おうち英語

【英語の習い事】子どもに英語を学ばせたい親が知っておいた方が良いこと

かんかん

「これからは英語が必要になる時代だから」

日本でこう言われ始めてからいったい何年が経ったのでしょうか。

少なくとも、今29歳のぼくが子どもの頃には言われていたから、もしかしたらぼくの親が子どもの頃にはもう言われていたのかもしれません。

そうやって何十年も「これからは英語が必要だ」「英語くらい話せるようにならないと」と言われてきたはずなのに、現代の日本人は、世界で有名なくらい「英語が使えません」

日本はこのままでいいのでしょうか。

今回の記事では、子どもに英語を学ばせたいと考えている親御さんに向けて、「日本で英語を学ぶときに気をつけた方がいいこと」を書こうと思います。

英語を喋れるとすごい?

ぼくがアジアの国々を一人旅した時も、「日本人はホントに英語喋れないよね」といろんな国の観光地で必ず言われました。

そういうぼくも、今でこそある程度コミュニケーションが取れるくらい英語が使えますが、オーストラリアに留学行く前は英語はチンプンカンプンでした。

「英語は難しい」
「英語が喋れる人はすごい」

多くの人はそんな思いを持っているかもしれません。

実際ぼくもそう思っていました。

 

日本人と英語

Catkin / Pixabay

ぼくが常々思っているのは、日本人は英語を喋れるようになりたいと、本気では思っていないんじゃないか、ということです。

これまで何十年間も、「これからは英語が必要になる時代だから」と言われていながら、日本には英語に苦手意識を持っている人が山ほどいて、街で道を尋ねられてもアタフタしてしまう場面をあちこちで見かけ、世界的にも「日本人は英語が使えない人が多い」と常識的に思われている現実を見ると、

みんなとりあえず「英語が必要な時代だね」とは言ってはいるけれど、英語を本気で喋れるようになりたいとは思っていないんじゃないか

そう思えてしまうわけです。

国の方針は??

Olichel / Pixabay

こう言い方をすると日本の教育方針を批判することになっちゃうのかもしれませんが、でもそう思うので正直に書きます。

ぼくが思うに、日本という国は、英語を使える人を増やす気がさらさら無いように思います。

なぜそう思うようになったか。

それはぼく自身の経験があります。

ぼくは24歳の時にオーストラリアに行ったのですが、そこから2年間はほとんど海外生活でした。帰国間近の頃には、日常生活や世間話くらいであれば英語が使えるようになりました。

ぼくの周りにいた(もともと英語が全く話せなかった)日本人も、オーストラリアで1年くらい生活していたらある程度英語が使えるようになっていました。

オーストラリアで生活を始めた頃は道の聞き方すら分からなかったくらいですから、中学・高校時代の英語の授業というのはそんなに役に立っていなかったと思います。

でも、

オーストラリアに行って英語を勉強したら1年くらいで現地で生活するのに困らないくらいの英語力はつきました。

つまり、大人でも1〜2年くらいで英語をある程度使えるようになるんだから、もっと脳の柔軟な子どもなら1年ないし半年くらいで流暢な英語が使えるようになるかもしれないなと思いました。

 

しかし、何回も言うように何十年も前から日本では「これからの時代は英語が必要だから」と言われていて、中学校でも高校でも英語を学んでるはずなのに、(最近じゃ小学校でも授業時間があって英語を教えてるはずなのに)、それなのにやっぱり日本には英語を使える人が少ない。

ということを踏まえ、日本の英語教育は

  • 教え方がよろしくないんだろう
  • 学び方がよろしくないんだろう。

そう思うようになりました。

確かに今の日本の英語教育は、テストで良い点を取るためにあって「聞く話す」よりも「読む書く」が重視されてると言われています。

「会話を楽しむ」というより「単語と文法を覚える」英語です。その方がテストで点数化しやすい(先生が評価しやすい)からしょうがないのですが。

そのやり方で何十年と学校で教育をしてきて、一向に英語を使えるようになる日本人が増えないってことは、教育方法を考えてる人たちも知っているはず。

なのにそれでもやり方が変わっていかないってことは、やっぱり日本人は英語が使えるようにならなくてもいいっていう思いがどこかにあるんじゃないかな、と思えてしまいます。

戦後の日本が原因??

いつから「これからは英語の時代」って言われているのかわからないと最初に書きましたが、よくよく考えてみれば、第二次世界大戦が終わり、マッカーサー率いるGHQがやってきて、日本でいろいろ始めた時から「これからは英語が必要になる時代だ」っていうのはもうすでに分かっていた気がするんです。

日本人にはその感覚は薄かったかもしれないけど、戦争に勝ったアメリカが「これから日本と仲良くやっていこう」と思っていたのだとしたら、日本人が英語を使うようになればやりとりも絶対楽になるし、やれることの幅も広がる。普通ならそう考えるはずです。

もっと言えば、アメリカは戦勝国なんだから、強制的にでも日本に英語をもっと取り入れることはできたと思います。

 

「日本国憲法をこういう形で進めなさい」って提案までして、「学校ではこういうことを教えなさい」っていろいろ決めていたのだから、例えば英語の授業時間を増やしたり、その授業時間中は日本語禁止とかにしてやっていたら今頃、日常会話レベルで英語が使える人がもっとたくさん増えていたかもしれません。

GHQは「日本はこれから経済で発展することを目指しましょう」という指示をして、日本を方向付けましたが、なんでその時にもっと英語を取り入れなかったのでしょうか??

経済で発展するには貿易や他の国とのやりとりが多くなるはずだから英語は必須だって簡単に分かるのに、、、

 

フィリピンは英語で授業を行なっている

ぼくは以前、東南アジアの国フィリピンに1ヶ月ほど語学留学したことがあります。

意外かもしれませんが、フィリピンは世界で3番目に英語を話す人が多い国です。

英語を話す人が多い国

1位 アメリカ
2位 インド
3位 フィリピン

しかもフィリピンは人口約1億人のうち、約92%が英語を話せます。

そんなフィリピンの学校教育では、国語と社会(フィリピンの現地語)以外は全部英語で授業が行なわれているそうです。(現在は小2まではフィリピノ語、以降段階的に英語に移行していくシステム

テレビから流れる音声も英語が多いです。フィリピンの子どもたちは小さい頃から英語が身近にあるのです。だからフィリピンでは初等•中等教育を受けた人たちは英語が普通に話せます。

そんなフィリピンはフィリピンは公用語が2つあり、フィリピノ語と英語です。

 

 

何が言いたいのかというと、

日本も戦後に公用語が"日本語"と"英語"の2つになっていたら、約70年経った今頃は国民の8割くらいは英語が普通に使えるような社会になっていたのではないかとも思うわけです。

日本でも、数学や理科の授業を英語で行うってことくらいは、その気になればそのくらいはできたと思うんですよね。

 

こんなこと言うと「日本語を大切にしなきゃ」とか「授業を英語にしても、教える人がいない」とかいろいろ言われるかもしれません。

それに、今となれば口だけはなんとでも言えます。当時、実際に実行するのは大変だったのかもしれません。

それにフィリピンと日本は国の歴史や文化が違うということもあるので、フィリピンでできたことが日本でも同じようにできると考えるのも違うと思います。

 

それでも、現状、日本人は日本語が苦手であり、今後はこれまで以上に世界がグローバル化していくことを考えると、「何か対策をしないと!」とどうしても思ってしまいます。

 

日本で英語が公用語にならなかった理由

music4life / Pixabay

そんなことを踏まえた上で、これは完全にぼくの予想でしかないんですが、

  • アメリカが日本の教育に実用的な英語の授業を持ち込まなかった理由
  • そして日本の当時の政府がそれに賛成した理由

があると思います。

その理由とは、

日本人は柔軟で器用で優秀だから、英語が使えるようになっては困る

というものです。

ぼくは日本人はとても優秀だと思っています。

そんな日本人たちが戦後直後から英語を使えるようになったら、持ち前の真面目さと器用さと創造力を活かして、世界でどんどん活躍することは間違いないと思います。

高度経済成長も違った形になっていたかもしれません。

だから当時のアメリカはそれを阻止して、良くも悪くも日本人を日本列島に留めておこうという思いがあったんじゃないかな。と。

日本政府としても、優秀な国民が英語を覚えて世界中のどこでも生活できるようになって、日本の土地に国民がいなくなったら困ると考えたのではないでしょうか。もともと300年も鎖国が続いた鎖国文化の国ですから。

戦後70年も経って、日本人がこれだけ英語が使いこなせていない現状を考えるとそんなことを思ってしまいます。

完全にぼくの予想ですが。。。

英語さえ使えるようになれば道は広がる

Free-Photos / Pixabay

ということはですよ、仮にぼくの予想が当たっているのだとすれば、英語さえ使えるようになれば、日本人の道は大きく開けることになります。

平成から令和に変わり、日々ニュースになっているのは「低賃金」や「年金不足」「終身雇用の終わり」など、ネガティブなものばかりです。

今の50代以降の人たちはギリギリ大丈夫かもしれませんが、若い世代、その子どもたちの世代は、真剣に英語と向き合わなければいけない時が遅かれ早かれやってくると思います。

日本の学校の英語教育に変化が期待ができないのであれば、自分たちで英語が使える力をつけていくしかないと思います。

 

英語は怖いものではなく、人とコミュニケーションをとったり情報を得たりするためのただの道具です。道具は練習すれば、使えるようになります。

 

英語を使えるようになりたいと思うなら、それなりの方法を考える必要があるのだと思います。

ぼく自身は留学したことで英語が使えるようになりました。英語環境で日常生活を送ることができる「留学」はめちゃくちゃオススメです。

しかし、もちろん留学するだけが全てではありません。

今はテクノロジーが進み、それこそフィリピンの語学学校の先生とオンライン英会話を使って格安で英語を学ぶことができます。

何度も言いますが、英語は道具です。学ぶ方法よりも実際に使えることの方が大事です。

この機会に親子で学ぶのも良いと思います。親子で英語が使えるようになったら将来設計も大きく変えることが可能になります。

そして、あなたの子どもが大人になるまでに「英語」という道具を使いこなせるようになっていれば、将来を考える時に、選択肢が広がることになるのです。

 

さいごに

今回のテーマは「子どもに英語を学ばせたい親が知っておいた方が良いこと」でした。

話のポイントをまとめると次の3つです。

ポイント

  1. 日本で普通に生活していても英語は使えるようにはならない
  2. 子どもが英語を使えるようになるためには留学やオンライン英会話がオススメ
  3. 英語が使えるようになると選択肢の幅が広がる

繰り返しますが、英語を学ぶ目的はテストで良い点数を取るためではありません。英語は、お子さんが将来の選択肢を多くするための一つの手段としてあります。

英語が使えるようになると、将来の可能性が広がるのです。

そんなことを頭に入れながら、子どもの英語教育について考えてもらえたらなと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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