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【どうして勉強するの?】勉強する理由を子どもに聞かれた時の答え方

かんかん

「なんで勉強するの?」って子どもに聞かれた時の答え方を教えて!

勉強することにはたくさんのメリットがあります。

今回の記事では、子どもに「なんで勉強するの?」と尋ねられた時にどう答えればいいのか、その具体的な答え方を紹介したいと思います。

 

勉強とは?

Wokandapix / Pixabay

あなたは「勉強」が好きですか?それとも嫌いですか?

ぼくは子どもの頃、「勉強」というものは「将来のために必要なもの」であり、「やっておかないと困るもの」だと思っていました。

なぜなら、ぼくの周りにいた大人たちが口を揃えてそう言っていたからです。

 

でも、社会人になってからよくよく考えてみると、

  • 勉強が「どのように」将来のためになるのか
  • 勉強しないと「どのように」困るのか

それを知らないままでした。子どもの頃は「どのように困るのか」なんて疑問に思ったことすら無かったんです。

 

あなたは子どもに「なんで勉強するの?」と聞かれたらどのように答えますか?

「将来のためだよ」
「やっておかないと困るからだよ」


と伝えますか?

ぼくはそれだけでは不十分だと思っています。

 

勉強する理由とは?

たくさんの大人たちが「勉強しなさい」と口酸っぱく言うということは、勉強することには「何らかのメリットがあるはず」ですよね。

でも、子どもたちはそれが分からないから「なんで勉強しなきゃいけないの?」と言うわけです。

もしくは、勉強することは大切だと知っていても、今やっている勉強が楽しくなかったり成果が出るまでに時間がかかるので途中でやる気が無くなってしまったりするのだと思います。

いくら「大人になった時(将来)困るから」と言われても、子どもにとって大事なのは「今」なのです。

 

そんなことも踏まえた上で、勉強することのメリットを紹介します。

 

勉強することのメリット

congerdesign / Pixabay

勉強することのメリットは5つあります。しっくり来るものは人それぞれ違うと思うので、まずは全部読んでみてください。

勉強するメリット

  1. 「楽しいから」
  2. 「知識や技術をリレーするため」
  3. 「選択肢が増えるから」
  4. 「より快適に生きるため」
  5. 「人の役に立つため」

「楽しいから」

人間には多かれ少なかれ知的好奇心があります。

新しいことを知ったり、分からなかったことが分かると気分が良くなります。

クイズ番組や謎解きゲームが好きな人も多いのではないでしょうか?それも立派な勉強ですよね。

 

勉強すること
=新しいことを知ること・分からなかったことが分かること
=楽しい

つまり「勉強することは楽しい」になるわけです。

 

「知識や技術をリレーするため」

勉強には、世代を越えた大きな役割があります。

勉強とは、『今までこの地球に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へと伝えてきた素晴らしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること』(手紙屋 蛍雪編〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜)

つまり、

味噌食べたことありますよね?
キノコ食べますよね?
いまだに馬車乗ってないですよね?

これら全部、「過去の人が経験した知識や技術」(つまり過去の人が勉強したこと)を受け継いだわけです。

あなたは見知らぬ土地に生えている得体の知れない植物を食べてみようと思いますか?

倉庫に置いておいたダイズが変な色・変な匂いになっていたらそれをお湯に溶いてみようと思いますか?

大昔には、それに挑戦する人がいたんですよね。

その結果、

「これは食べても大丈夫」
「これはこうすれば美味しく食べることができる」

という「知識」として現代に伝わっていて、ぼくたちはその安全な情報を簡単に知ることができます。

こういった知識や技術の受け渡しリレーのことを「勉強」と呼ぶわけです。

 

ということは当然、ぼくたちは過去の知識や技術を受け取るだけではなく得た知識や経験を次の世代に伝えていくことも必要です。

そうして勉強したことをまたその下の世代に伝えていくことで世の中はより良くなっていきます。

勉強することは知識や技術というバトンを後世に繋げていくとても立派なことなんです。

 

「選択肢が増えるから」

Ganossi / Pixabay

勉強することは選択肢が増えることにも繋がります。

なんの選択肢が増えるのかといえば、

  • 将来できる仕事
  • 日々を楽しめること

です。

【例】

例えば、現代においてスマホを普通に使える人と、いまだにガラケーしか使えない人では知っていることやできることの幅が全く違うことは簡単に分かると思います。

これはスマホの使い方を勉強したから選択肢が増えたんです。

子どもたちが学校で勉強している内容が選択肢を増やすことに繋がるかどうかはちょっと自信がないですが、少なくとも、新しいことを知って知識の幅が広がることは、人生の選択肢を増やすことには繋がるでしょう。

 

「より快適に生きるため」

いつもイライラして「毎日が楽しくない」と感じているAさんがいるとします。

Aさんは勉強嫌いで還暦を迎えてもその考え方が直らず、「この世はつまらないことばかりだ」と言いながら生涯を終えるかもしれませんね。

しかし、もしAさんが「勉強することはより快適に生きるためになる」と知っていたらどうでしょう。

心理学の本を読んで「イライラの原因は過剰な期待」にあると知れば、今までイライラしていたのは自分が周りに対して過剰な期待や押し付けをしていたことに気がつくかもしれません。

そうなればイライラしないために相手に過剰な期待をしないようにと、自分を変えていけますよね。

勉強することで人生が気楽になることはたくさんあります。

特にお金の知識や健康の知識、人間関係の知識など、実用的なことであればなおさらです。

 

「人の役に立つため」

勉強することは、困っている誰かの役に立つことに繋がります。

個人的にはこの理由が一番好きです。
かんかん

そもそもぼくたちは常に誰かを支えたり、誰かに支えられたりしながら生きています。これは普段は目に見えない部分も含みます。

【例】

例えば、スーパーに並んでいる野菜は、

誰かが生産し、
誰かが店まで配送し、
誰かがお店を経営してくれているから

ぼくたちはその野菜を買うことができます。

逆に、ぼくたちが野菜にお金を払うことで、野菜を生産してくれた人や配送してくれた人やお店を経営している人はそのお金を受け取って生活することができます。

これを「相互依存」と言ったりしますが、ぼくたちはこの相互依存の社会に生きています。

 

ここで重要なことは、それぞれの人たちは「必要な勉強をしたからその役割を担うことができている」ということです。

  • 野菜を作る人は野菜の作り方
  • 野菜を配送する人はトラックの運転の仕方
  • お店を経営する人は経営の仕方

仕事をするにはその仕事について勉強をしなければいけません。

あなたがしている仕事にも必要な勉強があるのではないでしょうか。そしてそれを学んだからこそ誰かの役に立てているのではないでしょうか。

 

その人(相手)が出来ないことをその人の代わりにやってあげることが仕事ですから、たくさん勉強して出来ることが増えればより多くの人の役に立つことができます。

参考

ちなみに、より多くの人の役に立てるようになると、返ってくるお礼も当然多くなるわけで、お礼の代わりとして受け取るもの(お金や充実感)の量も増えます。

駅前のストリートミュージシャンと嵐5人の収入が全く違うのは、嵐がより多くの人の役に立っているからなのと同じ理由です。

 

 

「勉強をすることは人の役に立つことに繋がる」というのは、

「勉強する」

「他人ができないこと・他人が苦手なことが出来るようになる」

「それをその人の代わりにすることで役に立てる」

そのお礼に"お金"を受け取る(=仕事)
そのお礼に"充実感"を受け取る(=ボランティア)

になるわけですね。

 

大人になっても勉強している人はカッコいい

今回のテーマで重要なポイントは、今この記事を読んでいるあなたが「勉強」に対してどう考えているかだと思います。

 

今回紹介した5つの伝え方を組み合わせれば子どもの質問に答えることは出来ると思いますが、上辺だけの言葉で子どもに伝えてしまうと、(ぼくが子どもの頃に感じたように)子どもたちに本質的な部分が伝わらないままになってしまいます。

 

まずは、あなた自身が「なんで勉強するんだろう?」「いま何か勉強しているだろうか?」と自分に問う所から始めると良いかもしれません。

 

勉強が「知識や技術をリレーするため」や「人の役に立つため」にする物なのであれば、何歳になっても勉強することは終わらないはずです。

親になっても教師になっても上司になっても、です。

Pexels / Pixabay

とは言うものの、大人のあなたは今さら大学受験に必要な数学や受験英語を学ぶ必要はありません。

あなたが興味のあることや、もっと生活を快適に出来そうなことを学ぶのが良いと思います。

そうやって勉強を続けるうちに、誰かの役に立てるようになるかもしれませんからね。

 

大人になっても勉強をし続けている人はカッコいいと思います。

そんな勉強する姿を子どもに見せてあげるだけでも、「なんで勉強するんだろう?」という子どもの疑問の回答になるのではないでしょうか。

 

まとめ

今回は、子どもに勉強する理由を聞かれた時の答え方についての話でした。

勉強することのメリットは以下の通りです。

勉強するメリット

  1. 「楽しいから」
  2. 「知識や技術をリレーするため」
  3. 「選択肢が増えるから」
  4. 「より快適に生きるため」
  5. 「人の役に立つため」

「たしかに!」と思うものがあれば、ぜひ参考にしてみてください!

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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