アジア1人旅60days ネパール 豆知識・その他

保育士のアジア旅2016Day37@ネパール【はじめてのおつかい】

かんかん

この記事は、
保育士のぼく(@kazukirin1989)が26歳の時に、合計60日間(2016年2月〜4月)でアジアの国を中心に10ヶ国1人で旅した記録です。

せっかくなので旅行記っぽく書いていきます。

今日やること

ヒマラヤトレッキングを終えてネパールの首都カトマンズに戻ってきた。

今日やりたいことはたった1つ!!

トレッキングで使った登山道具や冬用衣類を日本へ郵送すること!!

実は、カトマンズから次の行き先インドへのチケットはすでに取ってあった。だから当初の下山予定だとカトマンズに戻ってくるのがギリギリで荷物を送る時間が取れなさそうだった。

しかしトレッキング中にガイドのサンタさんに相談すると下山予定を早めることができるとのことだったため、駆け足にはなったが1日早く下山することにしたのだ。

 

トレッキングで使ったぶ厚い寝袋や防寒用の衣類、とても機能的で捨てたくはないけどインドにそれを持って行きたくはない。

そんなぼくのわがままから導き出した答えが「郵送」という結論だった。

しかし、ここは見知らぬ土地。知り合いもいない。宿の外でインターネットは使えない。日本のように「あ、郵便局だ!郵送お願いしまーす!」なんて簡単にはいかないのである。

というわけで、26歳男性保育士の郵便局で荷物を郵送するための【はじめてのおつかいinネパール】がスタートした。

冒険のはじまり

今回ぼくが送りたい荷物はトレッキングで使った冬用の衣類や寝袋やダウンジャケット。

日本から持って来たものもあったが、トレッキング前にカトマンズで買った物もあったため荷物はずいぶん増えていた。

さらに、「せっかく郵送するのだから」と思ってお土産も買ったので、それも入れると結構な重さになりました。

 

荷物の測量計で測ったら10kgくらいあった。ほとんど登山用品である。

 

泊まっていた宿のオーナーであるラジュさんにいらないダンボールをもらい、荷物をつめて準備は完了。

外でインターネットが使えないからグーグルマップをスクリーンショットして地図代わりに用意して、これまたラジュさんに行き方を確認して、いざ出発する。

 

グーグルマップを見ると予想到着時間は18分後。

ラジュさんの話でも「ここからなら歩いて30分もかからないよ」とのこと。

 

「徒歩30分以内なら余裕だぜ!よっしゃ、いっちょ行きますか!!」

意気揚々とぼくは街へ繰り出した。

一筋縄でいくもんか

宿を出て快調に歩く。

カトマンズに来てから宿のあるタメル地区(旅行者用の地区•安宿街)から全く出ていなかったぼくは、カトマンズのタメル以外の町並みを初めて間近で見て感動を覚えた。


生活感あるなーって。

ただ、それと同時にちょっと不安がよぎり出した。

路地がたくさんありすぎる。

しかも看板はネパール語でしか表記がないから「通り」の名前も全く読めない。

最初の10分くらいは地図上でも真っ直ぐだったが、しばらく歩くと案の定、現在地がわからなくなってきた。

 

でも大丈夫!!

困った時は人に聞けばいい!!

道ゆく人やお店の人に「ポストオフィスはどこですか??」と聞くと、「あっち」って指さして教えてくれたり、「あの角を左だよ」って教えてくれる。みんな親切だ。

それを繰り返しているうちに段々楽しくなってきた。
一種のゲームみたいなもので、
どれだけ尋ねる回数を少なくして、さらに短時間で目的の場所を見つけられるか。

そう考え始めると俄然やる気が出てきた(笑)

 

そんなぼくは、なんと2人に尋ねただけで、グーグルマップの示す郵便局の近くまでやってきた!!あとは自力でなんとかなりそう。

「なんだかんだちょろいな」

旅の慣れもあり、余裕ぶっこきながら手元のスマホに映し出されるスクリーンショット画像と照らし合わせながら付近をウロウロ探す。

しかし、一向に「POST OFFICE」の看板は見当たらない。

道の作りを見ても、周囲にある建物の名前を見ても、グーグルマップ上のピンの位置でも、絶対この辺りのはずなのに。

 

しょうがないから3人目、近くにいた銀行の警備員さんに聞いてみた。

すると、衝撃の一言。

「郵便局はここにはないぞ。もっとあっちの方だ」って。

でた!
頼りにしてたグーグルマップが間違えてるやつだこれ。

 

本当の冒険

頼りにしていたグーグルマップが間違っていることが判明したため「郵便局探しのはじめてのおつかい、振り出しに戻るの巻」。

まぁいつも頼りにしてばかりいるグーグルさんだって、完璧じゃないですもん、間違えることだってある。それに頼りきってたぼくもよくない。

そんなことを考えながら、ぼくの頭にある言葉がよぎりました。

それは映画『ワンエイティ・サウス』で、アウトドアブランド【Patagonia(パタゴニア)】の創業者であるイヴォン・シュイナードが冒険について語った言葉。

The word "adventure" has discard overused.
"冒険"という言葉が乱用されている

For me adventure is when anything goes wrong.
ぼくにとっては、想定外のことが起きた時こそ、

That's why adventure start.
冒険の始まりなのだ

ワンエイティ・サウス (字幕版)

まさにこれだ。今のぼくもまさにこの状況(笑)

ぼくの郵便局探し、ここからが本番なのだ。

 


地図がダメになったし住所も分からなかったため、ぼくに残された方法は

  1. 「人に聞く」
  2. 「闇雲に歩く」
  3. 「タクシーに頼る」

お金は極力使いたくないので、とりあえず「タクシーに頼る」は最後の手段だ。

とりあえずさっきの警備員さんが指さした方に歩く。そして視界を遮っていたビルを越えると大きな道路に出た。

これは期待できる。

今度は道路沿いで店を構えていた携帯ショップのお姉さんたちに聞いてみた。

すると「郵便局の場所がわからない」と店員同士で相談をし始めてしまった。

 

この街の人はあんまり使わないのかな郵便局。(ぼくの心の声である。)

 

そんなことを考えていたら、たまたま店内にいたお客さんのおじいちゃんが「あそこに角があるだろ??そこを左に曲がって真っ直ぐだよ」って教えてくれた。

言われた通りに進むと今度は三叉路が。

おそらく左なのだろうが、念のため三叉路の角にあるショッピングセンターの前にいた警備員さんに聞くと「う〜ん自信ないけど、あっちの方だと思うよ」と左を指すので、「やっぱりこっちなのね。」と少し気が楽になったが、その数分後、なんとなく不安を覚えたため少し行った先の本屋の人に郵便局の場所を聞くと、

「郵便局??こっちは反対だ!!あっちに行かなきゃ!!」とぼくが今歩いてきたまさにその道を指差した。

 

なんなんだこの国は!!

ぼくの聞き方が悪いのか!?みんな郵便局を知らないのか!?もしかして観光客であるぼくをからかっているのか!?【はじめてのおつかい】でもこんなイジワルなことはしないぞっ!!

焦りと不安でイライラしてきた(笑)

そして、そんなぼくのイライラに拍車をかけるように、「あっちだ」「そっちじゃないこっちだ」「わからない」、こんなやりとりをその後もたくさん繰り返した(笑)

大人版【はじめてのおつかい】

あまりにも郵便局に着けなくて不安なものだから、これ以上不安が増してきたら主題歌を「♪だ〜れにもーなーいしょーでー♪」って口ずさもうかと一瞬考えた。笑

 

そんな中、道を聞き続けていくうちにネパール人たちの傾向がだんだん分かってきた。

 

彼ら、次の一手しか教えてくれない。

「そこ右だぞ」「あそこを曲がれ」って、直近の一手しか教えてくれなくて、たいてい、「曲がったらその先の人にまた聞きなさい」と言うのだ。

そういう感じなのね、ネパール。

そうと分かれば、次から次へと人に尋ねればいい。それが安全•確実。

[数打ちゃ当たる作戦]に変更!!

 

その後はそれこそ何人に聞いたか覚えていない。笑

なにせ全然ぜんぜん着かないんだもの(笑)

 

やっと!!ついに!!

何十人目かは覚えていないが、ついに「郵便局はあそこだぞ」と教えてくれた人がいた。

通り過ぎてしまわないように細心の注意を払いながら言われた方にゆっくり歩いていくと、

 

門のようなところから、ネパール人が日本語で「ゆうパック」とどデカく書かれた段ボールを担いでちょうど出てくるところだった!!

絶対ココでしょ!!

上を見ると、英語でそれらしい単語が並んでいる!!

ワラにもすがる思いで入って見た。

どーん!

着いたー!!!!!

やっと着いた。

 

グーグルマップは18分と示し、
ラジュさんは30分かからないと言っていたが、結局1時間以上かかった。冒険だった。

まぁまだ1時間だけで、しかもたどりちゃんと着けたから良いほうか。

レトロな梱包

建物に入ると職員に、「まずは荷物のチェックと梱包をする窓口へ行け」と言われた。

言われた場所に行ってみると、そこにはたくさんのおじさんとおばさんが。

「パッキングプリーズ」と伝えると、どこからともなく新しい段ボールが運ばれてきて、ぼくの荷物が一つ一つチェックされて新しい段ボールへと詰められていく。

そのあとどうするのかなって思って眺めていると、段ボールに合うサイズの布の袋をその場で手縫して、それに包み込んでいくではないか。

そのあとは(映画でしか観たことがなかったが)「熱した何かを垂らしてその上に印を押す作業」が行われ、
梱包が完了したようだ。

ここまでしないと国際郵便として送れないそうだ。

 

EMS

荷物を日本へ送るのにはEMSという国際郵便を使う。

「日本→海外」「海外→日本」の郵送はEMSが早くてお手頃。

ネパールのEMSで驚いたのはその料金。ぼくはワーホリでオーストラリアにいた時も何度かEMSを使ったことがあるが、ネパールは格段に料金が安かった。

ネパールでは
最初の1kgが約1,500円で、それ以上は500gごとに約400円加算されていく。

今回ぼくの荷物は約10kgだったので約9,000円くらいだった。以前オーストラリアから日本へEMSで送った時は5kgで15,000円くらいかかった。

同じEMSなのに、、、。その国の経済状況が値段に反映されるのかな。

 

無事、配送完了

今回は郵便局を見つけるまでに小さな冒険をしたが、タクシーに頼ることなく郵便局を見つけることができて荷物の発送も完了した。あとは無事に日本に届くことを願うばかり。

荷物も少し軽くなったので、残りのアジア旅はより身軽に楽しめるはずだ。

帰り道は手持ちの荷物も肩の荷も降りたので、のんびりと街を観光しながら宿まで戻った。

ネパールでの【はじめてのおつかい】完了である。

 

続きはこちら

続きの記事は明日公開します♪しばらくお待ちください♪
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