大人になっても数学が苦手、、、そんな人は多いと思います。(ちなみにぼくもそんな大人の1人です。)
その理由を考えてみると、小学生の頃に毎日のように取り組んだ「計算ドリル」にあるような気がします。同じような問題をただひたすら問いていく。正直そこに面白みはありません。
しかし、時代が変わった現代においても、「算数を得意にするためには計算ドリルを」という教育方法は小学校や家庭で当たり前に行われているのが現状です。
そこで今回は、最新の研究から明らかになった「子どもが算数を好きになる方法」を紹介したいと思います。
15分の学習アプリで計算力が上がった
まずはじめに紹介するのが、最近流行りのスマホやタブレットで取り組める学習アプリを使って計算力がアップしたという研究です。
子どもの感性で思考力を伸ばすアプリ教材やSTEM教育教材を開発しているワンダーラボ(旧:花まるラボ)が行った実証実験では、子どもたちに思考センスを育てるアプリ「シンクシンク」を毎日15分プレイしてもらうと、3か月後、学力が本当にアップするという結果が出ました。
注目したいのは、子どもたちにとってまるで遊びとしか思わない15分で、教科書で学ぶ計算力や文章題までもが以前よりできるようになったことです。
ここで重要なポイントは、「子どもが意欲(ワクワク)を感じながら学んでいること」です。
「好きこそ物の上手なれ」と言うように、算数に対して「楽しいな」「好きなだな」と思えることが学力を伸ばす大きなポイントだということが明らかになったのです。
ワクワクしながら算数力を伸ばす方法
というわけでここからは、子どもにワクワクしながら算数を好きになってもらう方法を3つ紹介します。
算数を好きになる方法
- 1日15分のワクワク時間
- 想像力をかきたてる作業をする
- 身近な数字を使う
1日15分のワクワク時間
先ほど紹介した実験結果からも分かる通り、算数を伸ばす時にキーワードになるのは「ワクワク」です。(「ワクワクする」という土台がないと意欲や学力は高学年で頭打ちになる、という指摘もあるくらい。)
学校の宿題とは別に、1日15分、楽しんで思考力や計算力が育める問題やゲームを続けることで算数がどんどん楽しくなってくるでしょう。
学習アプリはもちろん、簡単なナンプレ(数独)なども子どもの遊び心を刺激してくれます。
想像力をかきたてる作業をする
算数に取り組む姿勢は、小学校1〜2年生のような低学年ほど、遊び(ワクワク)を通して身につけることができるそうです。
「もう小学生になったのだから」と言って1〜2年生のうちから大量の「計算ドリル」をやらせていると、気付いた時には「あ、うちの子、算数嫌いになってる!」と衝撃を受けることにもなりかねません。
計算ドリルは機械的に問題を問くだけになってしまいがちです。
オススメは、あえて子どもに計算問題をいくつか作ってもらい、それを親が問き、子どもに丸つけをしてもらうことです。
子どもにとってはいつもと視点で算数と触れることになり、良い刺激になります。
身近な数字を使う
子どもにとって身近な数字を使って算数(足し算や引き算)をすることで、より一層興味を持つ場合もあります。
例えば
- 「家から公園まで何歩で行けるか数えたことある?」
- 「うちの車のナンバープレート、数字を全部足したらいくつになる?」
- 「この袋に入っていたパン、朝は10個あったんだけど今6個しかないの。何個減ったか分かる?」
のように子どもがイメージしやすい数字を扱うことで、算数が面白くなってきます。(学年や学力に合わせて問題を変えることもできます。)
「家の中にある物を使って算数の文章問題を作ってみて、ママが問くから。ちゃんと答え合わせもしてね」という方法も、子どもには遊びながら算数を学ぶよい機会となるでしょう。
まとめ
今回は、最新の研究から明らかになった「子どもが算数を好きになる方法」を紹介しました。
キーワードは「ワクワク感」。
勉強をしている間ずっとワクワクしている必要はありませんが、少なくとも勉強を始めた最初の15分はワクワクできる学習方法を取り入れてみると3ヶ月後の様子がすっかり変わっていることでしょう。
参考書籍
最後まで読んでくださってありがとうございました。