「夫婦生活を円満に送りたい!!」
「旦那と毎日楽しく過ごしたい!!」
心ではそう思ってはいるものの、
現実は、
「なんで分かってくれないの??」
「相手の気持ちが理解できない」
「いつも気持ちのすれ違いばかり、、、」
そんなイヤな思いの連続という方も多いのではないでしょうか、、、
この記事は、そんな悩みを抱えるママのために夫婦円満の秘訣を紹介します。
もちろん、夫婦だけでなく、カップル関係、会社の同僚・上司・部下など男女の人間関係には応用できる話ですので、「なんで男ってこうなの!?」と思ったことがある女性はぜひ読んでみてください。
まず先に話の結論を言いますと、夫婦円満のためには男女のカラダの作りの違いをお互いが知っている必要があります。今回は、さまざまな違いの中の1つ「性ホルモン」に注目します。
「なぜ男は女心を理解してくれないのか!!」
その理由も「性ホルモン」にあるんです。
今回参考にした書籍
『残念な「オス」という生き物』藤田絋一郎
ぼくが男女の違いを勉強する理由
まずはじめに、少し話が逸れますが、保育士であるぼくがなぜ男女の違いを勉強し今回お話するような性ホルモンのことなどを知っているのかをお話しさせてください。
その理由は大きく分けて2つあります。
相談に乗るため
1つは、職場(保育園)で関わる保護者(パパやママ)の相談に乗るためです。心理カウンセラー資格を取得したのもそれが理由だったりします。
子どもを預けに来る保護者も親であると共に1人の人間でもあります。
そしてみなさんそれぞれ、夫婦関係、職場の人間関係などで悩みも抱えています。
「親の気持ちの安定=子育ての安定」でもあるので、悩める親御さんの気持ちに寄り添うことはとても大切だと思っています。
悩みの相談を頂いた時に新しい視点や効果的な方法を伝えるためには、まずぼくが学んでいないと答えられないと思っています。
職場で必須の知識
ぼくが男女の違いを勉強するもう1 つの理由、、、それは保育園という特殊な環境にあります。
保育園というのは圧倒的に女性が多い職場です。女性職員オンリーの職場の方が当たり前ですし、ぼくのような男性保育士がいたとしても1つの保育園にせいぜい1人か2人です。
ということは、(実際にできているかどうかは別として)女性のことを理解しようとする姿勢がないと、うまくやっていけないんです(苦笑)
以前は、
- 「女の人ってなんで話題があんなにすぐ飛ぶんだろう??」
- 「なんであんなに細かい所まで覚えていられるんだろう??」
と不思議なことがたくさんあったのですが、男女の違いを勉強することでその理由が分かるようになりました。
今回お話する「性ホルモン」の違いも、ぼくにとっては職場で生き抜くための必須知識なのです(笑)
前置きが長くなってしまいましたが、これがぼくが男女の違いを勉強している理由です。
それでは本題である男女の「性ホルモン」の違いをみていきましょう!!
男女がすれ違ってしまうのにはちゃんと理由がある
あなたは男性と接していて「考え方が理解できない」と思ったことはありますか??
もしくは男性から、「お前めんどくさい女だな」なんてことを言われたことはありますか??
これ両方とも、性ホルモンの違いを知っていれば「なんだ、そうだったのか」と納得がいく話だったかもしれません。
女性ホルモンの特徴
通常、動物には「発情期」というものがあります。近所で猫が「いつもと違う声でずっと鳴いてるな」と思ったら、たいていそれが発情期です。
動物は性欲に時期があり「非発情期(性欲が全然ない時期)」と「発情期(性欲が高まる時期)」に分かれます。
しかし犬や猫と違ってヒトの女性には「発情期」というものはありません。
ただし、女性には月経周期というリズムがあって、約28日の間に4つの時期を過ごしています。
これに関係するホルモンがエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンです。
ホルモンの名前よりも「女性には1ヶ月の間に4つの時期がある」ということが重要です。
4つの時期には
- 「月経期」
- 「卵胞期」
- 「排卵期」
- 「黄体期」
という名前がそれぞれあって、特徴としては以下のように言われています。
- [月経期]→疲れやすく落ち込みがちでやる気が出ない
- [卵胞期]→身体も好調で明るくて前向き
- [排卵期]→気分が落ち着いているが体調は少し下降気味
- [黄体期]→むくみや便秘がちで気持ちも不安的になる
こうしてみてみると、女性は1ヶ月のうち4分の3は気持ちが不安定か体調不良になりやすいんですよね。
女性は妊娠して出産するという男性がどう頑張ってもできない偉業を成すために、女性ホルモンの分泌量を日々変化させています。
その影響によって心も身体も変化するようになったのですね。
問題なのは、
- 多くの男性が女性のこの4つの周期のことを知らないこと
- さらに男性は男性ホルモンによって気分や体調が左右されないこと
です。
よって、男性は女性の大変さを理解するのが難しく、「心無い言葉」を平気で言えてしまうわけです。(このあたりの話はぜひ多くのパパに知って頂きたいですね)
男性ホルモンの特徴
続いては男性ホルモンの話です。
女性も男性ホルモンの特徴を知っておくことで、「不要なイライラ」を避けられる可能性が高まります。
旦那さんや息子さんのことを思い浮かべながら読んでみてください。
男性ホルモンといえば、有名なのがテストステロンです。
主に睾丸(オタマちゃんのことです)から分泌されていて、その作用としては、
- 体毛・ひげの発生
- 変声
- 性欲の高まり
- 筋肉・骨格の成長
などがあります。
ちなみに余談になりますが、
なぜ女性の卵巣は体の中に納まっているのに、男性の睾丸(こうがん)は体の外についているのかご存知ですか??
息子さんがいる方のために話しておきますと、
その理由は睾丸にとって体内が暑すぎるからだと言われています。睾丸の機能がちゃんと働くためには体温より2〜3度低めの温度の方が調子がいいらしいのです。
だから睾丸は体の外についていて、普段から気温や体温に合わせて調節しています。
例えば夏の暑い日であれば皮が伸びきって体からなるべく遠い位置にあり、冬の寒い日や緊張したりすると皮が縮んで体の近い位置に来たりします。
ということは、男の子にはかせるパンツ選びも重要だとも言えます。
ブリーフやボクサーパンツのようなピタッとしてしまうものだと睾丸がつねに体に密着した状態になってしまうので体温調節がしにくくなります。
なのでトランクスのようなゆったり履けるパンツの方が男の子の睾丸には良いそうです。
余談でした。
話は戻って、男性ホルモン「テストステロン」です。
ここからが需要なのですが、テストステロンにはプラス作用とマイナス作用があります。
そしてその「マイナス作用」が女性から見て「男ってなんでこうなの!?」と思ってしまう部分なのです。
男性ホルモンのプラス作用はこうです。
男性ホルモンプラス作用
- 空間認知力を高める(乗り物の運転や地図を見る)
- 集中力を高める(職人・研究者気質)
- 勇敢になる(冒険・挑戦)
- 行動的になる(アクティブ)
などがあります。これらの要素が強いと「男らしくて素敵」なんて言われる部分ですよね。
続いて、マイナス作用です。
男性ホルモンマイナス作用
- 暴力や衝動性(忍耐力がない)
- 論理的思考力の低下(感情的になる)
- 言語能力の低下(言葉より手が出る)
- 細部の見落とし(同時に複数のことができない)
- 他人への共感の欠如(我が道をいく)
などがあります。もちろんこれはすべての男性に等しく当てはまるものではなく、あくまでも傾向があるというだけです。
が、このマイナス作用の部分をみて、「うちの旦那当てはまるわぁ」「息子がまさにこれ」なんて思い当たる部分があるかもしれませんね。
そしてそれが原因でイライラしたり口論したりしたことがあるかもしれません。
しかし、これらは男性ホルモンの働きなのです。
(ぼくも男なのでここは男目線で書きますが)女性が女性ホルモンの影響で28日周期で4つのリズムを繰り返すように、男性は常に溢れ出る男性ホルモンによって、物忘れや思いやりのない発言、「前髪切ったんだけど」と言われても変化に気づけなかったりするわけです。
性ホルモンの違いを受け入れよう
性ホルモンというのはカラダの初期設定みたいなものです。男女間ではその初期設定がまずもって違うので、無意識のままでは相手のことを理解しにくいんですよね。
もちろん、だからといって、「性ホルモンの影響なんだからしょうがないじゃん!!」とお互いが自己主張し合ってしまっては子どものケンカみたいになってしまいます。
そうではなく、お互いがお互いの違いを知った上で相手に思いやりを持って関わることで、より良い夫婦関係が築けるのではないでしょうか。
ちなみに男性に関しては「社会的に成功している男性は、ほとんどが男性ホルモンの値が低め」という研究結果もあるそうなので、男性ホルモン全開の男性よりも、少し草食系の男性の方が成功する確率が高い??のかもしれません。
まとめ
今回は、男性と女性の性ホルモンの違いから、夫婦円満の秘訣を考えてみました。
性格がどうこうではなく、生物としてそもそも違いがあるということを頭の中にいれておけば、少しは相手に優しくなれるのではないでしょうか。
今回のポイント
- 男女はそもそも初期設定が違う
- 女性は月経周期(28日)で4つの時期を過ごす
- 女性は1ヶ月の4分の3は、気持ちが不安定か体調不良になりやすい
- 男性ホルモンのマイナス作用は女性をイライラさせやすい
- お互いの「性ホルモン」の特徴を知ってお互いを思いやりましょう!!
参考書籍
『残念な「オス」という生き物 (フォレスト2545新書)』