こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。
数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。
そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、
約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました。
その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。
この記事はこんな方におすすめ
- 保育園・幼稚園の先生
- 子育て中のママ・パパ
- 海外での仕事に興味がある方
※注※
記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。
今回のテーマは「オーストラリアの保育士の働き方」です。
ここで登場する先生ですが、仕事はめちゃくちゃできるのですが、
ぼくが出会ったオーストラリアで働く保育士の中でも、かなり個性的な方でした。
それを踏まえた上でお読みください。
担任のクリスティー
P園でぼくが一番お世話になった先生がいます。
ぼくがまだ実習生だった時に、
風邪で休んだ先生の代わりに働かないかと誘ってくれて、
そのあともマネージャー(園長)にごり押ししてくれたクリスティーです。
ぼくは間違いなくクリスティーのおかげでP園で働くことができました。
フィジーをバックグラウンドに持つ女性で、身長は170センチくらいありました。
年齢は聞いた事ないけど、40歳手前くらいだと思います。
保育歴も長く、保育に対しての考えもしっかり持っているいい先生でした。
自由すぎる先生
そんなクリスティーですが、保育中の節々に「え?うそんッ!?」みたいなことを挟んでくるんです。
以前の記事で書いた、子どもたちが土足で走り回る床にまな板を直接置いてフルーツを切り分けたのもそう、クリスティーです。
他には、自由遊び時間中に私物のiPadを子どもたちに渡して「ゲームやっていいよ!そん代わり順番は守りなよ!」って言い放つクリスティー。
「いいのか!?ゲームやらしていいのか!?」って毎回思ってました。
P園には各クラスにiPadが1台ずつあって、
子どもたちはゲームをやったり、保育士はyoutubeを見せたりしていました。
確かに子どもは静かにするだろうし、楽しむかもしれないけど、ホントにそれでいいのかなっていう疑問は当時ずっとありました。(今思えば、これからの時代に合うことやってたんですよね。ぼくの視野が狭すぎました。)
他にもクリスティーの保育に驚かされたことはいろいろあります。
なかでも結構びっくりしたのは、
保育園での自由遊びの時間、子どもたちが室内を縦横無尽に走り回りそれぞれ好きな遊びに熱中している時です。クリスティーが自分のカバンから何か出したなぁと思ったら、おもむろに「プシュ!」って。
はい、真っ赤な缶のコカコーラをグビグビグビグビ。
うそーん。仕事中やーん、しかも子どもたち普通におるやーん。
でも、クリスティーにはそれが普通なんですって。
「だって、のどが渇いたから。」って言ってました(笑)
また別の日には、子どもたちがお絵かきをしてる時にクリスティーが自分のカバンから何か出したなぁと思ったら、おもむろに「バンッ!」って。はい、ポテチの開封されました。
子どもたちが絵を描いてる様子を見ながら、
「(バリバリ)その絵上手だね(ボリボリ)それは何描いたの?(バリバリ)」って。
自由かっ!!!!
って心の中でずっと思ってました(笑)
日本だったらたぶん、結構問題になると思いますこれ。
でももっとすごいのが、
そんなグビグビ・バリバリしてるクリスティーに対して、子どもたちが全くのスルーだったこと。
日本の保育園だったらきっと、「先生だけずるーい!ぼくも食べたーい!」ってなると思います。なのにP園の子どもたちはそーゆうの一切なし。5歳にして自分と相手の立場を理解しているのか。それとも子どもたちにとって、先生だけが食べていることは普通で当たり前のことなのか。
果たしてどうなのか、そこまではわかりませんでしたが、
日本では見ることのできないめちゃくちゃ自由な保育士を間近で見るができて、自分の視野が広がったことは間違いないですね(笑)
ちなみに、
他のクラスの先生たちもお菓子食べたりしてましたけど、
子どもがいる前での「堂々」具合はクリスティーがダントツでした。笑
世界は広いですね。
オーストラリアの保育士の給料
もう一つクリスティーについてびっくりすることがあって、
それは彼女が1日5時間しか働かないことです。
4•5歳児クラスの担任なんですけど、
毎日10時に出勤してきて午後3時には帰っていきます。
ちなみにぼくはP園で働いていた時は毎日朝8時から午後6時まで働いていました。クリスティーの倍です。
担任よりぼくのほうが子どもたちと一緒にいる時間長いってどういうことでしょう(笑)(子どもたち可愛いかったから10時間保育園にいても全然苦じゃなかったですけど笑)
クリスティーは日本でいう四大卒の保育士資格(オーストラリアには保育士の資格が3種類あります)を持っていて、時給は35ドルくらいなんだそうです。
1ドル100円計算したら、時給3,500円です。
保育中にポテチ食べながらコーラ飲んで時給3,500円て(笑)
資格恐るべしです。オーストラリアの景気も恐るべしです。
ぼくは専門学校卒の1番ハードルの低い保育士資格を持って働いていましたが時給は20ドルでした。
それでも日本に比べたら断然いいと思います。
でも、クリスティーのことを思うと、
金額だけで行ったら、ぼくが9時間働くのとクリスティーが5時間働くのが同じくらいなんですよね。
まぁこれは当たり前といえば当たり前で、
クリスティーが持ってる資格は専門性がめちゃくちゃ高い資格です。
オーストラリアでは、子どもと関わる仕事にはそれくらいの専門性が必要で、それくらいの賃金をもらう価値がある仕事だと社会的に認められているということでもあります。
こういう社会的な評価も日本とは全然違いますね。
日本での保育士の評価って「子どもと遊んでるだけ」が強いですもんね。
日本の保育士のみなさん、
オーストラリアには無限の可能性が広がっていますよ(笑)
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