アジア1人旅60days ネパール 景色・観光

保育士のアジア旅2016Day33@ネパール【トレッキング7日目[標高4,130mに到着!!]】

かんかん

この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。

せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。

 

朝弱いガイド

早朝はだいぶ冷え込んでいて、宿の外にある水たまりに氷が張っていたからおそらく気温は氷点下だ。

ぼくはマイナス20℃まで対応している寝袋にくるまって寝ていたから、寝ている時はホントに暖かく快適な睡眠を取ることができた。

でもそのぶん寝袋から出るのがひと苦労、、、

標高3,200mの山小屋、デウラリで迎える朝である。

やっとのことで寝袋から出て、暖かい飲み物をもらおうと、食堂に向かった。

山岳ガイドたちが食堂の隅で寝ていることは知っていた。ぼくのガイドであるサンタさんもそこにいるはずだ。ぼくは出発ギリギリまで寝袋の温もりに包まれていたから、サンタさんは準備万端でもう待っているかもしれない。

まぁ急げば準備は間に合うだろう。

食堂に着いた。

食堂は出発準備をするヨーロピアンの登山者たちがちらほら。当然、それぞれのガイドたちは一人残らず起きて出発準備をしている。

??

今、不可解なものが写真左端に見えただろうか??

ぼくも食堂に入った瞬間、目を疑った。

写真左側に写っているもの、、、それは

ウチのガイドである。

まるで真冬の平日に起床を渋る中学生のようにぼくのガイドが布団にくるまっている(笑)

しかもちゃっかりスマホがすぐ手に届く位置を確保しているではないか。

起きろ!!起きんか!!笑

衝撃的な度胸である(笑)

 

にしても、山岳ガイドたち、よくこの寒い中でこんなペラペラの布団1枚で寝れたな。

ぼくはダウンやタイツを着込んだ上で、極厚の寝袋に入ってちょうどいいくらいだったというのに。
布団1枚とか絶対むり。

ネパールの山育ちのガイドたちは強靭な肉体をお持ちのようで。しかしサンタは布団にくるまりながら「もうちょっと寝ててもいいですか?」と言わんばかりの格好で、ガイドすべき客(ぼく)よりも準備が遅いというメンタル面の強靭さも身につけてしまったらしい。

 

まぁ。なにはともあれ、面白いから全然あり(笑)

 

 

サンタさんが布団から出てこないから、朝ごはん食べることにした。
頼んだのはトマトスープとサンドイッチ。

サンドウィッチ伯爵が考えたやつと違う。

どちらかというとピザトースト。

美味しいから名前なんてなんでもいいが。

 

 

ゴール(A.B.C)を目指して

さて、今日は重要な日になる。

なぜなら、今日は今回のトレッキングの目的地、アンナプルナ•ベース•キャンプ(以下A.B.C)へとたどり着く予定だからだ。

A.B.Cの標高は4,130m

日本では富士山(3,770m)が1番高い場所だが、それよりも高い場所。楽しみだ。

現在地のデウラリが標高3,200mだから、1日で約1,000m登ることになる。

 

A.B.Cとの中間地点にマチャプチャレ•ベース•キャンプ(以下M.B.C)がという山小屋があるらしので、まずはそこを目指してスタートした。

 

朝8時過ぎに出発し、両脇が崖になってる谷の川沿いをひたすら歩く。

登り道だが、全然急ではないので楽に歩いていける。トレッキング前半に数々のハードな道で鍛えられたから、体がだいぶ慣れていたのかな。

歩いてる途中でサンタさんが突然、「あそこにブッダのシャシンあります」と言って崖の方を指差した。

「シャシン??シャシンなんてどこにあるのさ??ブッタ??仏様??」とよく分からないまま目をこらして必死に探してみるが見つからない。

ぼくは最初、誰かがブッダを崇めるために仏像の写真を崖に置いたのかと思ったが、カメラの望遠レンズで覗いてみたらさっきの写真のちょうど真ん中あたりに見つけた。

違う位置からズームしてみるとこんな感じ。

確かに瞑想しているブッダ??お釈迦様??みたいなシルエットがあるのがわかる。サンタさんはこれをずっと「シャシン」だと言ってたわけだ。

 

そのシルエットは、大きさといい、ある場所といい、とても人が彫ったとは思えない。

ネパール人たちも人の仕業ではないと思っているそうで、そんなわけでこのブッダのシルエットがある山を神のいる山としてあがめているらしい。

もちろんこの山も登山禁止なんだって。

 

M.B.Cに到着

デウラリを出発して約2時間、マチャプチャレ•B•Cに到着した。

後ろにはマチャプチャレ(6,994m)

正面にはアンナプルナサウス(7,219m)

壮大だ。

道の途中から足元にもうっすら雪が積もっていて、踏むとザクザク心地いい感触。歩くだけで楽しかった。

M.B.Cでは休憩がてら熱々のマサラティーを飲み干し、とりあえず跳んでおいた。

そしてここで、先日のリベンジと言わんばかりにサンタさんに写真をお願いした。

「遠近法を使って山を撫でているような写真を撮りたい」それが今回のお願いである。

リベンジと言ったのは、数日前に「朝日を手のひらに乗せる写真」をサンタさんにお願いして失敗しているからだ。

朝日、乗らず。

3回挑戦したがダメだった。

そんな失敗を経験しているぼくもバカではないので今回は事前に対策を打った。

先にぼくがカメラを持ち、サンタさんを撮ることで「こんな写真が撮りたいんだ」と画像で示すことをしたのだ。

ぼく:「こんな感じの写真が撮りたいんだ」

 

百聞は一見にしかず。サンタさんも「あーわかったよ」と言ってくれた。これでは失敗のしようがないだろうと、我ながら素晴らしいアイデアに満足だった。

 

そして、

いざサンタさんがカメラを持つ番。

 

失敗した。

標高3,700mで酸素が薄いなか、腹がよじれるくらい笑った。

もういいのだ。全てが思い出だから(笑)

一通り遊んでから、イスに座って記念撮影。

今回のトレッキングの山岳ガイドがこいつで本当に良かったと心から思う(笑)

もしまたネパールでトレッキングをするチャンスがあれば絶対にサンタさんにお願いしたい。

 

まるで巨人族に囲まれた小人

さて、このマチャプチャレBCだが、標高が3,700mある。日本一高い山、富士山が3,776mだから、M.B.Cは富士山とほぼ同じ標高である。

ぼくは富士山には過去に1度だけ登ったことがあるのだが、台風が直撃して9合目(約3,700m)までしか行けなかったため頂上からの景色は見たことがない。

しかし、それでも確実に分かるのは、同じ標高3,700mでも今いるM.B.Cとは全く景色が違うこと。

この写真↓は、M.B.Cを出発して少し登った場所から撮ったものだ。見て欲しい。

写真中央少し下あたりに小さく見える青い屋根の建物が分かるだろうか??それがM.B.Cの山小屋だ。

つまり、この山小屋のあたりが標高3,700m。日本で1番高い場所と同じくらいの標高なわけで、、、その周りを取り囲む山々。レベルが違う。

まるで巨人族に囲まれた小人のようだった。

ネパール、スケールが大き過ぎる。

 

A.B.Cへ

M.B.Cを出発したサンタさんとぼくは最終目的地A.B.Cに向かって歩き続けた。

ちなみにだが、このM.B.CからA.B.Cまでの道のりが今回のトレッキングで1番楽しかった。

前も後ろも右も左も
四方を6,000m〜8,000mの山々に囲まれて、緩やかな坂道をゆっくり歩く。

最高

360度の景色をずっと見ていたくて、クルクルクルクル回りながら歩いた。

写真の下の方にサンタさんがいるから山の大きさが少しは伝わるかと思う。

到着!!

そしてM.B.Cを出発して1時間半、ついに今回のトレッキングの目的地、アンナプルナ•ベース•キャンプに到着!!!!

写真撮影スポット??があったので、とりあえず跳んでおいた。

今までいろんな場所でジャンプしてきたが、これからもいろんな場所で続けていきたい。60歳越えてもやりたいね、うん。

 

今日泊まるA.B.Cの山小屋まではあとちょっと!!

標高はすでに4,000mを越えている!!酸素は薄いがここまで来たらゴールまではあと少し!!

 

小屋に着いた!!

小屋に着いた!!空腹だったため、まずは昼ごはん。

祝いのダルバート。

この1週間、ことごとくお世話になったおかわり自由のダルバート。

最初は辛くて「こんなもん食べれるか!!」と思っていたけど、なんだかんだこのダルバートがメニューになければどこかでスタミナ切れを起こしていたかもしれないと思うと感謝の思いがこみ上げて来た(笑)

半日で標高1,000mを駆け上がったのでお腹ペッコペコ。ご飯が進む進む。自分でも驚くくらいたくさん食べた。大満足。

 

ご飯を食べてから周辺を散歩しようと思っていたのだが、徐々に雲が多くなって雪まで降り出してしまった。

隣の山小屋が見えなくなるくらい視界が悪くなってしまったので、残念ながら散歩はおあずけ。。。

ぼくの他に日本人2人組が山小屋にいて、昼ごはん後から夕食の時間までその2人とずっと山の話や旅の話をして盛り上がった。

不思議なことに今回のアジア一人旅では全くと言っていいほど日本人と出会わなかったので、この山小屋で出会った2人は久しぶりにゆっくりと話した日本人となった。

やっぱり日本人はいいですね。言葉もスムーズに通じるし、話してて安心する。しかもここにいるのは同じ山好きの人たち。話も合う。

夕食のチーズたっぷりピザ

夕食後(20時くらいだったかな??)は雪が止む気配もないのですぐに寝袋に入ることにした。

明日の朝には雪が止んで晴れることを祈って。

そうしないと景色を見ることができない。標高4,130mにいるとはいえ、周りの景色を見て確認しないとどの程度のものなのか分からないから。。。

ただ、寝袋には入ったものの、空気が薄いせいか、標高4,000mにいるという興奮が続いていたせいか、寝袋に入っても全然寝つけず、結局22時くらいまで寝袋のなかで起きていた。

 

寝袋の中では、「まぁなんにせよポカラの街を出てから7日目、ケガも体調不良もなく無事に目的地までたどり着けて良かった。それがなにより!!」と繰り返しつぶやいていたぼくだった。

 


この続きは次の記事へ、、、

翌朝はまだ暗いうちに目が覚めて、、、標高4,130mから見る満点の星空を堪能することに、、、

【サンタさん情報】

今日の記事の最後にサンタさん情報である。

彼はA.B.Cに着いてから、ぼくの役目はここで終わりさと言わんばかりに、ガイド仲間たちとずーっとトランプで賭けをしていた。

6時間くらいずっと。たまにタバコ吸いに外に出るくらいであとはずーっとトランプ。

ガイドたちの娯楽みたい。しかも結構負けたらしく夜はちょっと機嫌が悪いってゆうね、、、笑

続きはこちら

続きの記事は明日公開します♪しばらくお待ちください♪
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