ぼくは、2014年の3月まで地方公務員として公立の保育園で保育士をしていました。
この記事は、そんなぼくが、オーストラリアの保育園で働くことになるまでの経緯をまとめた記事です。
この記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアで保育士をしてみたい方
- 海外の保育園に興味がある方
- オーストラリアに移住を考える方
- 海外の子育て事情を知りたい方
※この記事は2015年当時に書かれた記事を2018年に再構成した最新の記事です。
はじめに
ぼくは2014年3月まで、日本の保育園で保育士をしていました。
でも、その1年半後(2015年当時)には、オーストラリアのチャイルドケアセンター(保育園)で保育士として働き始めることができました。
最初のきっかけは、日本の保育園で働いていた時に、
「海外の保育や子育てってどんな感じなんだろう?」と気にになりだしたのがきっかけです。
悩んだ挙句、「よし、公務員を辞めて実際に行ってみてみよう!」と決意したのです。
決意
海外に行くことを決めた時、ぼくは生まれて一度も海外に行ったことなかったし、英語はもちろん喋れない、もちろんパスポートも持っていませんでした。
でも、当時23歳のぼくは根拠もなく「できるっしょ!!」と思っていたので2013年の7月に園長先生に仕事を辞めること伝え、海外留学の準備を始めました。
そして、当時働いていた保育園を辞める決意をしてから2年が経った2015年の今、ぼくはオーストラリアのチャイルドケアセンターで働いています。
正規職員ではなく、パート職員です。
ちなみに、ワーキングホリデーというビザを使って滞在しているので、
ワーホリに興味のある方にも参考になるか記事と思います。
なぜオーストラリアを選んだのか
海外の保育に興味を持ったぼくがなぜ最初の国にオーストラリアを選んだか。
それはワーキングホリデービザで最大2年間滞在できるからです。
「海外の保育を体験するぞ!」と意気込んだのはいいものの、その時点でぼくは英語の能力がゼロでした。だから、まずは英語を使えるようにしようと思いました。
でも、ワーキングホリデーは通常どの国もビザが1年分しか発行されません。
しかし、オーストラリアは一定の条件を満たせば最大2年間滞在することができると知り、自分の学力レベルと相談した結果、
1年目は英語の勉強に集中しすることと海外の生活に慣れることに集中し、
2年目に本来の目的である(保育園で働くなど)子ども関係の仕事をしようと決めました。
というわけで、ぼくの留学行き先がオーストラリアになったのです。
オーストラリアのチャイルドケアセンターで働くには?
ぼくは最初、なんの情報も無いままオーストラリアに行ったので現地に着いてから知ったのですが、オーストラリアのチャイルドケアセンターで働くには、日本での保育士資格と同じようにオーストラリアの資格が必要です。
オーストラリアでは資格がないと保育園で雇ってもらえません。
これは法律で決まっています。
(当時、日本で調べてもオーストラリアの保育園で働くための有益な情報をあまり見つけることができなかったので、ぼくみたいに海外の保育園で働くことに興味ある方の役に立てばいいなという思いでこの記事・ブログを書いている、という経緯があります。)
資格について
オーストラリアのチャイルドケアで働くため資格はおおまかに3つあります。
簡単に紹介します。
Certificate3(サティフィケートスリー)
ぼくが取得した資格がこれです。
サティフィケート3は、チャイルドケアで働くための資格としては一番ランクの低いものです。園によって扱いが違うようなので一概には言えませんがサティフィケート取得者はパートタイムで雇われることが多いようです。
時給はAU$20〜24(日本円だと1ドル100円計算で時給2000円〜2400円)が多いようです。
取得するためには現地の専門学校に6ヶ月通う必要があります。
ただ、ぼくは運良く3ヶ月で取得できるコースを受けることができたので通常の半分の期間で取得することができました。(ぼくが受けたタームを最後にそのコースは閉講してしまい、現在はどの学校でも取得に6ヶ月かかると思います。)
学費は学校によりますが、6ヶ月で50万円〜60万円が目安になると思います。
ぼくが通った3ヶ月のコースはAU$3500でした。日本円(1ドル86 円)で30万円くらいですね。このお金はワーホリ1年目に現地で稼ぎました。
Diploma(ディプロマ)
ディプロマは日本でいうと、短大卒に相当します。
サティフィケートよりも上等の資格で、約2年間学校に通う必要があります。
この資格を取ると、ビジネスビザや永住権が視野に入ってきます。
正規職員として雇われることも多く、給料もサティフィケートより良いです。その分、担任になったり、パートでも子どもの個別記録を書いたりと仕事の責任も重くなりますが。
時給はAU$22〜28くらいで、センター(保育園)によってずいぶん違うようです。
学費は、ぼくが調べたところオーストラリア、シドニーの学校だと2年間で約100万〜120万くらいが目安だと思います。
☆サティフィケート3を持っている場合は、ディプロマ取得時に学費や科目の免除をしてくれる学校もあるようです。ステップアップとして計画的に資格を取得していくのもオススメです。
当時ぼくと同じクラスでサティフィケート3を取得した友だちの中には、その後にディプロマを取得して現在もオーストラリアの保育園で働いている人がいます。
Degree(ディグリー)
ディグリーはオーストラリアの大学や専門学校に4年間通い取得する資格です。
ディグリーを取得すると、ECT(Early Childhood Teacher)と呼ばれ、ディプロマよりも専門性が高くなり、給料もより良くなります。
オーストラリアの法律で、センターの規模に合わせて「最低何人ECTを置かなければならない」というのが決まっているそうです。
時給はAU $26〜で、いいところだとAU$30以上というセンターもあるようです。
学費に関しては、ぼくが働いていたセンターのECTに聞いたところ、4年間で700万円くらいだったと言ってました。高過ぎですよね(笑)
しかも、その先生は、
「ECTはディプロマよりも給料はいいけど、ディプロマの先生とやることはほとんど一緒で、センター側はECTを置く人数が決まっているから人件費の問題で必要以上に置かない。
だから仕事を見つけるならディプロマの方がすぐ見つかるよ。」と教えてくれました。
補足(日本の保育士資格は使えない??)
ぼくは日本の保育士資格を持っているので、それを書き換えたりしてオーストラリアで使えればいいのですが、残念ながらそれはできないようです。(ぼくが通っていたシドニーの専門学校の日本人担当者からの情報です。)
※朗報!? 追記2019.03
当時、日本の保育士資格をオーストラリアの保育士資格に書き換えることはできないと言われていましたが、必要な手続きをいくつか踏めば書き換えが可能になることもあるようです。
詳細が気になる方は、こちらの留学エージェント『アイエス留学ネットワーク』(ぼくがワーホリ中にめちゃくちゃお世話になった最高の留学エージェントです)のスタッフに問い合わせてみてください。
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オーストラリアで取得した保育資格(Certificate3,Diploma,Degree)はカナダやイギリスで書き換えて使えるよう(これも担当者からの情報で未確認)なので、「子どもが好きだし将来は海外に住みたい」って方には取りがいのある資格だと思います。
ちなみにぼくは、オーストラリアで取得したサティフィケート3を書き換えてカナダのチャイルドケアセンターでも働いてみたいと思っています。もしそれが実現した時にはカナダのチャイルドケアの話も書きたいですね。
さいごに
今回はぼくがオーストラリアの保育園で働くまでの簡単な流れと、オーストラリアの保育園で働くために必要な資格の紹介をしました。
海外の保育園に興味がある方の役に立てれば嬉しいです。
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