この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
気楽なフライト
アジア旅行7日目である。今日で日本を出発して1週間が経つ。
今日は早朝にバリの空港を飛び立ち、インドネシアのジョグジャカルタへとやって来た。
インドネシアの首都ジャカルタ、ではない。
ジョグジャカルタである。
ちなみにバリを出発したのが朝7時20分、
ジョグジャカルタに到着したのが朝7時30分。
飛行機で10分??
車で行けや、なんて思わないで。
インドネシアは国内時差があるので、1時間ずれたのだ。
飛行機には1時間以上乗っていたのだが、現地に着いたら10分しか経ってないことになります。日本国内ではあり得ない時差あるあるだが、ちょっと得した気分になるのは言うまでもない。ほんの少しだけタイムスリップした感覚だ。
そうだ、ジョグジャカルタへの飛行中、ふと気づくと機内にギターのメロディー合わせた歌が流れてきた。
フライト中に機内で音楽が流れてきた経験がないので、
「インドネシアの国内線はフライト中にBGMを流してるのか」と思いながら、座り直そうと背筋を伸ばしてみたらこの光景が目に飛び込んできた。
キャビンクルーがギター持って歌っとるー!!!
自由だなぁ(笑)
どういう経緯で始まったのか聞いてなかったが、日本じゃまず見られない光景にほっこりする。こういうゆる〜い感じというか、気楽な感じ、大好きだ。
真面目も大事だけど、こういう「遊び心」みたいな余裕も絶対必要だよね。
宿は大当たり!
さて、ジョグジャカルタに到着して宿までタクシーで移動。
今回泊まったのは、4人部屋で1泊750円の宿。
安っ。
しかも、今回の宿は大当たり!!宿のスタッフたちがめちゃくちゃフレンドリーで親切。2日間本当に楽しい思いができた。またジョグジャカルタに行く機会があればぜひ泊まりたい。
宿の名前は、オマー シリック(Omah Cilik)。
もちろん【Booking.com】で予約。
この宿はオーナーの娘さんであるルトフィという名前の(当時)20代後半の女性が宿を仕切っていた。
宿に入ってすぐ目に入ったのが床にゴロゴロ転がってテレビを見たり寝ている3人のインドネシア人らしき男たち。
ルトフィに「この人たちは働いてる人??」と聞くと、
「ん〜微妙なトコね。ココ、仲良いやつらの溜まり場みたいになってるからさ」って。
相変わらず自由である。まぁよくわからんが、悪そうな人たちでは無さそうだからインドネシアスタイルってことで受け止めた。
で、実際、このルトフィやその弟のユダ、その他のゴロゴロしてる若者も、みんなめちゃくちゃ優しかった。
街のことを聞いたらたくさん情報教えてくれるし、目的地までの行き方も丁寧に教えてくれてすごく感じの良い人たちだった。
ちなみに、このオーナーの娘ルトフィのおかげで、
この翌日、現地の幼稚園に見学に行くことができ、子どもたちと一緒に折り紙をするという貴重な経験をすることができたのだ。(その話は次の記事で。)
世界最大級の仏教遺跡「ボロブドゥール」へ
さて、宿に荷物を置いて身軽になったので、今日の目的地である
世界遺産「ボロブドゥール」へ向かう。
インドネシアに来たのはこのボロブドゥールのためと言ってもいいくらい、楽しみにしていた遺跡である。
ボロブドゥールは、西暦800年頃建築された世界最大級の仏教遺跡で、発見されたのが1814年(ほんの200年前)であり、完成から約1000年もの間、近代文明から影響を受けずに森の中で静かに存在し続けていた遺跡なのだ。
ルトフィに教えてもらった通りのバス停に行き、乗り換え地点までのバスに乗る。
まずは歩いてバス停へ。
そしてバスに乗車!!宿からバス停は歩いてすぐだった。
この市内バスの値段、片道30円。衝撃の安さ。
「トランスジョグジャ」と呼ばれるこのバスは一般市民の交通手段みたいだ。
「乗り換えのために「ジョンボール」というバス停で降りる」とルトフィと聞いていたのだが、
その先にどのバスに乗るかはジョンボールに行けば分かるとだけ言われていました。
トランスジョグジャに乗りながら、「あ、こういうのを冒険というか。」と感じた。
普通の観光ツアーなら用意されたバスに乗ればホテルから観光地まで直通である。しかし、この旅では、行き方を人に聞き、あっているか分からないバスに乗り、どのバスに乗り換えるのかは現地でまた聞かなければならない。
パッケージツアーでは味わえない感覚だ。
さて、そうこうしているうちにジョンボールに着いた。
次に乗るバスを探さねばならない。
見つけられるだろうか。
少し不安になる。
トランスジョグジャを降りてすぐ、
でっかい声で「ボロブドゥルボロブドゥルボロブドゥル〜」て超早口で連呼してるおじさんがいるではないか。
見つけた。笑
むしろ声がでかくてうるさい。
彼はバスの乗り場らしき方向を行き先を指差している。
ルトフィよ、行けば分かるってこういうことね。納得。
とりあえず確認ため「ボロブドゥルおじさん」に近づいて、「ボロブドゥルボロブドゥル??」と尋ねてみる。すると、おじさんはまるで戦場に向かう覚悟を決めた戦士のように少しだけ頭を縦に動かしながら「ボロブドゥル」と答えてくれた。
ボロブドゥールに行くには「ボロブドゥル」とだけ言えれば行ける(笑)
無事見つけた。
さて、ジョンボールのバス停からは少し距離があって、約1時間30分のバス旅だ。
しかし値段は片道220円。またまた激安。
到着!!
1時間半が経ち、バス停に着いた。
バス停を降りると、「馬車に乗ってけ」「人力車に乗ってけ」ってたくさんおじさんが寄ってきたのだが、バス停からボロブドゥールまでは歩いていける距離だと聞いていたのでおじさんたちをかき分けて歩いて進む。さすが国際的観光地。
入り口までは歩いて15分くらいだった。
ようやく着いたボロブドゥール。の入り口。
そして、これがボロブドゥールである。
息を飲むほどの圧巻!!!
スケールの大きさとか精巧さとか。すごく感動した。
1番疑問に思ったのは、機械もない時代に本当に人間が手作業でこの建物を作ったのか。
何年かかったのか、何人の職人が動員されたのか分からないが、とにかくすごい。
仏教遺跡なのにピラミッド構造
ボロブドゥールは仏教遺跡なのだが、仏教遺跡には珍しく、ピラミッド構造をしているのだそう。9階くらいの層になっていて、それぞれの階ごとにぐるっと1周歩けるようになっていた。
これは仏教の世界観を表しているのだそうで、
下層が性欲や食欲といった欲にとらわれた地獄〜人間界、
中層が性欲や食欲からは解放されているがまだ物質的に制限を受ける世界、
上層が欲を超越し、精神作用のみの世界なのだそう。
そして驚くのが、その階層ごと両側の壁にズラーッと彫刻が施してあること!!
下層から時計回りに歩くと、なんと仏教の経典にあるストーリーの通りになっているそう。(その数なんと1460面!!!)
もうね、人間じゃないと思うんだこれ作ったの。笑
それかめちゃくちゃ高い技術を持っていたんだと思うんだ。
だって機械のない時代にこれ作ったんだもん。最先端の3Dプリンタとかでもこの規模を作るのって大変だと思う。
それを手作業だよ?今流行りのハンドメイドだよ。
しかも見てよこの足元のパズル感。どうやって加工したのさコレ。
根気のいるテトリスしましたねぇ!!!
ここまでの技術あったら全部正方形にした方が良かったんじゃないの、、、??それはヤボな質問なのかな(笑)
一番上階にはストゥーパと呼ばれている仏塔がたくさんあって、この中には1体ずつ仏像が入ってます。
これを一つ一つ作ったのかと思うと、
驚きとか感嘆とか疑いとか
とにかく不思議な気持ちになる。
はぁー、すごいわ〜。
って一人で感動しながらぐるぐるグルグルグルグルと時間を忘れて各階層を歩き回った。
今日も良い日になった。ジョグジャカルタに来て良かった。
さいごに
そして翌日はジョグジャカルタにあるもう一つの世界遺産、プランバナンへ!!
プランバナンは、ボロブドゥールとはまた違った雰囲気だがこちらでもスケールの大きさには感動し、圧倒されてしまった。
人間はすごい!!どんなにハイテクが進化しても、ぼくたちは昔の文明から学ぶことがたくさんあるのだ。
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