こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。
数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。
そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、
約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました。
その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。
この記事はこんな方におすすめ
- 保育園・幼稚園の先生
- 子育て中のママ・パパ
- 海外での仕事に興味がある方
※注※
記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。
今回は、保護者の送迎についての話です。
お父さんの送り迎え
P園で働いていて、日本の保育園とこれまた違うなと思ったのが、お父さんの送り迎え率です。
日本の保育園•幼稚園では「パパの送り迎え」って見かけないことはないでが、それでもまだまだ少数です。
お父さんが送り迎えしてくると、なぜだか「いいパパ」に見えてしまうのも、その数が圧倒的に少ないからな気がします。
オーストラリアでは、お父さんの送り迎えは一般的です。全体の4割くらいはお父さんが来てました。
なんなら毎日夫婦で送り迎えにくるところも1割〜2割くらいあって、「いいなぁ、愛情注がれてるなぁ」って思いました。
そしてなにより!!送り迎えに来るお父さんのカッコイイこと!!
朝の登園の時間!
ストライプのビジネススーツを着込んだ背の高い俳優みたいなお父さんが、金髪をジェルでバッチリセットしてサングラスをはめて、子どもを片手で抱っこしながら保育室に入ってくるわけですよ!
サングラス外したら瞳の色ブルーですよ!?
なんじゃこれ!映画か!!って思ってました。笑
かと思えば、
工事現場とかで力仕事してるんだろうなっていうラグビー選手みたいなムキムキのお父さんが、ペンキがたくさんついた作業着に身を包んで、子どもを肩車して登園してくるんですよ!!
近寄ってきた他の子どもを腕に捕まらせて持ち上げてあげたりしてMr.インクレディブルみたいに「ハッハッハッ!」って豪快に笑って子どもたちも大喜びなわけですよ!!
うわっ!!!微笑ましっ!!!って思ってました(笑)
あ、べつにぼく男好きとかではないですからね。恋愛対象は女性ですよ。結婚して妻もおりますし。
ただ、男のぼくが見ても惚れ惚れするくらいパパたちが多かったってことです。笑
オーストラリアでは家庭での育児や保育園での送り迎えでもそうですが、「子育ては夫と妻、共同でやるもの」っていう意識が当たり前です。
だから「イクメン」なんて言葉もないです。
送り迎えに来るお父さんたちは園にいる他の子どもたちとの関わり方にもすごく慣れているので、家でもいつも子どもと遊んでるんだろうなっていうのがすぐわかります。
さらに違いを感じたのは、、、
お父さんがたくさん送り迎えに来るということだけでも違いを感じました。
オーストラリアでは子育て中の人は働き方も調整できるように会社も考えてくれているということだから、日本とは考え方が違うんだなって。
それに加えて、子どもを迎えに来るお父さんが我が子に掛ける言葉で日本とオーストラリアの違いを感じたことがあって。
これには本当に文化の違いを強く感じました。
夕方のお迎えの時、パパたちは子どもたちに会うとこう尋ねます。
「今日も1日楽しかったかい??」って。
この一言、日本との違いをすごく感じるんですよね。
なぜなら、日本の保育園•幼稚園でお迎えの時間に子どもたちが尋ねられるのって、「今日も1日、良い子にしてた??」がすごく多いから。
この「良い子にしてた??」の「良い子」って、日本の場合「集団の輪からはみ出さなかった??」とか「先生の言うことをちゃんと聞いてた??」なんていう意味が含まれていることが多いと思います。
はたしてそう尋ねることが子どもにどういう影響があるのか、、、ぼくは以前から気になっていました。
オーストラリアでは、子どもたちは「楽しかったかどうか」を尋ねられ、日本では「良い子でいたかどうか」を尋ねられる。
この違いは国柄をすごく表しているなって思ったんです。
また、P園のダンディーなパパたちは、お迎えに来ると「今日も1日楽しかったかい?」の質問の後に必ず、「パパはお前に会いたかったよ。おかえり。」といって片ヒザついて子どもをギュッと抱きしめます。
ぼくがそれを初めて見た時は、なんかわかんないけど鳥肌ぶわーってなりました(笑)
「これが外国なのか、これが外国なのか」って脳内リピートしてましたね(笑)
でも子どもからしたら嬉しいでしょうね〜。
「自分愛されてる〜」って感じるでしょうね〜。
こういう表現の仕方も日本ではあまり見かけませんが、子どもにとってはストレートは表現の方が伝わるし嬉しいんだろうなと感じます。
さいごに
送り迎えに来るお父さんの多さや、お迎えに来た時の質問や表現の仕方でも日本の保育園とは違うことがたくさんありました。
送り迎えに来るパパたちを見てさらに一つ感じていたのは、「すごく生き生きしてる」「みんな顔が明るい」ってことです。
日本の朝の通勤電車内みたいな雰囲気は一切なし。
子どもの前だから少しは作っている部分もあるのかもしれませんが、P園には幸せそうで羨ましいなって思えるお父さんがたくさんいました。
ぼくも、いつかお父さんになった時はあんなお父さんに、、、ビジネススーツを着込んで俳優のように背が高くて鼻筋が通って金髪の短髪をジェルでバッチリセットしてサングラスをはめて、子どもを抱っこしながら保育室に入れるようなパパに、、、
ダメだ。「背が高い」しか合格ライン超えてない、、、。
ふん。べつにいいですし。日本人らしくこの先も黒髪でいきますし。笑
とまあ外見のことは置いといて、オーストラリアのパパたちの子どもとの関わり方は参考になることがすごく多いと思いました。
文化も習慣も違う国なのだから違いがあって当たり前で、何でもかんでも比べればいいってものじゃないのかもしれませんが、他の国でやっていることで、「こっちの方が良いな」って思うことがあれば、どんどん取り入れちゃっても良いんじゃないかと思います。
それが子どものためになるのならなおさら、、、。
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