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保育士のアジア旅2016Day40@インド【ガンジー博物舘に行くはずが、、、】

かんかん

この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。

せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。

 

朝ごはんも激辛

インド2日目。まずは朝ごはんを食べようとメインバザールへ出た。

入ったレストランで注文したのは、パラタカードと呼ばれるもの。

左がカード、右がパラタ

パラタはチャパティ(ナンみたいなやつ)を油で揚げてあるバージョン、

カードはいわゆるヨーグルトだ。

昨日は激辛カレーをチョイスしてしまったため、今日は朝からスパイシーなものは避けようとちゃんと考えた。

でも、

パラタを2種類チーズパラタロビパラタにしたら、チーズにチリが混じってた。

 

なーんでチーズまで辛くしちゃうかねー(笑)

ぼくの願いも虚しく、朝からお口はスパイシー。涙

ガンジー博物館に行く

午前中は宿でのんびりして、午後からはニューデリー市内にあるガンジー博物館に行こうと思って宿を出た。

インドの英雄、マハトマ・ガンジーである。

博物館までは歩いて行けそうな距離だったため、オートリキシャは使わずに散歩しながら行くことに。

クラクションの鳴り止まない道路沿いをひたすら歩き、ガンジー博物館に向かって歩き続ける。

博物館まであと半分くらいというところで一人のインド人男性が話しかけてきた。

彼はオートリキシャの運転手だった。

インドなまりの英語で話しをしていると、ぼくが履いていたズボン(ネパールで買ったサルエルパンツ)に興味を持ったみたい。

「お前はなんでパジャマを履いてんだ??」「どこで買ったんだ??」ってめちゃくちゃ質問される。

 

ぼくも急いでいたわけじゃないから、立ち話に付き合っていた。すると後半で観光の話になった。

「観光でデリーに来たなら良いとこあるぞ」

「政府が管理してるインフォメーションオフィスでな、地図とかが無料でもらえるんだ」

「連れてってやるから俺のオートリキシャ乗りな」

と誘われた。

 

「でたでた、これがインドね。怪しいとこ連れてかれてバカ高いツアーとか組まされるやつだ」とも思ったのだが、

その運転手に「そのオフィスまでいくらで乗せてってくれるの??」って聞いたら、10ルピー(約17円)でいいよ」って。

安いじゃないか。

ぼくの勘でしかないがど、その運転手はなんとなく良い人そうだったし、しかも、そのオフィスで観光地図もらったら今いるこの場所までまた送ってくれて、その往復で10ルピーだっていうから、とりあえずお願いしてみることにした。

そこから緑と黄色のオートリキシャに乗り込み渋滞の激しいニューデリーの道を進んだ。記念すべき初オートリキシャである。

 

運転手のおじさんとはインフォーメーションオフィスに向かう途中も、リキシャの中で家族や仕事のことなどいろんな話をしていたのだが、確認のために「ほんとに往復で10ルピーでいいの??」って聞くと、

「大丈夫。どんなことでもそうだけど、お金じゃない時もあるんだよ。なんなら今回はお金はいらないから」って。

 

まだまだ半信半疑のぼくは「ほんとかよ」って思っていたけれど、あとになってこの運転手はホントにぼくからお金を受け取りませんでした。

インドはなんでもすぐお金を取ろうとするって聞いてたから、こーゆう人もいるんだなぁってちょっと嬉しくなるぼく(笑)

 

オフィスで

運転手のいう『ガバメント(政府)が運営するインフォメーションオフィス』に着いて中に入ると、机が2つだけある小さなオフィスに6人くらいのインド人が働いていた。

これがそのオフィス。

 

ニューデリー市内のコンノートプレイスという場所の一角にある。

 

オフィスに入ってそうそう「地図をもらいにきた」とぼくが言うと、地図をすぐ出してくれた。

しかしそこから案の定、「まぁとりあえず座りなよ」って。

「出た!たぶんこれからツアーなりチケットなりを買うよう勧めてくるんだろうな」と思いつつも、「ピンチはチャンス!」こーゆう状況は、現地のいろいろな情報を聞き出すチャンスなのだ。

今までも他の国で何度も似たような状況になったことあるが、自分が納得できない物だったり気に入らない値段だったら最後にキッパリ断ればいいので、特に不安になることもなくオートリキシャの運転手も交えてオフィスの人と話をした。

「インドでは何する予定なの??」「何日間いるの??」と始まり、「オススメの街はここだよ」「時間作ってココには行った方がいい」と進んでいき、、、

最終的に「このオフィスでも電車のチケット取れるから、見てあげるよ」という流れに。そしてあっという間に「行きたい場所をうまく巡るならこの日程がいいと思うよ」とスケジュールモデルまで作ってくれる親切さ。

きたきたきた。

このまま流れで法外な値段で申し込ませるパターンか。

 

まあでも実際問題ニューデリー滞在以降の予定を全然決めていなかったぼくは、電車の予約の空き状況や、どんなスケジュールなら行きたい街に行けるのかは知りたかったので、オフィスのスタッフの話を「ナイスだね〜」「グッドだね〜」ってとりあえず話を聞き続けた。

 

ひと通り話を聞いたところで、今度はぼくのターン。

スタッフが「どうする??」「安くするぜ??」「ガバメントの運営だから安心だぜ??」なんて言ってくるなか、ぼくは「今日の夜、友だちと合流するんだ。インドはその友だちと一緒に行動するから、相談してからじゃないと決められないんだ」と伝えた。

これは嘘ではなく、今夜本当にワーホリしてた時にオーストラリアで知り合った日本人の友だちと合流することになっていて、その後も一緒に行動することになっていた。

だから自分ひとりじゃ決められないというのは本当のことだった。

 

それを聞いたオフィスの人たちは「あぁそうなのか。」とすごく残念そう。諦めるかと思いきや一瞬で話題を変えて「じゃあ明日、デリー1日観光ツアーはどう??」と勧めてきた。切り替え方がプロだ。(笑)

 

紹介されたその1日観光ツアーは、オートリキシャじゃなく車1台を貸切にして移動する。

「8時間以内ならデリー市内で行きたい場所にどこでも連れてってくれるプラン」だそうで、通常は800ルピーだけど500ルピーでいいよって。友だちとふたりで1,000ルピーだよって。

観光の相場が全然わかんなかったけど、1人500ルピーだと日本円で800円くらいだから、日本人の感覚からするとめちゃくちゃ高いわけじゃない。

もっと安いプランも探せばあるのかもしれないけど。

この1日観光ツアーのことも「友だちと相談してからじゃないと決められない」と伝えたのだが、「もし友だちがこのツアーに気に入らなくて当日キャンセルしてもキャンセル料は取らないし、オフィスまで来てくれたら前払いした分も全部返金するよ」と言われたので、とりあえずこのインフォーメーションオフィスの様子を見る意味で前払い分400ルピーを払って明日の観光をお願いしてみることにした。

この時ぼくは、「もしかしたらこのオフィスは本当に良心的で親切なオフィスなのかもしれない」と思い始めていた。

 


ちなみにぼくはこーゆう時、この400ルピーを払った時点で「お金を道に落としたのと同じ」だと思うようにしている。

そのため、

  • 今払ったこのお金は返って来ないのが普通。
  • もし明日キャンセルして本当にお金が戻ってきたらラッキー。
  • 明日ちゃんとツアーに参加できたらもっとラッキー。
  • 明日参加したツアーが良いツアーだったら超ラッキー。


くらいの感覚である。

もし目の前の人たちが悪い人たちで、ツアーも参加できずお金も戻ってこなかったらお金を道に落とした自分が悪い

という気持ちでいる。

だから、戻ってこなくても納得できるような金額しか絶対に払わない。

これは海外で現地で知り合った人とお金に関するやりとりをする上で大事な心得だと思っている。

 

運転手、帰還せず

ところであのオートリキシャの運転手さんはどうなったか。オフィスでの話が終わったらぼくをさっきの場所まで乗せて行ってくれる約束をしていたあの運転手。

最初はぼくの横に座って一緒に話しを聞いていたのだが、ぼくが明日のデリー1日観光の予約金を払ってからもそのままオフィスの人たちと会話していると、そのドライバーが

「俺ちょっとガソリン入れてくるわ」と席を立ったので「あ、じゃあ約束の10ルピーを今払うよ」って払おうとした。

すると、「いや、さっきも言っただろ?マネーも大切だけど、フレンドシップも大切だって。だからお前からは取らないよ。でも、もし払ってくれるならガソリン入れて戻ってきたらその時もらうから」

イケメンかこのオヤジさんは。

そして、そう言い残して出て行ったきり、その運転手がオフィスに戻ることは無かった。笑

 

ぼくは思った。「ぼくが観光ツアーの前払いをした時点で、あの運転手には10ルピー以上の"紹介料"が発生したんだろうな」と。

そうやってヤラシイ予測をしてしまう自分が嫌になりながらも、海外で初対面の人を信じるのって難しいなと改めて思うばかり。

 

ただ、ぼくは今でもあの運転手はホントにいい人だったと思ってます。

結局翌日、友だちと再度オフィスを訪れて今回のインド滞在中の電車のチケットや宿の予約をお願いすることにしたり、そのあとオフィスの人たちと一緒にパブに行っておごってもらったりすることになるのだが、その繋がりのきっかけを作ってくれたのがあの運転手だったから、もう一度会ってお礼と思う。

100ルピーくらいなら喜んで払うのに、、、。

 

さいごに

あのオートリキシャドライバーがいなくなってからもぼくはオフィスに居座ってスタッフと話をしていた。

オフィスで仲良くなったスタッフ。(左から)サミュエルとジョンとシュメル。

この3人すごく仲良くて、めちゃくちゃ面白い。話してるのが楽し過ぎて本当はガンジー博物館に行くつもりだったのに、気づいたら3時間くらいそのオフィスに滞在していたため、ガンジー博物館に行くのはやめてしまった。

博物館にはいつでも行ける。でも出会いは自分で選べないから大切にしたい。そんな風に思う。

 

話している途中で、「昼ごはんまだなのか??ちょっと待っとけ!!」と言ってジョンがどこかで弁当みたいなのを買ってきてくれたりもした。

 

ぼくが「え?悪いよ。いくら??」って聞いたら、「お金はいいから食べなよ」って。

しかも、「さっきカラいの苦手って言ってただろ?だからあんまりカラくないのにしといたから」って。

良い人たち、、、

あ、ちなみにこのお弁当激辛だったね。笑

(あ、それと、こーやって旅先で出会った人が持って来てくれるご飯や飲み物には十分注意した方がいい。「睡眠薬を混ぜられてて意識朦朧とし始めて、気がついたら貴重品取られて知らない所に放り出されてた」みたいな話は旅人からたまに聞くので。)

 

3人のうちの1人、このシュメルはキャラがめちゃくちゃ濃くて、芸人でいえば絶対にボケ担当。

 

どこで覚えたのか分からないし、意味も全然分からないけど、ことあるごとにめちゃくちゃ低音で「グリグリア〜グリグリア〜」って言っていた(笑)

 


オートリキシャドライバーとの偶然の出会い(勧誘されただけだが笑)から、インフォメーションセンターのスタッフたちと出会い、ご飯やチャイも何杯もご馳走してくれて、観光情報もたくさん聞くことができた。

しかも3人のスタッフがめちゃくちゃ面白くて。初対面だから多少疑う気持ちもありつつ、ホントにいい人たちなのかな??どうなのかな??という思いを抱いたまま、その日はオフィスをあとにした。

 

帰りは歩いて宿まで帰ったのだが、歩きすがら「インド滞在予定期間は2週間、残りの11日間でインドはぼくにどんな顔をみせてくれるのだろう」とワクワクと不安とが入り混じった複雑な気持ちだった。

 

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保育士のアジア旅2016Day41@インド【デリー観光、そして大金を払う】

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