note オーストラリアの保育園 海外の幼児教育

職場の人間関係が横の繋がりだった【オーストラリアの保育園で学んだこと】

かんかん

こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。

数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。

そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、

約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました

 

その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。

この記事はこんな方におすすめ

  • 保育園・幼稚園の先生
  • 子育て中のママ・パパ
  • 海外での仕事に興味がある方

※注※ 

記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。

今回のテーマは「職場の雑務のやり方」です。

ゴミ捨てや洗い物など、仕事中にある保育士同士のやり取りが、
日本にはない考え方が多く面白かったです。

ゴミ捨て

P園では夕方になると1日のゴミをゴミ捨て場に捨てに行くのですが、
その際はクラスごとの先生が自分の担当の部屋のゴミ袋を捨てます。

P園には

  • 0-2歳児クラス
  • 2-3歳児クラス
  • 3-5歳児クラス

の3つがあるのですが、
ぼくが働き始めて間もなくの頃です。
その日は3−5歳児クラスのゴミ捨て当番でした。

 

何気なく
「手が空いてるから他のクラスのゴミも持って行くね」と同じクラスの先生に言ったら、
その先生にすごい真面目な顔で、

「なんで?
それは私たちの担当じゃないんだからそこまでしなくていいわよ」と言われ、

 

「え、俺の優しさ、、、」と思った時がありました。

 

 

キッチンのゴミも同じです。
毎日、キッチンからのゴミはだいたい3〜5袋分出ます。
調理員さんは昼で帰るのでゴミ捨てはしません。

というわけで、先生たちでそのゴミを捨てなければいけないのですが、

 

キッチンのゴミ捨ては、
基本のルールが

「2-3歳児クラスと3-5歳児クラスで半分ずつ」

でした。

 

どういうことかというと、
例えば、
その日に出たゴミが3袋だったら、
先にゴミ捨てに行くクラスの先生が1袋、
あとからゴミ捨てに行くクラスの先生が2袋という感じです。
(職員によっては、先に2袋持って行ってくれる人もいますが。)


もしその日に出たゴミが2袋だけだとしたら、
先のクラスが1袋、あとのクラスが1袋です。

 

2袋しかなくてもう片方の手が空いてるんだからついでに持って行ったらいいのにって思うんですが、

「ちゃんとルールがあるんだからいいの」だそうです。

 

ちなみにこれも、ぼくが働き始めて間もない頃、
キッチンのゴミが3袋あって、軽かったから3袋全部一緒に持って行こうとしたら
「2-3歳児クラスがやるから1袋は置いとけばいいよ」って。

 

「え、、、俺の気遣い、、、」って(笑)

 

でもこれ、実はちゃんと理由があって、その理由を聞いてすごく納得しました。
その理由が日本人が働く環境にはあまり無い感覚だったのですが、「たしかに気楽かも」と思える内容でした。

 

洗い物

食事のあとの洗い物に関してもそうです。
普段、調理員さんはランチ後の食器洗いまでしてから帰るのですが、
たまに食器洗いの前に帰る時があります。

そういう日は職員が食器を洗わなければいけないのです。

 

それぞれの部屋分で3つのトロリー(台車)があり、
食後のキッチンには汚れた食器の乗ったトロリーが無造作に3台置かれることになります。

 

さて、誰が洗うのか。

 

ここでもゴミ捨ての時と同じように、

「担当のクラスのトロリーは担当の保育士が片付ける」

というルールがありました。

 

働いてしばらく経つ頃には
ぼくがキッチンに行こうとすると、

「Kazuki、他のクラスのトロリーはやらなくていいからね

って念を押されるようになりました。(笑)

 

いくら他の部屋が忙しそうで先生の手が足りて無さそうな時でも
「他のクラスのことは他のクラスがやる」です。
ぼくには馴染みのない習慣が徹底しています。笑

 

日本で働いていた時は、気を利かせてなんぼみたいなところがあったので。

 

「うちはうち、よそはよそ」の徹底

P園では

自分たちの分を自分たちでやる

という習慣??が徹底しています。

職場でのこの習慣、おそらく日本とは逆な気がします。

 

日本はなにかと気遣うことが多い(気遣うことができる)ので、
ゴミ袋があったら「全部やっとくね〜」ってなるだろうし、
キッチンの洗い物が残ってたら「時間あるから大丈夫だよ〜」って、
たとえほんとは時間がなくても言うだろうし。

 

P園ではそういうことがほぼないです。

完全に割り切ってます。

同じ職場内ですけど、

うちはうち、よそはよそでした。

 

 

働いてみて思ったこと

このことに関して思ったことがあります。

 

それは
P園では(オーストラリアでは?)職場の対人関係が縦じゃなくて横に近いなってこと。

 

日本だったら、
上司•部下だったり、
先輩•後輩だったり、
年齢だったり、、、

 

なにかあれば「ぼくがやります」「わたしがやります」って
いわゆる下の立場の人が出る場合が多いと思いますが、
P園では(今まで働いたオーストラリアの職場も全部そうだったけど)、
そういう縦の関係をあまり感じません

 

入りたてだろうが、一番年下だろうが、
やりたくないことには「イヤ」ってはっきり言ったり
イヤだって顔を全面に押し出してる人がちょくちょくいました。

 

で、そういう時には年上だろうと先輩だろうと、
気遣いのできる優しい人が「じゃあやっとくよ」ってやっていたりします。

 

だからオーストラリアの職場で人間関係は、
経験年数や年齢、立場は重要ではなく
もっとパーソナルな、性格とか人間性が重要になっていると思いました。

 

良い人はいつもすごく気遣って周りを助けているし、
そうでない人はいつも文句を言ったり、仕事を人にやらせようとする。
ぼくの働いた職場でもその差がすごくはっきり出ていました。

 

日本だったら、
個人の性格や人間性ももちろん関係はしますが、
職場内だとそれと同じくらいかそれ以上に経験年数や年齢、立場が関係してくると思うので。

 

オーストラリアは職場の対人関係が横に近い。

これはオーストラリアでP園だけでなく、カフェやファームでも仕事をして同じことを感じました。

 

このオーストラリアの文化と日本の文化、どちらがいいのでしょうか。
あなたはどう思いますか??

 

このことについて、もう少し考えてみました。コチラの記事↓も続けて読んでみてほしいです。

職場の人間関係が横の繋がりだった-続き-【オーストラリアの保育園で学んだこと】

続きを見る

オンライン英会話で英語力を伸ばしませんか??

英語ができれば人生が変わります。まずは英語を身近なものにしましょう!

はじめの一歩は無料体験レッスンがオススメです。↓

おすすめ記事
【英語を学んで海外旅行をもっと楽しく!】無料体験ができるオンライン英会話をタイプ別に厳選

続きを見る

 


最後まで読んでくださってありがとうございました!

オーストラリアの保育園に関する記事をもっと読みたい方は、こちら↓から記事一覧を見ることができます♪♪

オーストラリアの保育園情報

記事一覧
【記事一覧】保育士のぼくがオーストラリアの保育園で働いて感じたこと・気づいたこと

続きを見る

役に立つ記事だと思ったら
ポチッ!とお願いします。

-note, オーストラリアの保育園, 海外の幼児教育