【ベトナム観光】路面店から逃げ出す食用カタツムリの大群に複雑な気持ちになった話

こんにちは！この記事は2019年に結婚したぼくたちが新婚旅行で世界一周した時の記録です。

マイチャウってどこ？

2019年の4月、ぼくたちはベトナムのマイチャウという村にいました。

マイチャウというのは首都ハノイからバスで3時間くらいの距離にあります。

自然が豊かな村で、昔ながらの高床式住居に泊まることができます。

なんとなく「古き良き日本の里山の風景」 に近いかもしれません。

日本では見かけない光景

ただし、ここはベトナムです。日本では見かけない風景もいくつかありました。

その中の一つが路面店です。

店といっても商品を地面に置いてその後ろに人が座っているだけですが、、、。

路面店にはカタツムリ

東南アジアの田舎の歩道にはいろんな物が落ちているのいつも気をつけて歩いています。ちょうどこの時は道を歩いていて「なんかこの辺り、カタツムリ多いな」と思い始めた直後でした。

ふと路面店を見るとこんな景色が広がっていました。

路上販売は東南アジアではよく見る風景なので特に珍しくはないのですが、マイチャウではカタツムリが売られていました。しかも生きたまま。浅いカゴに乗せて売られていました。

「マジか、、、」と内心は思いましたが、現地の人の貴重な食べ物を否定するのは良くないと思っているのでとりあえずしばらく眺めてみました。

分かったのは「頻繁におばちゃんがカタツムリと闘っている」ということです。カゴから逃げる無数のカタツムリを手でカゴに戻す作業を繰り返していました。

さすがに、「もうちょっと他の入れ物ないのかな」とは思いました。(笑)

眺めているとおばちゃんが「欲しいのか？」と聞いてきましたがそれはさすがにお断り。

なんにしてもベトナムの田舎にはカタツムリを食べる文化があるんだと、とても衝撃を受けました。

以前は蛾も食べていたらしい

カタツムリとは別の日、ぼくたちがマイチャウに滞在していた期間に1日だけ、大量に蛾が発生した日がありました。

それはそれはものすごい量で、夜になって部屋の明かりをつけるとその明かりが見えなくなるくらいたくさんの蛾が集まっていました。

当然電気はつけられません。ただしその蛾は寿命が数時間しかなく、寝る前には大量発生はおさまっていました。

翌朝、宿のスタッフが蛾の死骸を掃除していたのですが、ぼくが何気なく「この蛾って、いつもこんなに発生するんですか？」と尋ねると、

と、サラッと衝撃的な告白を受けました。

ぼくが驚いた表情をしていると、追い討ちをかけるかのように、「私が子どもの頃はカエルやネズミも食べていたわよ」と爆弾発言が続き、ぼくは一気に目が覚めました。

だって、カエルやネズミを食べるってジブリの『火垂るの墓』でしか見たことのない世界観です。

今はそんなことはないようですが、ほんの20年くらい前にはそういった物を食べないといけなかったんだと思うととても複雑な気持ちになりました。

「生きる」ことは大変なんだ

マイチャウで見かけたカタツムリや蛾など、日本では絶対に食用にならないような生き物がベトナムのマイチャウでは生きる術として食べられていると知って衝撃的でした。

ぼくは今はカタツムリも蛾も食べませんが、もし、災害か何かが起きて生きるためにそれらを食べなければいけない状況になった時、それができるかなと考えてみましたが、正直全く想像できませんでした。

「生きる」ことは「食べる」ことと直結しています。

そして、日本では「（美味しいものを）食べられる」ことが当たり前なので、その有り難さを忘れがちですが、「日本は恵まれている」ということを改めて認識できたマイチャウでの出来事でした。

ちなみに、

マイチャウでは普通の料理も食べられます。バナナの葉っぱがお皿代わりの伝統的な料理も美味しかったですし、ベトナム名物のフォーはどのレストランでも食べられて美味しいです。

さいごに

マイチャウでは車もバスも走っているし、インターネットも普通に使えます。そういった場所でも「食事」に関してはまだまだいろんな文化があることを感じました。

世界はとても広く、文化や生活習慣も様々です。日本という枠だけに捉われていると、その枠の中だけで差を意識してしまいます。

日本という枠を越えてより広い枠で考えると日々の生活の見え方が変わるので、海外に出かけて「異文化」を知ることはとても大切だと思っています。

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