この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。
せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。
最高の朝焼け
朝起きて窓の外を眺めると、薄暗い中に夜明けの兆しが見えた。
今日は天気が良い!!
時間は朝の5時半。
薄明るくなってきた空を見て確信した。
「今日は絶っ対に日の出が見える!!」
宿の裏、日の出が見える位置に突っ立って空を見ていると、だんだん明るくなってくる。
いつも残念に思うのが、素晴らしい景色って、写真じゃ全部を伝え切れないってこと。
ぼくの写真を撮るスキルがもっと高ければより豊かな表現力で伝えることができるのだが、今のぼくにはこれが限界だ。。。
ほんとはほんとはこんな数センチの枠に収まるような小さなものじゃなくて、
もーっと広くて、
もーっと大きくて、
もーっとたくさんの色があって、
朝の良い匂いがするし、
鼻や手が冷たくなるんだよ。
それが伝えきれないのが残念。
山は高い場所から順番に日が当たってくる。
3つの山それぞれには名前があり、
左にある1番高い山がアンナプルナサウス(7,219m)
それにつながっているのがヒムツーリ(6,441m)
右端にあるのがマチャプチュレ(6,994m)
という。
一番右の標高6,994mあるマチャプチュレは「魚のしっぽ」という意味で、先端が魚のしっぽのように見えるからそう呼ばれているらしい。ちなみにこのマチャプチュレは神の住む山として崇められているそうで、登山は禁止されている。
ネパールには宗教上の理由から他にも登ってはいけない山がたくさんあるそうだ。
ちょうど太陽が登り始めた頃にガイドのサンタさんが起きてきた。
ぼくには撮りたい写真があった!!グッドタイミングだと思い、
「サンタさん!!写真お願いしてもいい??太陽を手の平に乗せてるように撮りたいんだけど」ってお願いしたら、
笑顔で「はいもちろん。わかりました。」と言って快く引き受けてくれた。
それがこれ。
ん乗ってないっ!!
違うんだなぁ〜。
ぼくのイメージはもうちょっと違うところにあるんだ〜サンタ、、、
再チャレンジ。
サンタさんがもう1枚撮ってくれてる最中もちょっと不安だったから、「ねぇ乗ってる??ちゃんと太陽乗ってる??」って何度も確認した、
サンタさんも、「もうちょっと手を、上です」って指示も出してくれた。
こりゃいけるぞと思った2枚目がこれ。
ん違うっ!!!!
そして3枚目。
よし、もういいや。
これも思い出だから、もういいや、うん(笑)
きれいな朝日が見れてよかった。(いつもポジティブ)
出発
朝ごはんを食べて出発。
今日は朝から怒涛のくだりです。
今回のトレッキング、「怒涛の登り」とか「怒涛の下り」とか、「怒涛(どとう)」って何回使わせるんやってくらいツラいアップダウンが本当に多い。
今日もまた、山ひとつ分、下った。
毎日3,000m級の山を登ったり下ったりすることが生活の一部になってるなんて、ここで生活してる人たちはそりゃ体力つくよなぁってすごく思う。
村の近くだと子どもたちともすれ違うのだが、ぼくがハァハァ言いながら一段一段登っている横で、小学生くらいの子どもたちが小枝振り回しながら駆け足で登っていくのを見ると、平地で生まれ育ったぼくとは「根」が違うんだなと感じる。笑
今日はくだりの途中に麦畑がたくさんあって、青空と相まった景色がすごくきれいだった。
ほかにもきれいな景色をたくさん見ることができた。
そんな中、サンタさんはどこで拾ったのか細めの竹の棒をいつの間にか持っていてそれを杖代わりにして下っていたのだが、どうもその竹の棒が細すぎて、
地面を突くたびにグイーンて曲がる。
棒高跳びの選手が跳ぶときくらい曲がってて、しかもそのしなりが戻る反動でサンタさんの腕が毎回ブルンッてなっている。
「サンタさん、それ歩きにくくないの??」
そう尋ねたぼくに、
「大丈夫ですよ。歩きやすいよ。」と答える彼。
なのに5分後くらいにぼくが彼を見ると、もうあの竹の棒持ってないし。
「さっきの竹棒、歩きにくかったんでしょ??」
もう一度尋ねて見たら、「うん」て。
強がってたか(笑)
休憩
朝から山を一つ分下りて、本日2山目(←こんな表現初めて使った)の中腹くらいお昼ご飯&休憩。
ここでもマサラティーを飲んだ。マサラティーは本当においしい!甘すぎるから最近は砂糖なしで頼むようになった!!
普通に頼んだら砂糖スプーン5〜6杯くらい入ってるんだろうなって甘さで出てくるから。トレッキング中とはいえそんなに糖分いらないぞ(笑)
お昼ご飯はグルンブレッド(グルン族のパン)とミックスチャーハンにした。
どっちもめちゃくちゃ美味しかった。
ちなみに身体動かして毎時間大量のエネルギーを使っているから、出てくるご飯は全部美味しい。笑
今回は休憩中、山小屋の中で料理している様子を見せてもらうことにした。
薪で火を起こして料理していて、昔ながらのやり方にすごく親しみを感じた。
グルンブレッドを作っているところ
宿へ
腹ごしらえをしたあとはまたさらに1時間半ほど歩き、今日の目的地チョムロンに到着。
今日の行程はくだりが多かったおかげで気楽だった。
それにトレッキング4日目で身体も少しは山に慣れてきたのかなとも思う。
夜ご飯はフライドチキンを注文したのだが、出てきたのはこれ。
カラッと揚がったチキンが出てくるかと思ったけど、
ぼくのイメージとは違いました(笑)
「フライド」は「揚げた」という意味ではなく、「炒めた」という意味でも使われるのだ。
でもこれもめちゃくちゃ美味しくて、ペロッと食べた。今回も新鮮で貴重なニワトリさんのお肉をありがとうございます。
トレッキング小話「ポケットに中には??」
ここで、ヒマラヤトレッキング中の大事なことをひとつ書いておきます。
普段生活しているとき、ポケットに入っているものといえば??
ぼくはだいたい財布とスマホです。
多くの人もそうではないかと思います。
でも、山にいるときはその2つはポケットにはありません。優先順位は低いです。
じゃあ何が入っているの!?
それはポケットティッシュです。
なぜなら、ネパールに限らず多くのアジアの国でそうだけど、
トイレに紙が置いてないんですわ。
ネパールの山小屋のトイレにあるのは水の入ったタンクと小さな柄杓(ひしゃく)。
ネパールやインドでは、排便のあと、そのタンクの水を肛門に掛けて自分の左手で直接キュキュッと洗う文化だから。トイレットペーパーがいらないのです。
いうなれば人力ウォシュレット。
ぼくは絶対に服もトイレ内も絶対濡らす自信がある。
本当に極限状態で手元にティッシュもなくて、みたいな状況になれば、郷に入っては郷に従うつもりではいますが、その「いざ」が訪れるまでは手で直接拭くというのは避けていこうと思っている所存です。
だから山にいる時は、ポケットにはスマホや財布よりもポケットにポケットティッシュです。
ポケットティッシュ忘れてトイレに入ろうもんなら手で拭かなきゃいけなくなっちゃうからね。
これ重要。必須アイテム。
続きはこちら
-
保育士のアジア旅2016Day32@ネパール【トレッキング6日目[くるくる回るシャワー]】
続きを見る