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自分で結べないのになぜヒモ靴を履いてくるのか【オーストラリアの保育園で学んだこと】

かんかん

こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。

数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。

そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、

約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました

 

その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。

この記事はこんな方におすすめ

  • 保育園・幼稚園の先生
  • 子育て中のママ・パパ
  • 海外での仕事に興味がある方

※注※ 

記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。

今回は子どもたちの靴の話です。

日本で園児の靴といえば,,,

日本の保育園•幼稚園に通う子どもたちが履く靴といえば、日曜日の午前中にやっているテレビ番組などのキャラクター靴が多いですね。

もしくは、ここ数年の流行といえばくような走り心地を実現してくれる気持ちになる靴も子どもたちには人気なようです。

後者の靴についていえば、賛否両論あるみたいですが、個人的には、左周りの円形トラックで走るために特化した左右非対称の靴底の仕様って、平らな道を歩く時は足は変なクセとかつかないのかな??と思ってしまいます。

 

もう一つ、日本の子どもたちが履く靴の特徴が、マジックテープです。

子どもも自分で履きやすいし、大人も脱ぎ履きさせやすいから理に叶っているなと思っていました。

日本の子どもたち、何才くらいまでマジックテープの靴を履いているのかわかりませんが、少なくとも保育園•幼稚園の頃はマジックテープの靴が圧倒的に多いと思います。

オーストラリアで園児の靴といえば,,,

Alexas_Fotos / Pixabay

オーストラリアではヒモ靴を履いている子が圧倒的に多いです。

マジックテープって実は和製英語で、英語だとベルクロと言うのですが、オーストラリアの保育園でベルクロの靴を履いている子どもってすごく少数でした。

たぶん2割〜3割くらいです。

4歳クラスも5歳クラスもほとんどの子どもがヒモ靴でした。

驚いたのは2歳や3歳の子どもたちでもヒモの靴を履いていること。

 

小さな体でコンバースとかナイキのスニーカーを合わせて、程よくウェーブのかかった長めの金髪をチラつかせながらグレイパーカーのフードまでかぶって走る姿を見て、「キミは将来確実にストリートでスケボーをやるねっ!?」って勝手に決めつけたりして、その姿がめちゃくちゃ可愛いかったです(笑)

なぜ履くのだ?笑

で、衝撃なのが、ヒモ靴を履いている子どもたちの多さもさることながら、自分でヒモを結べない子どもたちの多さです!

結べないし、ほどけないから靴を脱ぐときも履くときも大人の手が必要になります。

靴を脱ぐときに、一斉に何人ものちっちゃい子どもたちが、「エチュチュチューズミ〜、ティ〜チャ〜、アイキャ〜ント〜」って寄ってくるのです。

「お願いの仕方はカワイイし完璧だ!!だが、なぜヒモ靴を履くのだ!!!!」っていつも思ってました。笑

 

まぁ、子どもたちがヒモ靴を履く理由って単純で、オーストラリアは室内も土足の文化だからです。

朝起きて靴を履いたら夕方に家へ帰るまで靴を履き替える必要がないからです。

だから、日本みたいに脱ぎ履きがさせやすいようにマジックテープの靴の方がっていう文化があまり発展しなかったんでしょうね。

子どもを預けている保護者の中には、「ベルクロ(マジックテープ)の靴は赤ちゃんが履くもので、4歳や5歳になってもベルクロは恥ずかしいよ」という人もいました。

実際、その親御さんの5歳の子どもはちゃんと自分でヒモ靴のリボン結びが出来ていました。

考え方はいろいろですが、確かにオーストラリアでは靴売り場を見ても子どもサイズの棚にはヒモ靴がたくさん並んでいたので、全体としてヒモ靴傾向はあるんでしょう。

1歳の頃から子どもに個室を与えて夜は別々になる文化を持つ国なだけあります。

子どもの"大人扱い具合"は日本とは違います。

 

保育士としては、それでもやっぱり成長•発達にあった靴は必要かなって思いますが。

P園で、2歳の男の子が靴を脱ぎたいのにリボン結びが解けなくて絡まってしまい、イライラのピークを超えて床に頭をガンガンぶつけて泣き始めた時はさすがに「すみませーんベルクロの靴お願いしまーーす!!」って叫びそうになりました。

2歳や3歳の手指の発達を考えると、ベルクロの靴がいいですよ。

ビーサンも多い

ヒモ靴の多さも衝撃でしたが、ビーサン率も高くてびっくりしました。

子どもたちは、夏の時期、カラフルなビーサンを履いて、サングラスをかけて登園してきます。

そのあたりは自由であり、自己責任なんです。

ビーサンを履いてきた子どもが外で遊ぶ時に遊びにくければ、次の日は靴を履いてきたり、ビーサンを脱ぎ捨てて裸足で遊び始めたり。自分で考える力を養いながら見守っていくんですよね。

 

にしても、オーストラリアの子どもたちはすぐ裸足になりたがる。日中の保育室は、脱ぎ捨てられたビーサンがあちこちに散乱していて、片付けの時間には毎回「ビーサンもう片一方探し」が始まります。笑

ままごとの箱中から見つかることもあって「なんでやねん」でした。

海やビーチが多く、スーパーマーケットにも裸足で買い物している大人がいる国ですから、子どもたちがビーサンや裸足で生活しているのもオーストラリアの特徴だと思います。

さいごに

日本の園児たちは、キャラクターの靴とマジックテープの靴が主流で、オーストラリアの園児たちは、コンバースやナイキのスニーカーでヒモ靴が主流。そしてたまにビーサン。

そんな違いがありましたが、靴は子どもの成長と発達に合わせた脱ぎ履きをしやすいものを意識することが大切だと思います。

 

左周りの円形トラックで早く走ることに特化した靴を選ぶのか、自分で結べないうちからヒモ靴を選ぶのか、それぞれ考えがあってのことだと思いますが、1番大切なのは子どもの発達に合わせてあげることかなと思います。

発達的にまだヒモを結べない時に、リボン結びという課題を与えられても「できない」という挫折を味わってしまいます。

そうすると、その後も課題にぶつかるたびに「自分はできないから」と避けるようになってしまう可能性が高くなります。

「自分にはできないから」と思う癖がつくことはよくありません。

子育ては時期とバランスが大切なんです。

改めてそう感じた、P園での園児の靴についての話でした。

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