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保育士のアジア旅2016Day34@ネパール【トレッキング8日目[星空と氷河]】

かんかん

この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。

せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。

 

満天の星空

前回の記事
保育士のアジア旅2016Day33@ネパール【トレッキング7日目[標高4,130mに到着!!]】

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昨日は寝つきが悪くて22時くらいまで起きていたが、眠りにつくとそのまま朝まで爆睡だった。

そしてパッと目が覚めたときは朝の5時。外はまだ真っ暗。

昨晩は雪が降り始めて視界も悪かったが、今日はどうだろう。

窓から外を見てみると、うっすら見える山陰の上の方に無数にキラキラが星が光っているではないか!!

こりゃあ外へ出ねばっ!!

と即決し、寝袋から飛び出してその時に出来得る最強の防寒状態で外へ出た。

 

降り続いていた雪はもう止んでいてが、冷たい風が頬を打ってひんやりする。

匂いは雪の匂い。日本でも嗅いだことのある早朝のスキー場の匂いだ。

 

そして、

空を見上げれば満天の星

 

風が少しあったから、持参していた三脚じゃ撮るの難しいかなと思ったけど、なんとかそれっぽいのが撮れた。

何枚か撮ったのだが、ブレてたりして暗かったりして、、、この写真が一番上手に撮れた。写真技術向上に努めなければ。

 

時間は早朝5:30。ぼくが星空を眺めている間、誰も起きてくることはなく周りには誰もいない。

標高が高すぎて野生の動物たち生存していないエリアだから本当に静か。

聞こえるのは風の音と、時折どこからか聞こえて来るゴォーっという体が震える轟音。

その轟音は背筋に電気が走るような本能的に「怖い」と感じさせる音だった。

どこかで雪崩が起きてるらしい。

 

この時初めて雪崩の音を生で聞いたが、暗闇で聞く雪崩の音って恐怖以外の何物でもない。

人間には絶対勝てない自然の脅威である。

 

 

夜が明ける

外はおそらく氷点下。寒かったけど、音や匂いを味わいたくてずっと外にいた。

すると次第に空が明るくなってきた。

 

まず山の高いところから朝日に照らされ、その光がゆっくりと降りてくる。

この写真左の山は8,000m級の山だ。

そして、明るくなるにつれて衝撃的な事実も判明した。

昨日は天候が崩れて外に出ていないため、ここにきて初めて周辺の地形がわかってきた。

ベースキャンプから見える小高い丘の上に登ってみたら反対側が崖になっていて向こう側に見たことの異世界が広がっていた。

氷河だ。

氷河ってもっと白いもんだと思っていたが、氷が崩れたり動いたりする時に岩や土を巻き込んで動くため、こんな色になるらしい。

丘の向こうは坂とかではなく、直角な崖。

もちろん柵とかもないから、「真っ暗な中で星みてる時ににこっち来なくてよかった」とマジで安堵。

 

あとでガイドのサンタさんにその話をしたら、「ははは、あそこから落ちたら絶対死にますよ」って笑いながら。

 

「そんな場所があるなら昨日のうちに言っといてよ!!」って言ったら「氷河があるって言ったでしょ??」って。

足踏み外したら死ぬ場所ですよとは聞いてない!!(笑)

朝日もずいぶんのぼり、他の登山客も外へ出てきた。

防寒はしてたけど、ずっと外にいるとやっぱり寒い。

景色も楽しんだので山小屋に戻って朝ごはんを食べることに。

マサラティーがおいしかった〜。マサラティーはどの山小屋で飲んでも美味しい。

いや、朝から壮大な景色を見ることができてその感動もマサラティーの美味しさアップに貢献している気がする。。。

いや〜、それにしても最高の景色だった。この景色は一生忘れないだろう。

 

富士山よりも高い標高4,100mという今回の目的地。

「富士山よりも高い場所イェーイ」みたいなノリで考えていたが、実際に来てみたら地球という惑星のスケールの大きさを目の当たりにさせられるぼくの常識を覆す場所だった。というオチ。

 

 

超特急下山

朝ごはんを食べたあとはすぐ荷物を準備して下山する。

なぜならスケージュールの変更をしたからだ。

当初は3日間かけて下山する予定だったのだが、サンタさんに相談したら「予定と別のルートなら2日間で降りれるよ」っと言うもんだから。

早く街に戻れるならそれに越したことはない。

ネパール滞在日数は限られるし、出国前に街でやりたいことがあったから。

というわけで、下山ルートの予定を変えて2日間で下りることにした。

今日の目標は2日前に荷物を預けてきたチョムロンまで戻ること。

 

昨日おとといと2日間かけて登った道を1日で戻ることになるため、急ぎ足になる必要があったのだ。

 

下り道の途中で標高7,000mのマチャプチャレから朝日が登ってきた。

 

とっても綺麗。

後ろを振り返るとこんな感じ。

サンタさんとぼくは「今日は急ぐぞ」という共通の思いがあったため、A.B.Cを出発してすぐどちらからともなく駆け足になり、昨日降った10センチほどの新雪の上を走って下りた。

 

そのかいあって、行きは1時間半かけて登ったM.B.CからA.B.Cの道のりを、なんと帰りはたった30分で降りることができた。

途中、登って来るヨーロピアンの女の人たちとすれ違い、標高4,000mの山道をニコニコしながら駆け足で降りてくるぼくらを見て、「何で走れるの??クレイジーなの??」って言われてしまった。笑

 

そんなヨーロピアンガールたちの姿もあっというまに小さくなり、M.B.Cに着いた時には体はホッカホカ。

気温はおそらくまだ氷点下だったが、運動すれば暑くなる。

 

極暖のインナーが暑くてしょうがないから道端で着替えていると、

また別のヨーロピアンの女性とすれ違い、「オーマイガー!!なにやってんの!?クレイジーなの??」って。

 

だって暑いんだもーん。

1日に2回も「アーユークレイジー??」をいただきまして、どうもありがとうございます。笑

その後も快調に進み、予定よりも1時間早くチョムロンに戻ってくることができた。

 

ちなみに最後の1時間の急な登りも、行きに見た子どもたちを思い出しながら、文句ひとつ言わず黙々と登りましたよ!

牛とロバと馬のウンコの匂いには苦戦しましたがね!!

 

トレッキング中に分かったのだが、牛やロバのウンコはフレッシュなやつが匂う。排泄されてから日にち経ったやつは乾燥してるから全く臭わない。

乾燥したウンコは畑の肥料になったり、自然に還っていく。動物たちと共存しながらの循環型社会が出来上がっている。

 

満腹就寝

夜の話。

山小屋について夜ごはんを食べる。今回もダルバートが食べたくなって注文した。

サンタさんがぼくの所まで持ってきてくれたこのダルバート、ごはんが普通の3倍くらい乗っていた。

 

「これサンタさんがゴハンよそったでしょ??」とぼくが聞くと、ニタァと笑って、「食べれるでしょ??」と日本語で言ってきた。

かれこれぼくと1週間以上一緒にいて、ぼくが夜ご飯をあまり食べないの知っててこの仕業。

完全なイタズラ小僧だ。

 

まぁ美味しかったから出された分全部食べたが、案の定その日はお腹がパンパンに張った状態で布団に入ることになったとさ。

 


翌日はついに山を降りて、街に戻る予定である。

トレッキング最終日も登りあり下りあり崖ありの道のりで、ネパールの山は最後までぼくを退屈させてくれませんでした。

 

落ちたら絶対に死ぬ場所を横切る

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保育士のアジア旅2016Day35@ネパール【トレッキング9日目[山の余韻]】

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