はじめに
あなたが子どもの頃、周りの大人に「将来の夢は?」と聞かれたことはありますか??
あなたはその時、なんと答えていましたか??
今まさに子育て中の方は、お子さんに「将来の夢は??」と尋ねるとどんな答えが返ってきますか??
子どもの頃に抱く夢というのは、自分の親や身近な人がしている仕事、テレビや本から得た情報など、自分が体験した(見たことのある)範囲の中で選ばれることが多いと思います。
13歳のハローワーク 公式サイトによると、2016年9月調査の人気職業TOP5は
- 金融業界で働く
- 臨床心理士
- ファッションデザイナー
- プロスポーツ選手
- 編集者
だそうです。
1位が具体的な職業名じゃなくて「金融業界で働く」ってなんか、13歳スゴいですね。笑
男の子なら「将来は警察官か消防士かパイロット!!」
女の子なら「私はケーキ屋さんかお花屋さん♪♪もちろん花嫁さんにもなりたいわ♪♪」なんて時代はいつの間にか終わってしまったようです。笑
ちなみにこのランキングでは、公務員が9位、保育士は11位でした。6位にゲームクリエーターがランクインしているのが時代を現しているなって思います。
さて、そんな話も踏まえて、今回の記事では、「職業」への考え方について書いてみようと思います。
「自分の子どもには◯◯(職業)を勧めたいな」と思っている親御さんには新しい視点になると思います。
将来の夢
子どもに将来の夢を尋ねると、たいていの場合「◯◯になりたい!!」と返ってくると思います。
そして、その◯◯に入るのはほとんどの場合が具体的な職業の名前だと思います。
小さな子どもは、
「プロ野球選手になりたい!」
「パイロットになりたい!」
「ケーキ屋さんになりたい!」
「保育園の先生になりたい!」
たとえ年齢が上がって就職が近づいてくる年齢になっても、
「公務員になりたい」
「銀行員になりたい」
「客室乗務員になりたい」
「美容師になりたい」
などなど、具体的な職業名が上がることは変わらないと思います。
また、今もうすでに仕事に就いている人も、誰かに「あなたの仕事は??」と聞かれたら
「保育士です」
「銀行員です」
「看護師です」
「主婦です」
と自分の職業を答えるんじゃないでしょうか。
ぼくも誰かに聞かれたら「保育士です。」とか「保育園の先生です。」と答えることがほとんどです。
それが普通だし、当たり前だと思ってました。
でも最近になって、「違う答え方」「違う見方」があるんじゃないかって思うようになってきたんです。
それが今回のテーマとも言える「自分はどんな◯◯か」です。
※ここからの「◯◯」には自分の身近な職業を当てはめてみてください。
どんな◯◯になりたい??
ぼくが高校生の時、学校で「なりたい職業ガイド」みたいな本をもらってパラパラとページをめくりながら「へぇこんな仕事があるんだ」「給料はこれくらいなんだ」と思った記憶があります。
そしてその本の保育士のページを見て、短大に行って資格を取ればいいことがわかると同時に、ピアノ演奏が必須であることを知って絶望した記憶があります。笑
とまぁそれは置いといて、
ぼくたちが将来の仕事について考える時、
いつの間にか「◯◯になりたい」と考えるようになります。
ぼくの場合は「保育士になりたい」でした。
そして、そのなりたい仕事『◯◯』が決まると、その◯◯になるまでの過程を考えます。
進学しなければいけないのか。
専門的な技術を身につけなければいけないのか。
資格や免許を取らなければいけないのか。
実務経験に何年か必要とするのか。
そんな計算をした上で、「◯◯」になるために日々頑張っていくことになると思います。
ただし!ここで考えていることって「◯◯になること」だけじゃないでしょうか。
でも、自分も社会人になってみて気がつきましたが、仕事を考える上で大事なことって「どんな◯◯になるか」じゃないでしょうか。
すでに社会人として働いている方なら実感としてあるかと思いますが、職業人としての「◯◯」って横並びで、それこそいくらでもいます。
パイロットにしても保育士にしても主婦にしても。社長とか所長とかでもそうですね。
その職業に就いている人は世の中にはたくさんいますよね。
その横並びの中で、どこかの段階から意識し始めるのが「どんな◯◯になるか」だと思います。
ぼくの場合で言えば「どんな保育士になるか」です。
例えば保育士であれば、
- 子どもの心からの笑顔を引き出せる保育士になりたい
- 子ども同士の絆を育める保育士になりたい
- 保護者の子育てを陰で支える保育士になりたい
- 保護者に安心して子どもを預けてもらえる保育士になりたい
などなど。いろいろあると思いますが例えばこんな感じ。
それぞれの「◯◯」をちょっと考えてみるだけで様々な思いが溢れてくると思います。
ただ、(ぼくの場合ですが)学生の時にここまで考えることがなかったんです。
「保育士になりたい!」とは思いましたが、「◯◯な保育士になりたい!!」とは考えたことも無かったです。
だからもし、学生の間に将来の仕事についてここまで考えていたらもっといろんな思いが出てきていたのかなと思います。
新しい視点を考えてみる
ここまでの話を踏まえて、仕事について、「◯◯になりたい」「私の仕事は◯◯です」というだけじゃなく、「どんな◯◯になりたいです」というところまで考えると、
今までなりたいと思っていた職業じゃなくても実現できるかもしれないということがわかってきます。
仮に、仕事を考える時に、純粋に「自分は△△な仕事をしたい」と考えてみてください。
例えば、
- 人を喜ばせる仕事がしたい
- 人の生活を便利にする仕事がしたい
- 動物の命を守る仕事をしたい
- 新しいものを開発する仕事がしたい
その中で、ひと口に「人」を相手にするといってもいろいろです。
「子ども」なのか
「大人」なのか
「高齢者」なのか
「男性」なのか
「女性」なのか
女性の中でも
「娘」なのか
「妻」なのか
「母」なのか
「動物」を相手にするといっても
「野生」なのか
「ペット」なのか
「大型」なのか
「小型」なのか
「陸上生物」なのか
「水中生物」なのか
「発明」といっても
「電車」なのか
「飛行機」なのか
「車」なのか
「家電」なのか
「ロボット」なのか
そうやって細かくどんどんドンどん考えていったら、それこそ選択肢って無限にあるんじゃないでしょうか。
仕事を職業や職種から考えずに、「どんな事」をしたいのか、から考えていったら今までなりたいと思っていた職業じゃなくても自分のやりたいことをできる仕事が見えてくるかもしれません。
ちなみに、ぼくの場合は
- 子どもが人生を楽しく生きていけるように成長するのを援助する仕事
- 親御さんが自信を持って子育てをしていけるように支える仕事
- 一人でも多くの人に「人生って楽しい」と思ってもらえる関わりができる仕事
がしたいと思っています。
この目標を実現しようと思うなら、仮に保育士でなくても、世の中を見渡してみれば仕事はたくさんあると思います。
このように、「職業」を「どんなことをしたいのか」という具体的な内容から考えてみると今までなりたいと思っていた仕事や今就いている仕事にこだわらなくても、思いを実現できる場所はそこら中にあると思います。
さいごに
「仕事」は人生の中で多くのウェイトを占めるものです。
どんな職業に就くのか、どんな仕事をするのかはとっても大事。
子どもたちが将来の夢を答えるときに「◯◯になりたい!!」だけで終わらないように、「◯◯になりたい」という子どもがいたら、
「そうなんだ!どんな◯◯になりたいのかな?」と、より具体的に考えることができるようなきっかけを周りの大人が与えてあげると、子どもたちのイメージも膨らむと思います。
そして、今すでに何かの職業に就いている方も、「今は◯◯(今の職業)をしている。自分はどんな◯◯を目指そうとしてるんだ?」と自分に問いかけてみて、「自分はこんな仕事がしたい」と具体的に思えれば、仕事が今よりも何倍も面白くなるんじゃないでしょうか。
今回のアイコトバ
子どもに将来の夢を訪ねる時、「どんな◯◯になりたいの??」と訪ねてみよう!!