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衛生面は日本以上!?鼻水は必ず手袋で。【ぼくがオーストラリアの保育園で学んだこと】

かんかん

 

こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。

数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。

そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、

約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました

 

その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。

この記事はこんな方におすすめ

  • 保育園・幼稚園の先生
  • 子育て中のママ・パパ
  • 海外での仕事に興味がある方

※注※ 

記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。

 

今回は「衛生面の話」です。
オーストラリアの保育園では衛生面も日本と違うところがたくさんありました。

 

子どもの鼻水には毎回ゴム手袋!!

保育室内で楽しそうに遊んでいる子どもの顔をふと見ると、
鼻からキラキラと鼻水が垂れていました。
子どもはティッシュもハンカチも持っていません。
わたしの近くにはティッシュの箱があります。
「さて、ティッシュを手に取り子どもの鼻水を拭いてあげようか。」

保育園ではよくある状況だと思います。

こんな時、日本の保育園であれば保育士がティッシュを手に取り、
「ちょっとおいで」と、その子の鼻水を拭ってあげるのが普通です。

 

オーストラリアでもそうするのですが、
日本と違うところもあって、
オーストラリアでは、
子どもの鼻水をティッシュで拭う場合はゴム手袋の着用が義務付けられています。

 

しかもこれは園の方針ではなく、国の方針です。

子どもの鼻水、オムツ、
唾液、給食の配膳等に触れる場合は必ずゴム手袋を着用しなければいけません。

 

しかも!!

目の前に鼻水をたらしている子どもが3人いたら、1人目拭いたらそのゴム手袋を捨てて新しいゴム手袋を装着し、2人目拭ったらまた捨てて新しいのをつけるという徹底ぶり!!

オムツ替えも同じです。
1人ごとにゴム手袋を新しいものに付け替えます。
もちろん使い捨てのゴム手袋を使用しますが、1日の消費量はものすごく多かったです。

 

日本の保育園では子どもの鼻水を拭いたりするときにゴム手袋をしたことがなかったので、最初は「毎回つけるの?手間だなぁ」と思っていましたが、郷に入っては郷に従います。

もちろん毎回つけていました。
国が定めているということで、日本以上に衛生面に配慮しているんだと思いました。

 

まな板を床に置いて食材を切る!!??

ところが、ある日の午前中です。

担任のクリスティーが「今日はフルーツがあるからみんなで食べよう」と言って、
保育園のキッチンからまな板と包丁とフルーツをいくつか持ってきました。
その日の保育はフルーツの種類や数を学ぶことを「ねらい」にしていたのです。

 

クリスティーは子どもたちを保育室の床に円形に座らせて、いざカットスタート!
、、、したのはいいんですが、すぐにぼくは目を疑いました。

 

クリスティーは保育室の床の上に直接まな板を置き、そのまな板の上でフルーツをカットし始めたのです。

 

保育室の中とはいえ、そこはオーストラリア。
子どもも大人も外靴のまま生活している場所です。
砂もたくさん落ちてるし、ホコリもあります。
衛生的に考えたら「ん?」と疑問に思う所。

 

でも、クリスティーも当たり前のようにフルーツを切り続けているし、子どもたちも「床に近くて汚な〜い」なんてこと誰一人として言いません。

 

「え〜と、、、
鼻水拭くのに毎回ゴム手袋付け替えるのに、これはアリなの!?」
って、そのギャップにびっくり(笑)

 

衛生的なレベルでいうとコンビニや飲食店の床の上に直接まな板を置いてフルーツを切り始めているのと同じです。「まな板あるからいいんじゃないの?」って思う人もいるかもしれませんが、日本の保育園だったら絶対に提供しない衛生状態です。

 

日本の保育園では、
上履きに履き替えて生活してる室内ですら調理等は絶対机の上で行うのに、
オーストラリアは「汚い」の感覚が日本と全然違うんだと思いました。

 

そんなこんなでぼくが驚きに戸惑っている中、
子どもたちは美味しそうにフルーツを食べ、
郷に入っては郷に従え、クリスティーに勧められたぼくも美味しく真っ赤なアッポーをいただきました。笑

 

P園の子どもたちと関わっていて、
「全然風邪引いたり体調崩したりしないなぁ」とは思っていましたが、
こーやーって上手く雑菌と共存してるから??
免疫力もある程度強いのかもしれないですね。根拠はないですけど。

 

日焼け止めも絶対

もう1つ日本との大きな違いの話です。
これは衛生面の話ではなく、安全面の話になるのですが。

園庭や散歩に行く時の話です。
オーストラリアの保育施設では散歩でも園庭に出る時でも、
戸外に出るときは日焼け止めを塗ることが国の指針で義務付けれています。

 

「つけたほうがいいですよ」ではなく、「つけななければならない」です。
それもそのはず。
オーストラリアのUV(紫外線)は日本より強いと言われていて、実際、本当に日差しが強いんです。

 

から、0歳の赤ちゃんから5歳の子どもまで外に出る際は必ず日焼け止めを塗ります。
これは保育園だけでなく、一般家庭でも同じです。

 

加えて帽子の着用はもちろん義務。
外へ出るときは、肩が出ているノースリーブやワンピースも禁止でした。
ノースリーブを着ている子どもは一枚羽織るか、肩のあるTシャツに着替えていました。

 

各保育室には業務用サイズの日焼け止めボトルが置いてあり、小さい子どものクラスは保育士が、大きい子どものクラスは自分たちで塗ります。小さい頃から日焼け止めを塗ることに慣れているだけあって、4歳や5歳の子どもたちは耳の後ろまで上手に塗ることができていました。

 

 それくらい紫外線に敏感な対応をしているので夏場には、「紫外線が高い」という理由で外遊びが中止になることが頻繁にありました。
毎日園長先生や担任の先生が最新のUV指数をチェックしていて、「今日はUV高いから外は出れないわね」なんてやりとりをしています。日本では気温で判断することが多いですが、P 園では曇りでもUV指数が高ければ外には出ないという徹底ぶり。

 

なぜそれほどまでに紫外線に敏感なのか。

先ほど書いたように日本よりも紫外線が強いからという理由はもちろんあると思います。
それに加えてもう一つ、肌質の違いによる肌の弱さも大きく関係しているとのことでした。

 

P園には、欧米系、アジア系、インド系、中東系と様々なバックグラウンドを持つ子どもたちが在籍していましたが、日焼け止めを塗る時、先生たちは欧米系の子どもたちに特に気を配り、入念に塗っていました。欧米系の肌は紫外線に弱いことが多いんです。

 

ぼくが働いている間に一度、
5歳のオーストラリア人の男の子が日焼け止めを塗り忘れて外で遊んでしまったことがあったのですが、
保育室に戻ってきた時は日に当たった顔と首と腕の部分だけが異常に真っ赤になっていました。
そして、ものすごく痛がゆくなるみたいで、ひどい場合だと数時間後にはただれてしまうそうです。

 

以前、ぼくの友だちの日本人男性が、真夏のオーストラリアのビーチで(日焼け止めを塗らず)お腹を出して3時間くらい昼寝したそうなんですが、その日の夜からヒリヒリと痛みがひどくなり、翌日にはお腹が水疱だらけになったのを見せてもらったことがあります。
火傷としたのと同じ状態になっていました。日焼けで火傷するって怖すぎませんか?笑(笑い事じゃないんですが、、、)
オーストラリアの紫外線は本当に怖いです。

 

当然、目にも良くないので、だからオーストラリアでは子どもから老人までサングラスをかけているんですね。
子どもたちもたいていマイサングラスを持っていて、日差しが強い日には保育園にもサングラスをかけて登園していて可愛かったですね。

 

さいごに

今回は、オーストラリアの保育園で働く中で知った、日本との保育園との違いを3つ書きました。
国が違えば文化も習慣も全然違うことが多いと実感することばかりです。
海外のいい所、日本のいい所をうまく合わせながら子どもたちと関わっていきたいと思うばかりです。

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最後まで読んでくださってありがとうございました!

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