この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
カンボジア到着
カンボジアのシェムリアップに到着。
今回の1人旅も5ヶ国目に突入。
カンボジアは入国にあたってビザの取得が必要だが、空港で取得できる。
必要なのものは
- 6ヶ月以上有効期限のあるパスポート
- 顔写真(証明写真)
- 30USドル
だ。
カンボジア入国に顔写真がいると知ったのはつい3日前くらいだったのだが、もしものためにと思って日本で撮った証明写真を何枚か持ってきていたのでそれでなんとかなった(笑)
カンボジアの空港には写真機がなかった(2016年当時)ので、
カンボジア入国の際にビザ申請する場合は数枚の証明写真持参を忘れずに。
入国審査を終え、荷物を受け取り、お金を両替した。カンボジアの通貨単位はリエル。(100円で約3,500リエルだった)
今回の旅のように、短期間でたくさんの国を訪れる時は日々通貨の単位が変わるのでややこしくて仕方ない。
しかも街に出てから知ったのだが、
カンボジアはアメリカドルが主流だった。
レストランでもバスでも宿でも、金額表示してあるのはほとんどUSD。
アメリカなんじゃないかってくらいUSドルが当たり前に使える。
もちろんリエルも使える(1USドルが4,000リエルの計算)が、例えばリエルで支払ってもおつりがUSドルで返ってきたり、USドルで支払っても1ドル以下のおつりはリエルで返ってきたりする。
支払い時に半分をUSドル、半分をリエルで払うことも可能。カンボジアではそれだけドルが流通してます。
だからそれ以降はお金を替える時はアメリカドルにするようにした。その方がかさ張らなくておすすめだし、余っても他の国で使えたりするから。
ルームさんとの出会い
さて、まずは空港から街へ移動しなければならない。移動手段は3つ。
料金がそれぞれ、
- モーターバイク 2ドル
- トゥクトゥク 5ドル
- タクシー(車) 10ドル
だった。
ぼくはトゥクトゥクを使うことにした。
トゥクトゥクは国によっていろんな形があるのだが、基本は運転席がバイク、後ろに客を乗せる座席がついた三輪車だと思ってもらえばいい。
ぼくはバイクタクシーで良かったのだが、(やっぱり安いからか)全て出払っていると言われ、トゥクトゥクにすることに。
そして、その時たまたまぼくを街まで送ってくれることになったトゥクトゥクドライバーは、ルームという名前のカンボジア人男性だった。
まずは5ドルを支払い、荷物を持って彼のトゥクトゥクに着くと、
観光地恒例の「滞在中の予定は決まっているのかい??アンコールワットや遺跡までのドライバーをさせてくれないか??」と誘いがきた。
世界遺産周辺に住むドライバーたちはそうやって観光客の専属ドライバーをすることで生計を立てている場合が多い。旅行客は気前が良かったり、相場を知らなかったりするから、稼ぎやすいのだろう。
彼が提案した金額は2日間で55ドル。
トゥクトゥク1台を2日間貸しきるとはいえ、空港から街まで5ドルで行ける国である。55ドルは高いと感じた。しかも、値段はともかく彼がどんなドライバーか分からないからどうしても慎重になる。
ただ、滞在日数の関係上、アンコールワットには今日中に行きたかったという理由もあって、とりあえず今日1日アンコールワットと「小周りルート」、街から30キロ位離れたなんとかっていく(名前忘れた)場所にある遺跡に連れてってもらうガイドを頼んだ。
ルームさんがとりあえず悪いドライバーではなさそうだったから(この辺は勘)
値段は20USドル。
補足だが、
アンコールワットの周辺には「スモールルート」と「ビッグルート」という観光ルートがあって、その2つがシェムリアップ観光の定番ルートになっている。
日本の旅行雑誌や旅人には「小周り」「大周り」と紹介されていることが多い。
頑張れば1日で全部観れるそうなのだが、できれば2日に分けて観た方がのんびり楽しめる。
さて、この人がぼくの案内役になったドライバーのルームさん(33歳)だ。
このルームさん、結論から言うとめちゃくちゃ良い人だった。結局ぼくがシェムリアップに滞在していた2日間、専属ドライバーとしてアンコールワットやその周辺の送迎をしてくれた。
世界遺産アンコールワット
ルームさんに空港から宿まで連れてってもらい、荷物を置いた後、そのままトゥクトゥクに乗っていざ世界遺産アンコールワットへ!!
シェムリアップ市内から15分くらい走ったところで、まずはチケットの購入。アンコールワットとその周辺は完全に観光地化されていて入場にはチケットの購入が必要なのだ。
チケットは、
1デイパスが25USドル
3デイズパスが40USドル
7デイズパスが60USドル
だった。
ぼくは2日滞在予定なので3デイズパスを購入。
チケットカウンターの備え付けのカメラで顔写真を撮り、写真入りのパスが30秒くらいで出来上がる。
そのあとはまたトゥクトゥクに乗り込み、アンコールワットへ。
しばらく走ると到着!!
アンコールワットだ!!
世界3大仏教遺跡の一つと言われるアンコールワット。(残りの2つはインドネシアのボロブドゥールとミャンマーのバガン)
壮大だ〜。
アンコールワットは池??に囲まれているので、石でできた橋を渡って入る。
日本の神社でもそうだが、神聖な場所には池があったり、橋を渡って入るところが多い。お城の堀みたいに敵の侵入を防ぐためというよりは、「結界」のような意味があるのだろう。
何百年も前には当時の僧侶たちもこの石橋を渡っていたのかと思うと不思議な気分になる。
中に入るとこんな景色があちこちに広がっている。
アンコールワットの中で思ったのは、傷みや老朽化が激しいということ。
完成当初は綺麗な彫刻やデザインがあったのだろうが、今はそれらをあまり見ることができない。
空港でみた、復元模型。
人為的なものなのか自然災害の影響なのか。
インドネシアで見たボロブドゥールやプランバナンは、アンコールワットよりもずっと古い時代の遺跡なのに彫刻やデザインははっきりしていた。
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保育士のアジア旅2016Day7@インドネシア【いざ、ボロブドゥールへ!!】
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アンコールワットは現在の姿でも十分すごい雰囲気を醸し出しているが、完成当初は綺麗で立派な彫刻がたくさんあったんでしょうね。
そびえる塔には登ることもできた。
小周りルート
アンコールワットを見たあとは、次に有名だというアンコールトムを見に行った。
アンコールトムは昔、この辺りが街として栄えていた時の首都だったそう。
確かに大きくて立派な建物です。
それぞれの塔には各面に神さま??の顔がある。
そのあとも、小周りルートにある遺跡にいくつか連れて行ってもらう。
道は田舎、ゾウさんも普通に歩いている。
ただ、予備知識なしで行ったぼくは、名前も初めて聞く遺跡ばっかりで、その遺跡の歴史などもわからないため、少しもったいないことをしたと思った。
もうちょっと知識をもってアンコールワットに来たらまた違う感じ方をしたんだろうなと思いながら小回りルートを周り終え、宿へと送ってもらった。
ルームさんの話
さて、ここで今回のシェムリアップ滞在中のドライバーをしてくれることになったルームさんの話をする。
空港を出てから宿へ向かい、アンコールと小周りルートを案内してくれる中で、ドライバーのルームさんとはいろいろ話しをした。
話が進むなかでいろいろ聞いてみると、なんとルームさんは日本で働いていたことがあるらしい。出稼ぎで宮崎県の工場で働いてたんだと。だからあいさつ程度の日本語なら分かるそう。
ぼくがそんなルームさんに好感を思ったのは、空港で出会った時、最初にそれを言わなかったから。
今までもずっとそうだったが、観光地にいるタクシードライバーや土産物屋の人は少しでも親近感を出そうするから、客が日本人だって分かると、すぐ知ってる日本語を披露してくれたり、「友達が日本に行ったことあるんだよ」みたいな話をしてくることが多いのだが、ルームさんはお金の話をし終えたあとでその話をしてきた。
だから、売り上げばかりを求めるありがちな客引きとかとは違うのかなって。
ただまぁ、ルームさんは日本に行ったことがあるから日本人の気質を知っていて、「お金の話をしたあとで(日本が好きなんだよみたいな)そういう話をした方が好印象を持ってもらえる」みたいなことまで考えてやってたとしたらそりゃ商売人としてあっぱれだと思うが、こっちもそこまで裏を読んで人と接してたら疲れてしまう。笑
もしそうだったとしても、それでも良いと思えるくらい直接話す中でとにかくぼくはルームさんが良いと思った。
というわけで次の日のドライバーもお願いすることにしたのである。
これってきっと、これからの日本のビジネスも同じで、今は「何を買うか」よりも「誰から買うか」の方が断然優先される時代。
安さや便利さだけを優先するなら個人はアマゾンや楽天には勝てない。必要なのは「この人から買いたい」「この人がいるならまた来たい」と思ってもらえる人間力をつけること。
だから、これから大人になっていく子どもたちにはその視点を大切にしながら教育してあげた方がいいと思った。
そして、もう一つルームさんにドライバーを頼んだ理由がある。
それはルームさんが子ども2人を育てているお父さんだったこと。昼ごはんを一緒に食べている時に5歳の男の子と2歳の女の子がいるんだとスマホの写真を見せながら教えてくれた。
この旅行中ずっとそうなのだが、たとえば同じ20ドルを支払うとしても、独り身の若いお兄ちゃんドライバーに払うより、子持ちのお父さんに払いたくなる傾向がぼくにはあることに気づいた。その方が自分が納得して払うことができるのだ。
たとえ相場以上の値段だったとしても、子育てをしている人には気が緩んでしまう。ぼく自身も節約しなければいけないのだが、相手が子育て中のパパママだと「ま、いっか」と思ってしまう(笑)
我ながら、観光地で一番騙されやすいタイプだと思う。笑
というわけで、次の日もルームさんにお願いした次第。
明日はアンコールワットでサンライズ(日の出)を見るために、早朝から街へ繰り出す!!
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