされる人になるためには「価値の高い人間になればいい」これが今回の記事の結論です。
それを示すかのように、いろいろな場面で「価値を高めること」重要性が話題になっています。
そこで今回の記事では、我が子に「周りから必要とされる人になって欲しい」と願うママに向けて、
- 価値とはなんなのか
- 価値を高める方法
- 価値を高める時の注意点
についてまとめます。
価値とは??
今回の記事の結論は「周りから必要とされる人になるためには価値のある人間を目指したらいい」にたどり着くのですが、口で簡単に言うことはできますけど、そもそも「価値とは一体なんなのか」を知っておかないと目指しようがないですよね。
そこでまずは「価値とはなんなのか」、考えてみたいと思います。
価値とは、一言で言ってしまえば"限り"です。"限定"です。
"限り"があるものは、"限り"がないものよりも価値が高くなりやすいんです。
たとえば、
ユニクロの衣類と高級ブランドの衣類ではどちらが価値が高いですか??高級ブランドですよね??
ユニクロの衣類にも限りがあるとはいえ、大量生産ですからお店やオンラインショップでいつでも安い値段で買うことができます。
しかし、高級ブランドの衣類は数が限られます。あえて品数を制限して「今シーズン限りの限定生産で追加生産なし」みたいな作り方をするから、手に入れられる人に"限り"が出て来ます。
だから価値が上がる。
ダイヤモンドや金などの宝石もそうですよね。
線路の下敷きになっているような石は(値段的に)価値が低く、量や大きさに"限り"があるダイヤや金はウン千万、ウン億という価値になったりします。どちらも同じ「石ころ」のはずなのに、です。
土地なんかもそうですよね。
交通の便が良い土地、住みやすい土地などにはどうしても限りがあります。誰もが求めるようになるとその時は価値が高って値段が上がるんです。
東京都内の一等地の値段が高く、田舎の山奥の土地が安い理由もそれです。
そして、そういった価値の高い低いを分かりやすく表しているのが現代では「お金」と呼ばれるものになるわけですが、、
"限り"のあるものは価値が高くなる。今回の話はこれがとても重要です。
なぜ「周りから必要とされる人」を育てる方法の記事で最初に「価値」の話をしたかと言うと、今ここでお伝えした「価値を高めること」、これこそが、あなたの子どもが周りから必要とされるために必要な要素だからです。
「価値」とは「希少性」のこと
もう少し「価値」について考えてみます。
「価値がある」ということは"限り"があることだという話をしました。
"限り"があるものは価値が高いと。
この"限り"という言葉を言い換えると「希少性」になるんです。
希少性という言葉を使うと少し難しく感じるかもしれませんが、つまり「珍しさ」や「レア度」が高いことです。
たとえば、ディズニーランドの入場料は結構な値段しますが、そこに行くための交通費もバカになりませんが毎年たくさんの人が訪れますよね。その理由は、ディズニーランドじゃないと体験できないことがたくさんあるからです。
日本にはたくさんの遊園地やテーマパークがありますが、それでもみんなが高いお金を払って行くのはディズニーに「ディズニーランドじゃないと体験できないこと」があるから。
それが他のテーマパークにはないディズニーの「珍しさ」であり「レア度」なんです。
テレビタレントやアイドルも同じですよね。たとえば嵐のメンバーみたいにイケメンで爽やかで面白い人って珍しいですよね。だから彼らは価値が高いわけです。
先ほどのユニクロと高級ブランド比較のように言うなら、世の中には「イケメンではなくて爽やかではなくて面白くない人」がたくさんいるから、「イケメンで爽やかで面白い人」の価値が高くなる。
じゃあ逆に、世の中が見渡す限り「イケメンで爽やかで面白い人」だらけだったら、どうなると思いますか??
いよいよイケメンではなくて爽やかではなくて面白くない人の出番が来るか!?
と思うかもしれませんが、きっとそうではなく、「イケメンで爽やかで面白くて、さらに歌が上手くてダンスもできる人」みたいに条件が増えていくことでしょうね(笑)
とまぁそんな風にして、「珍しい人」「レアな人」というのは価値が高いわけです。
逆に、その他大勢ができることや誰でも持っている経験というのは、ユニクロ理論と同じように価値が低くなってしまいます。
現代の日本で、誰かが「俺、小学校卒業してんだぜ〜」と自慢げに言ったって「いや俺も出てるし」「義務教育だし」って思われるだけですよね。
でも、義務教育がないアジアやアフリカの発展途上国の子どもたちからしたら「小卒」ってものすごい価値だったりするわけです。
「周りから必要とされる人間」になるには「希少性が高いこと」が条件になるということがなんとなく分かっていただけましたか??
子どもの価値(希少性)を高めるには?
では、具体的にどうやって子どもの価値を高めればいいのでしょうか??
ここで注目するのは今回のキーワードである『希少性』です。
周りから必要とされる人の正体が「価値が高い人」であり、
価値が高い人の正体が『希少性(珍しさやレア度)』なのだとすれば、
『希少性』が高ければ高いほどその人の価値が上がることになります。それこそダイヤモンドや高級ブランドのように。
そこでぼくが提案したいのはもちろん、「希少性を高めること」です。
希少性高める方法には2つあります。
- 一つのことをとにかく極め続けること
- いくつかのことを幅広くできること
有名人でいうと、①は小田和正のような人です。音楽一筋で何十年も没頭し、人を感動させる楽曲をたくさん発表しています。「小田和正=歌」というイメージがついていますよね。
スポーツでいえば野球のイチローみたいな人です。彼も野球というスポーツに徹底的に人生を捧げ、「イチロー=野球」というブランドがあります。
②は「嵐」のような人です。歌もダンスも素晴らしいけど、バラエティ番組にも出るし、司会もやるしドラマにも出る。とてもマルチタスクですよね。
で、この希少性を高めるための2つ方法を比べた時にどちらが目指しやすいか。
これは圧倒的に②なんですよね。
①の「一つのことをとにかく極め続けて価値を持つことができる人」はある種の天才です。子どもの頃からやっていた習い事や趣味が仕事になって今それの収入だけで生活できています。って人はそれこそ何十万人に1人だと思います。
普通の人はそんなストイックな生き方ってできないんですよね。
そこで②の「いくつかのことが幅広くできるから価値を持つ人」を目指すといいんです。
こんな話を聞いたことがありますか??
元リクルートの藤原和博さんは、こう言っています。ひとつのことに1万時間をかければ、「100人にひとり」くらいの能力は得られる。「1万人にひとり」になるには才能が必要だとしても、「100人にひとり」には才能がなくても時間さえかければなれる。
能力Aを得た後、次に、能力Bに1万時間をかけて、その能力を得る。そうして、能力Aと能力Bを同時に持つ人物となれば、「100人にひとり」×「100人にひとり」で、「1万人にひとり」の人材になれる。
さらに能力Cを得れば、「100万人にひとり」の人材。立派なレアカードのできあがりです。
(引用:バカとつき合うな)
ここで出てくる「1万時間の法則」というのはとても有名で、かける時間にもよりますがたいてい5〜10年で「1万時間」に到達します。
たとえば仕事や学校でいえば1日8時間×週5日×4週間×12ヶ月=約2000時間。5年続ければ1万時間です。
ピアノやスポーツなどの習い事で、1回2時間×週3回×4週間×12ヶ月だと約300時間。1万時間になるのに33年かかる計算になります。
もちろん、この1万時間の法則は目安というだけで、1万時間使ったからふさわしい価値が得られるかといえばそうではないでしょうし、子どもの中には「取り組み始めて1〜2年で日本一になりました」みたいな例外もあります。
この①と②は、希少性を高めるというゴールは同じですが、何か1つのことで100万人に1人を目指すというのはオリンピックで金メダルを取るようなもので限られた人しか手に入れることができません。
しかし1万時間かけることで「100人にひとり」の存在にはなれるとしたら、3つのことで「100人にひとり」の存在になって「100万人にひとり」を目指す方法もあります。
この価値の掛け算の話をしてくれた藤原和博さんの著書はめちゃくちゃオススメです。
ちなみにぼくは圧倒的に②を目指しています。ぼくは全くもって天才ではないので。笑
だから今ぼくは「保育士」×「読書」×「ブログ」という好きなことを掛け合わせて100万人に1人を目指しています。それぞれ個別にみると、ぼくより優れた人は山ほどいます。しかし、3つを組み合わせることで「ぼくにしかできないこと」が生まれるはずなんですよね。
希少性を考える時の注意点
さいごに、希少性を求める上での注意点も書いておこうと思います。
ポイントは2つ。
- 人の役に立つようなこと
- やりがいや楽しさを感じること
です。このどちらも、もしくはどちらかが当てはまるような内容がベストだと思います。
人の役に立つようなこと
希少性を求めるとなると、行き着くのが「人がやっていないことをやろう」です。でもこれを勘違いしてしまうと、珍しいことをやろうとしてコンビニのアイスの冷凍庫の中に入ってみたり、おでんをツンツンして動画を撮影してみたり、、、たしかに珍しことではありますが、迷惑ですよね。
希少性を目指す時の理想は「人の役に立つようなこと」です。少なくとも「周りの人に迷惑をかけないこと」を意識すると良いかと思います。
やりがいや楽しさを感じること
希少性を求めるために新しいことを始めるのはとても大事ですが、はじめてしばらく経ってどうしてもやりがいを感じない、楽しくないということは見切りをつけた方がいいかもしれません。(始めて1〜2ヶ月では分からないと思うのでせめて半年〜1年は続けてみたほうがいいと思いますが。)
たとえば、ぼくの場合だと保育の仕事ってやりがいも楽しさも感じるんですよね。でも昔バイトで経験したパン工場で流れてくるパンを箱に詰める仕事にはやりがいも楽しさも感じることができませんでした。
ということは、ぼくはパン工場で働くスキルより、保育士のスキルを高めた方が効果的だということです。(もちろん、パン工場で働く人がダメだってことではなくぼくには合わなかったというだけです。)
つまり、子どもたちにも何か希少性を身につけて欲しいと思う場合は、「子どもが楽しそうか」「やりがいを持って取り組んでいるか」にフォーカスしていくことがポイントになります。
まとめ
今回は、我が子を「周りから必要とされる人」に育てるためには「希少性(レア度)」が必要であるという話でした。
記事のポイントは以下の通りです。
ポイント
- 価値がある="限り"があること
- "限り"がある=希少性が高いこと
- 希少性を高めるには幅広い経験をすること
- 3つのことで「100人にひとり」になって「100万人にひとり」を目指す
- 希少性を目指す時の注意点は「人の役に立つようなこと」「やりがいや楽しさを感じること」を兼ね備えていることがベスト
あなたの子どもが多くの人から必要とされるような価値の高い人へと育つための参考になれば嬉しいです。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。