この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
冒険の匂いがする
これは数日前の話である。
マレーシアのクアラルンプールにいたとき、街でたまたま喋った日本人の旅人に、ぼくがこれからカンボジアに行くことを話したら「カンボジアには海がめちゃくちゃ綺麗な島があるらしい」「しかも日本人の間では全然知られていない島らしい」ということを教えてくれた。
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保育士のアジア旅2016Day13@マレーシア【ペトロナスツインタワー、そして都会に飽きる】
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その旅人自身も実際に行ったことあるわけじゃなく、誰かから噂で聞いて、いつか行きたいと思っているとのことだった。
ぼくは思った。
「今、世界中にある数々の伝説も、こうやって噂に噂を重ねて、ちょっとずつニュアンスが変わり、尾ひれがいっぱいついて広まっていったのだろう」と。
そして、こうも思った。
「冒険の匂いがする」
カンボジアはアンコールワットがあるってことと、首都がプノンペンてことくらいしか知らなかったぼく。カンボジアのあとはベトナムに行く予定だから、その島に行ってみたとしてもおそらく遠回りにはならない。もし遠回りになったとしてもそれも良いだろう。急ぐ旅ではない。
ならば行ってみようじゃありませんか噂の島へ。
夜行バスで12時間
シェムリアップの宿でめちゃくちゃ親切な宿主に予約してもらったバスに乗り、噂の島へ行くための船が出ているシアヌークビルという街に向かいます。
ここで使ったバスがすごかった。
完全フラットな寝台バス。
こんなの初めてみたよ。
ただ、もちろん身長190cmのぼく向けには作られてないので、寝る時はハリーポッターのおでこ並みのイナズマ姿勢。
しかも、この夜行バス、シェムリアップからシアヌークビルまで 約530km(東京〜神戸くらい)も離れてるのに、料金が片道約2,200円くらいだった。
時間はかかるけど安いのは魅力的。
しかもこんなフラットな寝台なら飛行機よりも快適じゃん。
そんなバスに12時間(プノンペンで一度乗り換えがあったから時間がかかっている)、フラットな寝台の上で、左イナズマ、右イナズマとイナズマ姿勢をこまめに変えながら翌朝無事に着いたシアヌークビル!!
シアヌークビルは小さな港町といった印象。
噂に聞いていた通り、旅人はたくさん見かけるが、ヨーロピアンばかり。日本人は1人も見なかった。
ちなみに、このシアヌークという名前は以前のカンボジア国王の名前だそう。
カンボジアで内戦が起こっていた時代に、運良く自然が破壊されることなく手付かずの自然が多く残ったことから、その後リゾート地としての開発が始まったみたい。
ロン島(Koh Rong)
今回ぼくが目指すのは「コー•ロン」という名前の島だ。
「Koh Rong」と表記するので、最初は「コーロン島」だと思ったが、「Koh(コー)」が「島」を表すそうで、「ロン島」というのが正しい。
日本の看板でも、「琵琶湖」を「Biwako-Lake」と表記したりする間違いがあるがそれと似ている。
街を歩くヨーロピアンの多さを見る限り、シアヌークビルは噂通りヨーロッパでは結構有名な若者向けのリゾート地のようだ。
バス停でバスを降りるとバイタクやトゥクトゥクのおじちゃんたちがいっぱい寄ってくる。
「コーロン、コーロン」と連呼していたら港まで連れて行ってくれた。
【旅の注意点】
港に行くまでにいくつかフェリーのチケットを扱ってる代理店があるのだが、タクシードライバーは最初、そのドライバーと仲が良い代理店に連れて行こうとする。(観光客を連れて行くとドライバーが紹介料をもらえるから)
チケットの値段はどこで買ってもだいたい一緒みたいだが、フェリー乗り場で買うのが一番オフィシャルなので安心感を得たい場合はドライバーに「とにかくフェリー乗り場に連れてってくれ」と言えば大丈夫。
ちなみに船の値段は、
高速船が往復20ドル、
普通船が往復10ドルだった。
最初、「安い普通船の方でのんびり行けばいいかなぁ」と思ったが、所要時間を見てビックリ!!
高速船は片道45分だったが、
普通船は片道2時間だった。
のんびり過ぎる(笑)10ドルでその時間差はえぐい!!
ぼくはすぐに高速船の往復チケットを買うことにした。
まるで旅映画のワンシーン
高速船でシアヌークビルの港を出て約1時間後、ロン島の玄関口であるツイビーチ着いた。
青い空に白いビーチ。ビーチの上に立ち並ぶたくさんのカフェやパブ。
そしてそれぞれの店から流れる大音量のノリの良い音楽。
ヨーロッパの若者に人気のリゾート地だというのが一瞬で理解できた。
ノリのいい音楽を聴きながら水着姿で酒を飲み、日差しで体が火照ったら海で軽く泳ぐ。若い男女が多い場所だから、そりゃあもう楽しい時間も過ごせるだろう。
しかも、パブやカフェの2階は宿になっていて、宿泊することができる。パリピの楽園か(笑)
ただお酒を飲まないぼくは、あんまり興味なし(笑)
ツイビーチも良いと思うけど、もっと静かな場所がいい。
予約してある宿もこのビーチではないのだ。
船頭さん
ロン島に来る前、Booking.comというサイトで宿を探していた時、宿はメインのツイビーチにたくさん集まっていた。
でも地図を見るとツイビーチからさらに奥へ行ったところにもう一つビーチがあって、数は少ないけどその周辺にもいくつか宿があった。
「絶対こっちの方が静かでのんびりできるな」
直感でそう思ったぼくは迷わず離れた方のビーチの宿を予約した。
そのビーチはソクサンビーチという名前で、その周辺がソクサン村という名前である。
さて、ツイビーチの船着場でソクサンビーチ行きの船に乗り換えなければいけない。まだチケットを持っていない。チケット売り場を探さねばと思って、桟橋を歩いてるいると、
あった、
というか、いた。
このお兄ちゃんに料金を払い、出発時間になったら桟橋に来るように言われた。
そして時間になり桟橋から船に乗り込む。
さっきは近代的な高速船に乗ってきたけど、今度はすごく味のある木造船での船旅になった。
この船を操る船頭さんがすごく雰囲気のある人で、高倉健さん並みの渋い雰囲気出す人だった。
この船頭さんに似合いそうな言葉は、いろいろ思いつく。「硬派」「頑固」「無口」「粋」「熟練」などなど。カッコいい歳の取り方をしているなと感じた。
これがその船頭さんだ。どんっ
渋いだろう、渋過ぎるだろう。
どれだけ時代が変わっても絶対に電子タバコなどに手を出さなさそうではないか。
しかも、このイカした船頭さんが操る船もまたイカしていたのだ!!
船といえば普通、ちっちゃいなりにハンドルみたいなのとエンジンのスロットルレバーあるのだが、
なんとこの船頭さん、
ハンドルは左手の鉄パイプ、
スピード調整は右手のヒモでやっていた。
なんてこった!!!!!
ヒモて!!!!アクセルとブレーキがヒモてどうゆうこと!!??笑
オッちゃん!ミッキーマウスって知ってる??彼ね、『蒸気船ウィリー(90年前の作品)』で口笛吹きながらハンドル回してたよ!!
なのになぜyouは21世紀にヒモと鉄パイプなんだい!!??
そう思わずテンションが上がってしまうくらい衝撃的な光景だった(笑)
しかし、違う角度で見れば、ヒモと鉄パイプで船を操っているってすごいことだ。メンテナンスもしっかりしているのだろう。この人、やっぱりすごい。島の出身だろうか。英語は通じなかったのでコミュニケーションは取れなかったのが残念である。
そんなこんなで驚きのスタートだったが、この船、(案の定)めちゃくちゃ遅い。
ポッポッポッポッポッって軽快でリズミカルなエンジン音を奏でながら進んでいたが、陸を見てても景色が全然変わらない(笑)
まぁヒモと鉄パイプで猛スピード出されても困るのだが。
ここはお得意のポジティブ変換で。
ま、こーゆうスローライフな感じって今の日本ではなかなか体験できないから、貴重な時間を過ごすことができたからいいか。と。
この日、波は穏やかで、心地いい波音とポッポッポッポッポッというエンジン音が響く中でののんびりとした海上移動になった。
海がめーっちゃ綺麗!!!!
そんなこんなでソクサンビーチに着いた。
海の色が周りと全然違う。さすが人気急上昇中の隠れリゾートなだけある。
ちなみにこの写真に写っている施設は、とてもお高い場所。1泊いくらか知りませんがぼくみたいな貧乏バックパッカーが泊まる場所ではなさそうだった。
ぼくが今日から泊まる部屋こっち。
蚊帳だ。つまり蚊と相部屋??笑
しかもピンクてね。
天蓋もどきか??リゾート感出そうとしてくれてるんですよね、うんうん分かりますその気持ち。
この宿、すごく良かったのはコテージが海の上に立っていたので床の下が海!!24時間波音が止まないステキな場所だった。
高級リゾートホテルではないとはいえ、こんなにも海の綺麗な場所で安く、数日間滞在できると思うとワクワクが抑えられない。
数日間のロン島ライフがはじまった。
さて、
カンボジアに海が綺麗でヨーロピアンに人気のリゾートがあるという噂を聞いてホントがどうか確かめにやってきてたどり着いたロン島。いや〜、来てよかった。
しかも滞在をメインのツイビーチじゃなくてソクサンビーチにしたのがさらに良かったと、自分の選択を褒めたロン島滞在1日目となりました。
次回の記事は、本当に優雅で素晴らしかったロン島ライフをまとめます。
ビーチ沿いレストランのココナッツ香るチキンカレーが絶品だったんです!!!
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保育士のアジア旅2016Day21@カンボジア【海好きに絶対オススメ!!優雅なロン島ライフ】
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