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子どもが社交的に育つ秘訣は【安全基地】にあった!!あなたは用意してあげてますか??

かんかん

子どもが社交的に育って欲しいと願うママは多いかと思います。

でも一体どうすれば、子どもの社交性が育つのでしょう。
どうすれば初めての場所や初めましてが多い場面で積極的になれるのか。

 

たとえば公園などに遊びに行った時、
初対面の相手に対しても自分から話しかけることができる子どももいれば
いつまでもお母さんの脚にしがみついて中々遊び出せない子どももいます。

 

それはどうしてでしょうか。生まれながらの気質でしょうか?性格でしょうか?

 

実はそれが今回のテーマである「安全基地」の違いなんです。
ぼくが保育士になるための大学に通っていた頃、授業で「安全基地」という単語を学びました。

 

正確に言うと「子どもにとっての安全の基地」です。

 

今回は、
専門家の間で子どもが社交的に育つために必要だと言われている「安全基地」について紹介します。

 

 

子どもの安全基地とは

 

ぼくが授業で学んだのは、

安全基地とは、その安全基地があるからこそ子どもたちは集団生活や社交的な場に勇気を出して踏み出していける、様々なことに挑戦していけるような場所である。
もし「子どもにとっての安全基地」がなければ、子どもは新たなことに踏み出す勇気が持ちにくい。

 

というようなことでした。

 

 

基地というのは、日常生活ではあまり使いませんが、
言い方をすれば「帰る場所」「戻る場所」です。

 

軍隊の基地などを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれませんが、
激しい戦いの後で傷ついたり疲れたりしても、
基地に戻れば他の仲間が守ってくれる。
傷を癒してくれたり、安心して過ごせる場所、それが基地です。

 

兵隊さんたちは、
最前線に出撃したとしても状況が危うくなったり怪我をして傷ついても、
「基地に戻れば大丈夫」という安心感があるからその安心感を胸に思いっきり戦うことができるんだと思います。

 

「戦いに行けー!!!!」「お前ならやれるぞー!!!」と立場が上の人から背中を押され、
「でも戻る場所はないぞー!!!!!」「戻っても助けてやらないからなぁー!!!」と同時に言われたら、
兵隊さんはどう思いますか??

 

 

子どもたちもこれと同じなんです。

赤ちゃんの頃はいつも周りに誰かしら大人が身近にいていつも守ってくれていました。
でもある程度大きくなると、保育園や幼稚園に通うようになり、小学校へと進んでいきます。
そしてそこには今まで常に近くにいてくれた親の存在はありません。

 

園や学校では、
子どもたちは親が近くにいない状況で新しいことに挑戦することになるし、
友だち作りや「いーれーて」の一言だって、
「仲間に入れてもらえなかったらどうしよう」という不安を抱えながら過ごすわけです。

 

公園の砂場、保育園、学校など、子ども勇気を持って踏み出すことは
兵隊さんが戦いの場へ向かうことと同じなんです。

 

そんな時に「ぼくには戻ったら守ってもらえる場所があるんだ」と思えるかどうかで
子どもの1歩踏み出す勇気が変わります。

 

それが子どもにとっても安全基地です。

 

 

安全基地の効果

markzfilter / Pixabay

ぼくが大学の授業で習ったのは、

「子どもにとっての安全の基地」がしっかりと作られていれば
戦場の最前線で戦う兵隊さんのように、「傷ついても基地に戻ればいい、そしたら傷を癒してもらえるから」という安心感を持って、友だち作りや新しいことに挑戦していけるんだよ

ということでした。

そして安全基地は子どもにとって、
場所ではなく人である
ということでした。

 

 

つまり、
「子どもにとっての安全基地」というのは、
絶対的な安心を得られる場として子どもが信頼を寄せている存在であり、

 

多くの場合、母親や父親がその存在を担い、子どもと親との間にある「絆の強さ」や「信頼関係の太さ」が子どもに大きく影響することになります。

 

4歳や5歳の子どもにとって、全く経験のない新しい挑戦をしなければならない時に、
「失敗してもお父さんやお母さんは味方がいてくれるから大丈夫」
「もし仲間はずれにされたらお父さんやお母さんの所に戻ればいい」
という思いがあるだけでどれだけ安心感に繋がるか。

 

絶対的な味方がいると思うだけで人は強くなれるんです。

 

そして実はこれ大人になってからも変わらないと言われています。
戻る場所が誰であれ、安全基地がある人はとても社交的だし、いろんなことに挑戦していけます。

 

 

安全基地の作られ方

 

4歳や5歳の子どもたちは、
いつ頃、どうやって安全基地を見つけることになるのでしょうか?

 

まさか4歳の誕生日に、
「あなたは4歳になったから今年のプレゼントはこれ、【安全の基地】よっ(ドンッ)
この基地を頼りに明日からはいろんな挑戦して、社交的になりなさいね」
なんてことにはならないはずです。笑

 

4歳や5歳に限らずですが、
安全基地は、生まれてから日々の関わりの中で少しずつ作られていくものです。

 

 

 

小さい頃から近くにいてくれて、
ご飯を食べさせてくれたりオムツを替えてくれたり、
お風呂に入れてくれたり添い寝してくれたり、
そういった関わりの中で「この人は信頼出来る」と感じ、
子どもたちは自分にとっての安全基地がどこなのかを知っていくことになります。

 

 

あなた自身ももし、見知らぬ場所、知り合いのいないグループにいきなり連れて行かれて
「ほら、仲良く遊んでおいで」と言われたら、結構不愉快じゃないでしょうか。

 

自分にとっての安全の基地がわからないままいきなり
「積極的に」「挑戦してみなさい」と言われても不安と恐怖で足がすくむのは
大人でも小さな子どもでも同じです。

 

子どもにとって理想の安全基地

 

ぼくは、
子どもにとっての「安全基地」は、お父さんやお母さんであることが1番望ましいと思っています。

 

たとえば保育園や幼稚園の先生たちが親身になって子どもたち関わる中で、
その子が保育園や幼稚園の先生を安全の基地だとした場合だと思い込んだとしましょう。

 

すると、そこを卒園してしまった後、その子はどうなりますか?
小学校での生活や中学校•高校での生活はどうすればいいでしょうか?
もっと言えば社会人になってからも。です。

 

「絶対的な味方」の存在はとても大きいと思います。
そして、その存在は小学校や中学校に行っても身近かに感じることのできる存在がいいと思います。

 

保育園や幼稚園の先生が担えるのって、
兵隊さんの例えでいうならば、
戦場の最前線の近くにある燃料補給所か一時退避所くらいです。

 

もちろんそういった場所も子どもにとっては必要だと思いますが、
やっぱり1番大切なのは、おおもとの大きな「安全基地」の存在でしょう。

 

というわけで「子どもにとっての安全基地」というのは親が担ってあげることが、
子どものためになるんじゃないかと思います。

 

 

あなたの安全基地はどこにある??


ここまでは子どもの話でしたが、最後に考えてもらいたいことがあります。

 

あなたにとっての「安全の基地」はどこかにありますか?

 

大人になれば「安全の基地」の場所も変わったり数が増えるかもしれません。

それは結婚相手であったり、親友であったり、両親だったり、、、

 

安全の基地が一つあるだけで、生活の気分が全然変わっていくと思います。
子育てにしても社会人生活にしても、
「安全の基地」の存在があると問題
や逆境も乗り越えやすくなるかもしれません。

 

この機会に一度、あなた自身の安全基地についても考えてみてはいかがでしょうか。

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