この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
雨季のバリで
バリに滞在していた2日間、ほとんどが雨だった。
本当はウブドの方へ移動して、田園風景や伝統舞踊を見たかったのだが、今回はあきらめて、次回バリを訪れた時の楽しみに持ち越すことにした。
そんなこんなであっという間にバリ滞在の最終日である。
(なんたって滞在期間2日しか取れなかったから)
今日は何しようかと考えていたけど、雨だしなぁ。
「インドアなやつ探そう。
バリだと、ヨガとかマッサージが有名だよな。
あ、そういえば前にネットでなんか珍しいやつ見たぞ。
なんだっけ。
どっかにメモってあったはず、、、、あ、ボカシセラピー!!!」
ヨギに聞いてみる
よくわからないけど、ネットで見かけたボカシセラピーに行ってみようと決意し、宿のロビーでスマホをイジイジしていたインドネシア人ヨギに聞いてみた。
ヨギはボカシセラピーなんて知らないらしい。
でもネットで調べた地図を見せたら「場所はだいたいわかる」って。
話のついでにと思い「ココにはどうやって行ったら良いかな??」ってヨギに聞いたら、「今日予定ないから俺が乗せてってあげるよ」と。
なんて良いやつだよ。
しかも、
「その店の近くに俺の友達が住んでるから、お前がセラピー終わるまでそこで待ってるから帰りもちゃんと宿まで送るよ」って。
ヨギ輝いてる〜
そんな流れで、ヨギがレンタルしているスクーターに二人乗りして、ボカシセラピーに行ってきた!!
出発する頃には、予報も外れてなんと雨が止んでいた!!
そして東南アジアで初のスクーター!!
次チャンスがあれば自分でレンタルして運転しよう。安いみたいだし。
ボカシセラピー
さて、ヨギのバイクにまたがって風を感じながら、20分くらいだったかな??
やって来ましたボカシセラピー。
ぼくもいつどんなページで見たのか忘れてしまったのだが、
ボカシセラピーはいわゆる体の老廃物を出すデトックスの一種だそうで、
事前に分かっていた情報は、寝転がって土を被せられるということだけ。
イメージは砂風呂の土バージョンみたいな感じかな?
ぼくを店の前まで送り届けたヨギは、「2時間後にまた来るね」と言い残し去っていきました。
ちなみに、、、
この時は「ヨギは良い奴だなぁ」くらいにしか思っていなかったのだけど、のちのちインドを筆頭に他のアジアの国を旅するにつれて、ヨギはすごいやつだと思うようになった。
他の国では平気で置き去りにしたり、送り届けてからお礼に大金を要求したりする人がいたりするからだ。
今回の旅では本当に出会う人に恵まれた。感謝である。
さて、お店に入るとすぐ、受付のお姉さんに「今日はどんなコースにしますか??」と聞かれたけれど、
「どんなコースが選べるのか想像もつきません。とりあえずボカシセラピーを。」
そう返すことしかできないぼく。
そしたら、お姉さん、
「ボカシセラピーは30分で、そのあとにマッサージをつけると良いですよ」と。
というわけで言われるがままにぼくが選んだのは、
ボカシセラピー 30分
全身マッサージ 60分
のセット。
値段はボカシセラピーが10万ルピア、マッサージが21万ルピアだった。
合計31万ルピア。日本円で2,600円くらい。
インドネシアの物価でいったらそこそこ良い値段。
まぁ日本では出来ない経験だから、おカネより思い出である。
生まれて初めて「カブトムシの幼虫気分」
さて、メニューが決まると、いよいよボカシセラピーが始まるようだ。
まずは着替え。
着替えは思っていたより清潔な更衣室があり、とても快適だった。
更衣室に入る前に日本の岩盤浴で着るような服を渡されたのだが、
仕様が少々日本のと違う。
長袖長ズボン、だが手足が出ない。
裾の先が縫われていて手足が服から出ないようになっている。
あぁ、そうか、土を被るから服の中に入ってこないようになっているのか。
ただひとつ残念だったのは、
お店の人は、身長190cmのぼくを見て一番大きなサイズの服を持ってきてくれたのだが、ぼくにはズボンがちょっと短くて、、、
ヘソの下15センチくらいまでしかズボンが上げられなかった。
パンツは脱いじゃってるから、それこそ見えるか見えないかのギリギリだった。そんなギリギリの状況をボカシセラピーには求めてはいない。笑
でも、
ズボンを上げようとしてもズボンの先が縫ってあるから上げても上げても生地がピンピンになるだけ。
上着を着たらすっぽり隠れたから良かったけど、あと5センチ長いズボンが欲しかった。
着替えてからボカシセラピーの部屋に入るとお兄さんが、土を掘っていた。
この穴をみて、「あぁぼくは今から埋められるのだろうな」と覚悟した。
それではい。
これがボカシセラピーです。
絶対に貴重な思い出になるから、お兄さんにあらかじめスマホを渡しておいて写真を撮ってもらった。
土の上に寝転がったらがっつりと土をかけられます。
しかもこの土、寝て見て分かったのだが、常に発酵しているらしく、かなり熱を持っている。
温度はそうだな、「コタツくらいの温度」というのが分かりやすいかと。
なるほど、この熱で体を温めて汗を出すわけね。
ちなみに土なので匂いは腐葉土というか、、、
一番わかりやすいのがカブトムシ飼う時に使う土の匂いだな。笑
ボカシセラピーをしながら目を閉じると、
「カブトムシの幼虫はいつもこんな感じで寝てるのか」って感じることができる。
デトックス、ハンパない
ボカシセラピーを始めて5分くらいですでに顔中に汗がびっちょり。そんな様子を見て、土掛け担当のお兄さんがティッシュで顔を拭きに来てくれました。
いちおうサービスの一環みたいです。ずっと暑さが続くので、5分おきくらいにお兄さんが拭きに来てくれた。
しかしティッシュて。顔にボロボロになったティッシュが付くやないか(笑)
「せめてタオルか布で、、、」と英語が全く分からない現地のお兄さんには何を行っても伝わらないのであった。
しかしまぁこのボカシセラピー、
サウナや長風呂が苦手な人はたぶん30分も耐えられない気がする。
あと、30分同じ姿勢でじっとしていることが苦手な人も耐えられない気がする。ぼくは圧倒的にそのタイプなので、最後の10分間は本当に辛かった。
2,3分おきにお兄さんに時間を尋ねながら、
学生時代にやっていた部活動での「空気椅子トレーニング」を耐え忍んでいた時のように、
「あーとちょっと、あーとちょっと」
と作者不明「あとちょっとソング」を頭の中でリピートしながらなんとか耐えた。
ボカシセラピーが終わったあとの水は最高の1杯だった。
そしてその後はべつの部屋に移動して、全身マッサージ。
実はぼく、マッサージが苦手。あまり好きではありません。くすぐったく感じることが多くてあんまりリラックスできないのだ(笑)
しかし今回は、時折くすぐったさを感じながらも、インドネシアの伝統的なブレンドのオイルがものすごくいい匂いだったのでその匂いに癒されながら、マッサージを終えた。
ボカシセラピーで汗を出し、そのあといい匂いのオイルを使ったマッサージですごくリラックスできました。
ヨギが迎えに来た!!
ボカシセラピーが終わっって店を出て5分ほど待っていると、
約束通りヨギが迎えに来てくれた。
ヨギよ、君は最初から最後までなんて良い奴なんだ。
帰り道にはヨギのおすすめだという現地のごはん屋さんでおいしいサテー(焼き鳥みたいな料理)を食べ、帰路についた。(なんとサテーもヨギがおごってくれた!!)
今日はデトックスにマッサージにおいしいご飯とリラックスできた1日でした。
ヨギには本当に感謝です。
たまたま同じ宿で同じ部屋になっただけなのだが、いろんな情報や場所を教えてくれて、連れてってもくれて。
出会いはホントに素晴らしい。
しかし実は、そんなナイスガイであるヨギとの思い出写真が1枚もないことにバリを離れてから気づいた(笑)
まぁそれもまた旅の思い出。写真はなくてもぼくの記憶には永久保存されることでしょう。
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保育士のアジア旅2016Day7@インドネシア【いざ、ボロブドゥールへ!!】
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