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保育士のアジア旅2016Day17@マレーシア【空港のターミナルに泊まる!!】

かんかん

この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。

せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。

 

コタキナバルで迎える4日目の朝

仕事にも勉強にも時間にも終われない勝手気ままな1人旅をしているが、毎日好き勝手に遊んでいるだけとはいえ、おとといと昨日、2日連続でアイランドツアーに参加したものだから、疲れもそれなりに出てきたようだ。

もちろんイヤな疲れじゃないけれど、これ以上予定を詰めすぎて体調を崩したらせっかくの旅行が台無しになる。

数週間以上に及ぶ長期の旅行中は予定を入れ過ぎず体調を自己管理することも大切。旅行から帰って家に着いた時、玄関に荷物をドサッと置いて開口一番「あ〜疲れた〜」なんて言う旅にはしたくないから。

というわけで、コタキナバル最終日の過ごし方は、朝起きたとき(今朝)の気分で決めようと思い、昨日は何も考えずに布団に入った。

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保育士のアジア旅2016Day15@マレーシア【サピ島とマムティック島】

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Day16
保育士のアジア旅2016Day16@マレーシア【美人魚島!!マンタナーニ島(コタキナバル)へ】

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さぁ、というわけで朝である。

今日は22時30分のフライト予定。結構時間に余裕がある。

ぼくの中で選択肢は2つだった。

  1. 街の近くにある4つの島のうち、まだ行ってない2つの島に行く。
  2. 街の中をブラブラしたり、カフェで過ごす。

島に行っても街をブラブラするにも十分な時間はある。

さて、朝起きたとき、ぼくはどんな気分だったか。

 

まぁそうなるよね

いつもの習慣で朝5時に目が覚めた。

部屋のテラスから外に出てみるとまだ日の出前で薄暗い。

雲もなく天気も良さそうだったが、風が強く吹いているのを肌で感じる。

昨日は風は全然なかったのに。

さて、今日の予定を考えなければならないが、

とりあえずもうひと眠りして、
起きたときに考えることにした。笑

ぐーzZZ

まぁそうなるよね(笑)

こんなダラダラした生活、社会人に復帰したらしなくだろうから旅行中限定の時間の使い方である。笑

 

二度寝して起きたのが8時頃。太陽も昇り、青空が広がっていたがやっぱり風が強い。

ぼくは勝手にこう結論づけた。

「この風だと波も高いだろうな。」
「小型ボートでの移動は危ないかもしれない」

「よし今日は島行くのやめよう!!」

はい、というわけで今日は「街をブラブラしてのんびり過ごす」に決定!!!

島に行く荷物を準備するのがめんどくさかっただけ笑

といっても宿のチェックアウトの為の荷造りとエアポートバスの予約、昨日一緒にアイランドツアーに参加した中国人たちとの談笑で午前中は終わってしまった。

 

午後はカフェカフェカフェ

宿の中国人たちに別れを告げたあと、一人でコタキナバルの街をブラブラする。

地元の人の暮らしや初めて見る物は新鮮だし、お店の人や知り合った人と話すのも楽しいのだが、

ここ、2月のコタキナバル、

とにかく暑い。

 

特に11時くらいから16時くらいまでが本当に暑い。

オーストラリアをはじめ、インドネシア、シンガポールもそうだったが、昼間に太陽の下にずっといると本当に体力を消耗する。赤道に近い国のパワーはすごいのだ。

だからそんな時はカフェにお邪魔する。

 

この日も、結局3つのカフェに行った。

ぼくはカフェをはしごすることは全然珍しくありません。カフェが好きというよりも、本を読んだり、こうやってブログ記事を書いたりするには絶好の場所だから。

さらに海外のカフェやレストランは当然のようにFreeWi-Fiが飛んでいるので、次の行き先や観光情報調べ、チケットの予約にも大活躍だ。

それにカフェってたいてい混雑してないから、まったり過ごせるいい場所なのだ。

飲み物ばっかり飲むからお腹はタポンタポンになるのがタマニキズ。笑

 

コタキナバルでは自然に癒され、カフェでまったり過ごし、最高の4日間だった。

(まったりし過ぎてこの日の写真がほぼないことにあとで気づく。)

 

バスの中での考え事

日が暮れてきたので空港に向かう。

コタキナバルの街からはエアポートバスが出ている。

今日のフライトは22時30分発。

今いるコタキナバルからクアラルンプール国際空港を経由して、世界遺産アンコールワットがある街、カンボジアのシェムリアップへ向かう予定だ。

今回のフライト、クアラルンプールで乗り継ぐのだが、乗り継ぎの時間がなんと5時間50分もある。

約6時間。。。

しかも今日クアラルンプールに着くのは深夜1時。そこから朝7時に出発するまで乗り継ぎの国際線ターミナルにいることになる。

 

一見大変そうに思えるこの乗り継ぎだが、当然ぼくは自分でこのフライトを選んだわけで、そこには明確な2つの理由があった。

1つは安いこと。フライトチケットは乗り継ぎ時間が長かったり航空会社が変わったりすると安くなる傾向がある。

そして、もう1つの理由が、

空港のターミナルにトランジット(乗り継ぎ)で泊まってみたかった!!

これである!!!今回の最大の理由。

トム・ハンクス主演の映画「ターミナル」の影響をバリバリうけた結果(内容はちょっと違うけど)がこのありさまだ!!笑

 

自分から志願した空港泊だが願いは1つ。

次の日も朝から行動したいから、なるべく快適なところで寝たい。

今まで深夜や早朝のフライトを使った時にターミナルで寝ている人たちを何度も見かけたことはあったので、自分もいつかやってみようと思っていた。

そして今日。空港で寝るのは初めて。ドキドキとワクワクが入り混じる。

 

そんなぼくはあることを知っていた。

寝やすい場所というのはすぐ埋まってしまう。さらに空港のイスはたいてい、ベンチでも座席一つ一つに肘掛けが付いていて横になって寝れないようになっている。

だから快適に寝られる場所というのは限られるはず。

クアラルンプール空港に着いたらぼくは寝床探さなければいけない。他の旅人と寝やすい場所の取り合いになるかもしれないことをバスの中で覚悟した。

 

バスの中でそんなことを考えているとあっという間にコタキナバル国際空港についた。入り口に看板がでかでか輝いている。

コタ・キナバル・インターナショナル・エアポートの略

クアラルンプールまでは国内線なので特に煩わしい審査などなくスムーズにKKIAを飛び立った。

 

想像と違う!!笑

いよいよクアラルンプール空港に着いた。深夜1時のことである。

 

到着出口ではなく、国際線乗り継ぎのゲートをくぐり、ここでやっと出国審査を済ませる

深夜だからか乗り継ぐ人が少ないからか、出国審査のゲートにはぼく以外にヨーロピアンのバックパッカーが2人並んでいるだけだった。

さて、次に向かうのは搭乗ゲート。出発のギリギリまで寝れるように自分の乗る搭乗ゲートの近くで寝ようっていう作戦だ。掲示板を見てみるとぼくが乗る予定のクアラルンプール→シェムリアップ行きのフライトはL12のゲート。

クアラルンプール国際空港はものすごく大きな空港で、空港内にいる時は現在地なんて全くわからない。しかし案内表示を見ればどちらに行けばいいのか分かるので、それにしたがって歩くのみ。

1歩近づくたびに寝床争奪戦が近づいてくる。そう思うとワクワクとドキドキが歩調のように交互に込み上がる。

 

ターミナルLの前に着くと手荷物検査があった。

まわりに乗客は誰もおらず、ぼくだけ。

 

そこで若い男のスタッフが不思議そうに尋ねてきた。

スタッフ「キミ、何時のフライトなの??」

ぼく  「朝7時だよ」

スタッフ「ここで待つの??」と。

ぼく  「そうだ」

スタッフ「(不思議そうに)ふーん」

どこか意味深な返事の仕方に、何か問題でもあるのだろうかとちょっと不安に思いながら、他に行く場所もないのでターミナルLを進んでいく。

しばらく歩いて、係員さんがぼくに尋ねた理由がすぐに分かった。

 

寝床を探すためにターミナル内を歩いていたのだが、、、

 

だれもいない。

ぼく以外誰もいないではないか。

 

唯一見たのは免税店で棚を整理してる店員さんと、トイレ掃除をしてるおばちゃん。どちらも空港スタッフだ。

 

クアラルンプール国際空港なんてでっかい世界の名だたるハブ(乗り継ぎ)空港でこんなことあるの!?

驚きを隠せない。途中から、寝床探しそっちのけで、人探しになっていた。笑

 

ぼくがイメージしていたのは、旅人やビジネスマンがそれぞれの場所を確保して寝ていたり本を読んでいたりコーヒー飲みながら談笑している場面だ。

こんなの違う!! 笑

そう叫びそうになりながら、結局ターミナルLの端から端まで往復したのだが、ついに誰もいないことが判明。

 

、、、、

 

「なんだ、国際空港のターミナル貸切りか。」

 

というわけで、誰もいない空港の乗り継ぎターミナルで寝ることになった!!!

初めての空港泊にしては悪くない(笑)

juliaorige / Pixabay

 

でも、問題が。

ターミナルだからベンチはたくさんあるのだが、例に漏れずベンチにはあの肘掛けガードが付いているので横になるには使えない。

どうしよう。

 

人探ししている時に、搭乗口と搭乗口の間に高級そうな革張りのマッサージチェアがあった。お金を入れると10分くらい使えるやつだ。

「横になれないけど、フカフカしてるから案外良いかも。これも貸切りだしな。」

そう思って試しに革張りマッサージチェアに座ってみた。もちろんお金は入れていない。

 

そしてぼくは座った瞬間に感じた、、、

快適。

この包容力は素晴らしい。

 

「こりゃあ良い。最高の寝床を見つけた」

そう思って目を閉じてリラックスモードに入ろうとした瞬間、

 

問題発生。

革張りのマッサージチェアが、ターミナル中に響いてるんじゃないかってくらいのけたたましい音量で警告音を鳴らし出した

ピィーーッ!!!ピィーーッ!!!!ピィーーッ!!!!

 

「ヒィィィィやべぇ!!誰か来て怒られるんじゃないか!!焦」

そう思ってすぐに降りたが、なんのなんの、ふと冷静に考えてみれば今このターミナルLにはぼくしかいないのだから逃げたところで、だ(笑)

しかし結局音を聞いて駆けつける人すら来なかった。本当に人がいないらしい。

 

なんにしても、革張りマッサージチェアで寝る案はボツ。
良いものはタダではないわけね。ぬかりないですな。

 

【祝】寝床決定!!

というわけで寝床は、プランBに変更!!
ターミナル探索中に見つけて、一番寝やすそうだったのがこれだ!!

 

ターミナル内にあった唯一のフラットなベンチ。
これ実は以外と軽く、紫のやつはもともと奥の並びにあったのだが、勝手に移動した。

ちなみに、写真奥のベンチ、旅人を横にさせない絶妙な作りになっているのがお分かりになるだろうか。

まぁ確かに、ぼくが空港経営者だったとしても、3人座れるベンチに大人が1人で横になっていたら困ると思うので、空港や駅のベンチがこの形なのはしょうがないと思う。

 

そんなこんなでいつも持ち歩いている寝袋型のシーツに入り、バックパックを枕にし、誰もいないターミナルで心地良く眠りにつくことができたのである。

イメージしていたターミナル泊とは様子が全然違ったが、国際空港のターミナルを独り占めできる経験もなかなかないだろうから、これこれで良い経験になった。

 

起きてから、誰もいなかった理由がわかった

graceful / Pixabay

寝床を見つけて眠りについたのは深夜2時を回っていたと思う。フラットな場所で横になれたので爆睡だった。

スマホのアラームで朝起きると、誰もいなかったはずのターミナルがすっかり賑やかになっていた。というより周りには搭乗待ちのお客さんだらけで、ぼくの方をチラチラ見ながらの「なにやってんだこいつ感」がすさまじかった。

寝る時に誰もいなかったからと、油断して通路側に顔を向けて口開けて(おそらく)よだれを垂らして寝ていたようだ。壁側に顔向けて寝とけば良かったと猛省。

恥ずかしさもあったので、使ったイスを元あった場所に丁寧に戻し、とりあえずトイレに逃げた。笑

 

そして、顔を洗ってサッパリしてからターミナルに戻り、何事もなかったかのようにフライト時間を静かに待った。

 

その途中、飛行機の発着を表示している掲示板を見ていると、夜中に誰もいなかった理由が分かった。

なんと、ぼくのいたターミナルLは、深夜のフライトがまったく入っていなかったのだ。0時前後のフライトを最後に、次のフライトが6時台や7時台の早朝便だった。

国際線のチェックインは3時間前から、国内線は2時間前からしかチェックインできないため、ぼくが寝床を探し回っていた時間帯はちょうど乗客が入れない時間だった。そして、たまたま、ぼくのように乗り継ぎでターミナルLを利用する人がその日いなかったようなのだ。

これが、ターミナルに誰もいなかった理由である。(売店や飲食店も全て閉まっていたのには驚き。)

 

 

快適なフライト

ちなみに、
今回のコタキナバルからクアラルンプールまでのフライトと
クアラルンプールからカンボジアのシェムリアップまでの2つのフライトはとてもラッキーだった。

「お客さんが少ないから席移動しても良いですよ」と言ってもらえたり、
もともと取っていた席の隣に誰も来なかったりと、
移動中ずっと、一人で3席使って足を伸ばしたり寝転んだりできるという快適な空の旅ができた。

前日にマンタナーニ島ツアーの帰り道に一人だけ背もたれなしの補助席で頑張ったのが報われた結果となった。

 

 


さて、快適な空の移動と初めての空港ターミナル泊を経て、
次の目的地はカンボジアのシェムリアップ!!!!

有名な世界遺産、アンコールワットとその周辺の遺跡群を見に行く予定だ!!!

空港にあったアンコールワットの復元模型

 

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