この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
ロードトリップ
今回セブに来たのは語学学校のフィリピン人の先生とセブに住んでる日本人友だちに会うためである。
今日はセブ滞在最終日。
今日はセブ留学中にぼくに英語を教えてくれた先生たちと遊ぶことになっている。
先生たちに指定された時間は朝の6時。
はやい(笑)
しかも、事前にぼくが聞いていたのは「車を借りてロードトリップに出かけるよ〜」ということだけ。
指定された場所に行ってみると、トヨタのハイエースが停まっていた。
今回のロードトリップのためにわざわざレンタルしてくれたらしい。
メンバーは、1年前にぼくに英語を教えてくれた先生が4人とその妹が1人、
先生の友だちカップルが1組、運転手をしてくれる先生の友だちが2人いて、車には合計で10人が乗っている。
カップルの彼氏が日本人だったので、日本人はぼくと彼氏の2人。
あとは全員フィリピン人だ。
さて、どこに行くのかも知らないまま先生たちに身を任せ、素敵な旅が始まる。
観光ガイドには乗っていないローカルな場所ばかり行ったので、めちゃくちゃ面白い1日になった。
久々の再会
車に乗り込み、まず目指すは市場。
お昼ご飯の買い出しをするらしい。
ぼくと先生たちは1年ぶりの再会ということで、車内は久しぶりに会えた喜びで大盛り上がり。
1年前はヨボヨボだったぼくの英語も、今はその時よりはシャキッとしている。
先生たちと難なくコミュニケーションが取れることに感動を覚えながら、久しぶりの再会が嬉しかった。
先生たちはめちゃくちゃ良い人ばっかりで、
目的地に向かう途中、「朝ごはんだよー」ってサンドイッチやカットしたフルーツを何個もくれた。
今日は朝6時集合だったし、インターネットを使ったオンラインクラスを持っている先生たちの仕事終わりが夜中12時までだったのを知っていたので、「これいつ準備したの??」と聞いたら、
「昨日12時に仕事が終わったあと買い出しに行って、それから全部準備したんだよ」
「だから私たち全然寝てないんだよ〜」って。
寝ずに準備してくれたのか。呼んでくれたら準備から手伝ったのに、、、。ありがたい。
にしても、朝会った時からテンションMAXではしゃいでいたから、とても一睡もしてないとは思えない元気っぷりでした。まだ22歳だからな。さすが、若いです。
市場に到着
車内でワイワイしてる間に市場に着いた。
市場には新鮮な?お肉や魚がたくさん売られている。
この販売スタイル、これまでに旅行してきたアジアの国々では珍しくない。
日本以外の国では肉が冷蔵ショーケースに入れられずに販売されていることが当たり前。
この市場ではプソとレチョンを買うらしい。
プソというのは、「セブ版のおにぎり」とでも言うべき食べ物で、ココナッツの葉で編んだ入れ物の中にお米が入っている。
味付けはなにもされていないのだが、炊く時にココナッツの葉の香りがご飯に移るので独特の味がする。
セブ島民の主食になっていて、道端の屋台など、至る所で買うことができる。
1つ6〜10ペソ(約15円〜25円)で、人によりますがだいたい1人3〜5個くらい食べる。
感覚的にはプソ3つでお茶碗1杯のご飯と同じくらいの満足感を感じることができる。
そしてもう1つはレチョンである。
レチョンというのはフィリピンの伝統的な料理で、簡単に言うと「ブタの丸焼き」です。少し衝撃的かもしれない。
フィリピンの市場や屋台ではこうやって売られている。
まんま。
日本でこうやって売られていたら「食欲無くしそう」とか「かわいそう」って声が聞こえてきそう。
日本のスーパーに並んでるお肉だって数段階さかのぼればレチョンと同じような「リアル」に行き着くんだけど、そのことへの「かわいそう」はどこへやら、、、。笑
子どもたちにはそういう「リアル」を見せて、ちゃんと伝えていかなければいけないなと思っている。
このレチョンはフィリピンの中でも人気の料理で、フィリピン人は大好きらしい。
味付けは塩でされているが、食べる時は甘いタレをつける。
食感は日本の食べ物で例えると角煮に近いと思います。
肉がすごく柔らかくて噛まなくても口の中で身が細かくなっていく。
お腹にスパイスを詰めて焼いたレチョンもあって、それはピリ辛でご飯にもお酒のつまみにも合うみたい。
ぼくは辛くない普通のレチョンが好きだな。
シマラ•チャーチ(Simala Church)
市場をあとにしたぼくたちはシマラ•チャーチという教会に向かった。
このシマラ•チャーチはまだ新しい教会で、建設途中の部分が多くあった。
敷地の真ん中に池らしきもの(水はまだ入っていなかった)があって、中央にある岩の部分から水が流れる造りになるんだろうと思う。
建設が最近のモノだからか、今までいろんな国で見てきた教会に比べると外観は教会というよりもお城に近いなと感じた。
こうして外観だけを見ていると、どこかアミューズメントパークのように思えてくる。
内装も、比較的新しい教会というだけあって祭壇や壁や天井はとても綺麗だった。
滝は断念
教会のあとに向かったのは、滝。
先生たちが事前にネットで見つけた場所らしく、とてもローカルな場所にあるということだった。
結果を先に言うと、その滝へ向かう道の入り口までは行くことができたのだが、その滝までの道のりは危険な山道のようで、入山するには政府からの許可を事前に取得してガイドを雇わないと入れない場所だった。
というわけで今回は断念。
日本みたいにネットで調べればほぼ全ての情報がポンって出てくるようなものではない(笑)
滝への入り口を探すまでにも結構な時間を使った。道にも迷った。でもみんなそんなの当たり前でなんにも気にしていなかった(笑)
その時にふと思ったことがあって、
今回のロードトリップ、行き先こそだいたい決まっていたとはいえ、
- 車にカーナビは無し
- 誰も紙の地図を持っていない
- みんなスマホは持っているけど田舎に行ったら電波がないからネットは使えない
という状態で。
しかも道には看板も全然ない。
日本だったらほぼあり得ない状況ばかり。こういう状況でみんながどうしていたかって、「人を見かけるたびに車を止めて尋ねる」の繰り返し。
フィリピン人の運転手や先生たちが、フィリピン人の地元の人に何度も道を尋ねる様子をみながら、「こうやって人とコミュニケーション取りながら目的地を目指すって何かいいな」って思と思った。
日本での生活って「便利」とか「ラク」というのを追い求めすぎた結果、「人との関わり」をいつの間にか置き去りにしちゃった気がするなーって。
ぼく自身がそうなのだが、人に聞く前にスマホに聞いちゃうことが多いから。
「人に聞いた方がいいこと」と「自分で調べた方がいいこと」の区別って難しいけど、よく考えてないと大切なものを置き去りにしちゃうんじゃないかなって。
今回のロードトリップの最中にそんなことを感じた。
山の頂(オスメニャ・ピーク)
滝に行けなかったぼくたちは、気持ちを切り替えて次の目的地へ。
次に先生たちが連れてってくれたのは、オスメニャ•ピークというセブ島で1番高い山。
セブ島で1番高いといっても標高は1,013メートル。
車で登山口まで行くと、頂上までは約30分ほどの山歩きだった。
頂上までの道のりでには綺麗な景色がたくさんあった。
まるで絵に描いたようなのどかな田舎町が広がっていたり、
コブのような山々が続いていたり、
日本では見たことのない地形ばかりだった。
オスメニャ•ピーク以外にも2ヶ所、同じような高さの場所があり、山好きなぼくは欲張って全部に登ってみた(笑)
どこの国でも、自然がいっぱいあるところって癒される。
静かだし、匂いもいい。
そしてとりあえず跳んだ。
ここまで連れてきてくれて、登っている最中もたくさん笑わせてくれた先生たちには感謝だ。
このオスメニャ•ピークはセブ市内から出ているバスとタクシーを乗り継いでも来れるみたいなので、セブ観光に来た際は是非時間を使ってみてくださいね。
ティンコビーチ
べつに下ネタではない。そういう名前のビーチがあるのだ。
オスメニャ•ピークの頂上に着いた時、時間はもう日の入りまであと1時間まで迫っていた。
このままオスメニャ•ピークでサンセットを見るか、本日最後の目的地であるビーチで見るか、意見が分かれましたが結局ビーチへ移動することになった。
ビーチに向かう車の中で先生たちがセブワノ(セブの言葉)で会話していて、セブワノはまったく分からないけどその会話の中で先生たちの口から何度も発せられる「ティンコビチ」という単語がありました。
セブワノの「ティンコ」という意味はわからないが、
日本語での「ティンコ」なら思い当たる節はある。
今回のロードトリップでの唯一の日本人同乗者Tくんと一緒に顔を見合わせながら、「先生たちティンコティンコ言ってるけど、どんな意味なんかな」って日本語で話して笑ってました。
あまりに先生たちがティンコビチ、ティンコビチって連呼してるから何なのか聞いてみたらなんと、今向かっているビーチの名前が「ティンコビーチ」なんだそう。インスタ映えそうではないか。
ぼくらが「あーそういうことね!」って反応をすると、先生たちが「なに?日本にも同じ名前のビーチがあるの?」と聞いてきたから「今度、授業する時に日本人の生徒に聞いてみたらいいよ」ってかわしておいた。
そして間も無くティンコビーチに着いた。
でもビーチに着いた時、あたりはもうすでに暗くなり始めてました。
オスメニャ•ピークから意外と距離があって、ビーチに向かっている途中に日が暮れてしまったのです。
だから写真もない。
先生たちは残念そうに「ごめんね」と言ってくれたのだが、こっちからしたら今日1日先生たちに会えただけで満足だったし、オスメニャ•ピークも良いところだったし、ティンコビーチっていう名前のビーチがあることを知れただけで良かった(笑)
みんなで夜ご飯
そのあとは、セブ市内へと戻り、みんなで夜ご飯を食べて解散した。
貴重な1日を空けてくれて、先生たちには感謝がいっぱい。
先生たちに会いに、セブには必ずまた行こうと思う。
いつか先生たちが日本に来てくれたら、全力で案内する気満々!!
そんなことを思いながらセブの地をあとにした。
アジア一人旅もいよいよあと1ヶ国を残すのみ。
最後の国は台湾である。
まずはジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯屋の参考にされたと言われている「九份(ジョウフェン)」へ行く!!
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保育士のアジア旅2016Day56@台湾【タイペイを楽しむ】
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