7〜12歳 全年齢

子どもが勉強を嫌がるのは"学習法が合っていないから"かもしれません

かんかん

「せっかく人気の学習教材を用意したのに子どもが全然興味を持たない!楽しく取り組んでくれない!」

そんな悩みを抱えて日々モヤモヤしている方も多いと思います。

でももしかしたら、巷で人気のその学習法は、あなたの子どもにとって苦手な学習方法なのかもしれません。

 

あなたの子どもの「得意・好き」はなんですか?

子どもにはそれぞれの得意分野があります。そして、その得意分野を活かした方法で学習すると、子どもは楽しく学ぶことができ、能力はさらに高まり自信もついてくるのです。

子どもの力を最大限に発揮させてあげられるように、子どもの「得意」を知る手がかりとなる理論があります。

それが今回紹介する「多重知能理論」です。

多重知能理論とは、

1983年にハーバード大学のハワード・ガードナー博士が提唱した理論です。

人間のもつ知能には8種類あり、この8種類の中から、子どもの特性に合わせて得意分野を見つけ、得意な方法で学習することで、その子のもつ能力は大きく引き上げられるという内容。

ちなみに、学校でのいわゆる「お勉強」として評価される知能はこの8種類のうち2種類だけなんだそうです。

アメリカやオランダ、オーストラリアの公教育にも導入され成果をあげていて、子どもの個性を重視した取り組みなので、今後、日本の公教育にも影響を与える可能性は高いと思います。

 

子どものタイプを知る

それではガードナー博士が提唱した8種類の知能をみていきいましょう。

「うちの子は絶対にコレ!」と断言できなくても、普段の子どもの様子を見ていて「うちの子はコレには当てはまるかな」くらいのざっくりした見方で眺めてみてください。

8つの知能タイプ

  1. 言語的知能
  2. 論理・数学的知能
  3. 空間的知能
  4. 音楽的知能
  5. 身体運動的知能
  6. 対人的知能
  7. 内省的知能
  8. 博物的知能

 

それぞれの知能の特徴をもう少し詳しく説明します。

1.言語的知能

文章・手紙を書くことが好きなタイプ。言葉に興味がある。読書が好き。算数や理科より、国語や社会が得意。

2.論理・数学的知能

科学的なことに対する理解が早い。数量に興味があり、数えたり測ったり分析するのが得意。国語や社会より算数や理科が得意なタイプ。

3.空間的知能

パズルやレゴ、図形問題が得意。言葉で説明されるより、絵や図で説明された方が理解しやすい。

4.音楽的知能

歌や楽器演奏が上手で、音を聞き分けられたり、メロディをすぐに覚えられたりする。テレビCMやアニメの主題歌を口ずさむ。

5.身体運動的知能

体を動かすことが好き。スポーツが得意。実際に手を動かした方が理解しやすく、うまくできる。考えるよりやってみるタイプ。

6.対人的知能

ひとりでやるよりほかの人と一緒にやる方が作業がはかどる。人に頼ったり頼られたりすることが多い。

7.内省的知能

ひとりでじっくり考えて作業するほうがはかどり、困った時も自分で解決しようとする。

8.博物的知能

特定の物事に詳しい。図鑑に夢中になる。「同じように見えても違うもの」について細かい違いによく気づく。

さて、あなたのお子様はどの知能に強みがありそうでしょうか?

ちなみに、学校での「お勉強」向きと言われているタイプは「1.言語的知能」と「2.論理・数学的知能」です。

「うちの子は恐竜にすごく詳しいし運動が得意かなぁ」
「3つ以上当てはまる気がするんだけど、、、」

そんな時は次に紹介する「知能ごとに向いている学習法」を参考にしながら、今までと違った学習方法を取り入れてみてください^_^

 

「得意」に合わせた学習方法

ここからは、それぞれの知能に合わせた学習方法を紹介していきます。

1.言語的知能に合わせた学習方法

「なぞなぞ」や「クイズ」を生活の中に取り入れる。手紙や交換日記のやりとりをする。本屋や図書館で過ごす時間を持つようにすると◎。

2.論理・数学的知能に合わせた学習方法

学校での勉強に向いているタイプ。(そろばん・おはじきなど)数量で遊べるものや科学キットなど実験を楽しめる物を用意してあげる。

3.空間的知能に合わせた学習方法

図や写真をたくさん使った本を選ぶ、映像教材などを用いて視覚を重視する。積み木やレゴなど立体的に学習できる方法もよい。

4.音楽的知能に合わせた学習方法

本や教材を音読したり歌にする。オーディオを聴くこと、声に出すことを取り入れる。

5.身体運動的知能に合わせた学習方法

実験をしたり道具や文房具を多く使う。座る時にはバランスボールを使うなど、体を動かしながら取り組むことで集中力が増す。

6.対人的知能に合わせた学習方法

ひとり部屋で学習させるのではなく、リビングやダイニング等で家族や友だちと一緒にやる。

7.内省的知能に合わせた学習方法

ひとりになれる場所や時間を確保する。

8.博物的知能に合わせた学習方法

図書館で図鑑を借りたり、興味のあることに関連する施設(博物館など)に出かける。

これらの方法を取り入れることで子どもが得意な環境で学習することができるので、意欲も上がることでしょう。

子どもが家での勉強や学習教材を嫌がる時は、環境や方法を変えてみてください。

まとめ

今回は子どものタイプを知る手掛かりとなる「多重知能理論」と、得意な知能タイプに合わせた学習方法を紹介しました。

子どもは「学ぶことは楽しい」と感じることができると、大人が声をかけなくても自らどんどん学んでいくものです。

いろいろな方法を試して、子どもが楽しみながら取り組める学習方法を見つけてみてください。

 

参考書籍

「この本は、子育て参考本の永久保存版です!」

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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