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【どーせむり。】子どもの「夢」と「未来」を奪う大人の言葉

かんかん

先日、YouTubeで1本の動画を見ました。

北海道でロケット開発をしている植松努さんの講演です。

何気なく見始めたのですが、話を聞くうちに「これは日本全国の親と先生に届いた方が良い話だ!!」と思うようになり、見終わってすぐもう一度最初から見てしまいました。

それくらい、子どもと関わっている大人には聞いて欲しい話です。

この記事は、植松さんの講演動画を見て、ぼくが重要だと思った部分を主観混じりに紹介します。

こちらがその動画です。

【『思うは招く』植松努】

「どーせむり」という言葉を無くそう

動画の中で植松さんが繰り返し伝えていることは、「どーせむり」という言葉を使うのを辞めようということです。

「どーせむり」ということば、人の「自信」と「可能性」を奪う最悪の言葉だと植松さんは言います。

あなたが誰かに夢の話をした時、「そんな夢見たいなこと言ってないで、もっと勉強しなさい」とか「そんなのどーせ無理なんだから、現実を見なさい」とか、言われたことはありませんか?

この言葉も突き詰めると、「どーせむりだから」と言われているのと同じです。

子どもたちには絶対に言って欲しくない言葉の1つだと思います。

夢とは「今できないことを追いかけること」

植松さんは、子どもの頃に自分の夢(宇宙開発)について学校の先生に話すと、「そんなのは無理だ」と言われたそうです。

そこで植松さんは考えました。

「夢ってなんだろう?」

学校で先生に「そんなこと考えてないでもっと勉強しろ」と言われた時、「なぜ勉強するの?」と先生に質問すると「勉強しないと良い学校に入れなくて良い会社に入れなくて大変だから」と言われたそうです。

植松さんはそこで「良い会社ってなんだろう?」と尋ねるとこう返ってきたそうです。

良い会社とは【安定していて、楽をして、お金をもらえる会社】だ

と。

しかし植松さんはその考え方に納得できませんでした。

なぜなら、勉強すれば能力が身につくはずです。ところがせっかく身につけたその能力をなるべく使わないで楽をするために使うのであれば、最初から勉強しなくても良いんじゃないかと思ったそうです。

 

夢には「お金」がかかる?

動画の中では、夢とお金の関係も話しています。

「夢にはお金がかかる」と言われたりしますが、植松さんいわく、

「お金が必要な夢」や「お金がないと無理な夢」というのは、「誰かがしてくれるサービス」

なんだそうです。

例えば、「世界一周旅行に行きたい」という夢を持った人が、「飛行機のチケットを自分で取れない」「自分でホテルを予約できない」「英語が話せない」「地図を見て移動できない」状態だったらどうでしょうか。

もちろん、この状態でも夢を諦める理由にはなりません。この状態の人でも世界一周旅行には行くことができます。

ただし、英語が話せる人や旅行をプランニングしてくれる人にお願いするしかなくなります。

  • 旅行代理店にフライトチケットやホテルの予約をお願いする
  • 現地観光ツアーで日本語ガイドを雇う
  • 地図が分からないからタクシーを使う

全て、誰かがしてくれるサービスです。誰かにやってもらっているので、自分でチケットを予約したり、地図を見て街を歩く場合よりも当然お金がかかります。観光ツアーも、英語ガイドと日本語ガイドでは倍くらい金額が変わることもあります。

自分にできないことが多ければ人からしてもらうしかありません。だからお金がたくさんかかってしまいます。

できることが増えれば「仕事」になるかもしれない

つまり、自分でできることが多ければ、より少ないお金で夢を叶えることができるということです。

 

さらに、「自分でできる」ということは人にしてあげられるということでもあります。

自分で飛行機の予約ができる人は、それをできない誰かがいた時に代わりに予約してあげることができます。

旅行のプランを自分で組める人は、それができない人のために代わりに組んであげることができます。

そしてそうすることによって「お礼」としてお金を受け取ることもできます。

自分ができることを誰かの役に立つためにしてあげることでお礼をもらう。これは「働くこと」そのものです。

「それできない人」のために「それをできる人」がやってあげて、そのお礼としてお金を受け取ること=仕事です。

プロスポーツ選手は子どもたちに夢や希望を与えます。「まだできない子どもたち」に「すでにできる大人」が希望を与える。とても影響力があります。そんな夢や希望を与える対価として、たくさんのお礼(お金)を受け取ることができるのだと考えることもできます。

 

植松さんは、人間にとって素晴らしいことは「できなかったことができるようになること」だと言っています。

「今できないからとこれからもできない」なんて夢のない話です。

「どーせむり」という言葉は、今時点のその人を見て勝手に使われていることも多いと思います。

「今できないからといって10年後もできないまま」という考え方はおかしいのではないでしょうか。

だから「夢」というのは「今できないこと」で、「できるようになっていくこと」が重要なんだと感じます。

子どもの「夢」と「未来」を奪う言葉

植松さんが繰り返し伝えようとしていたことは、

「どーせむり」という言葉は人の「自信」と「可能性」を奪ってしまう最悪の言葉である

でした。

「どーせむり」という言葉はとても簡単な言葉です。これを唱えるだけで何もしなくて済みます。「できないことをできるようにする」というプレッシャーから自分を解放するための魔法のような言葉なんです。

そして、「どーせむり」という言葉を周りから言われ続けると、いつの間にか心の中で、「自分なんかにはどーせむりなんだ」と思うようになります。

つまり、自分に自信を失ってしまうのです。

「どーせむり」は最悪の言葉です。

自信を失くしてしまった人は、、、

「どーせむり」という言葉で未来を奪われ、自信を失ってしまった人たちがいます。

しかし、人間は自信が無いと生きていけません。「誰かに認められている」「誰かの役に立っている」という自覚が必要なのです。

すると、

自信を失くしてしまった人は、

  • (ブランド品で着飾るなど)お金で自信を買ったり、
  • 自慢をしたり、
  • 人を見下したり、
  • 人の努力を邪魔したりするようになります。

植松さんは、

自信を無くした人は他の人の自信をうばってしまうことがある

と言っていました。

そうやって奪い合う世の中では社会は成立しなくなります。

「失敗」はマイナスじゃない

なぜ「どーせむり」という言葉を使う人が増え、夢をあきらめる人が増えてしまったのでしょうか。

それは、「うまくいかなかったこと」や「できなかったこと」をマイナスだと捉える大人が多くなったからかもしれません。

失敗=マイナス。だから失敗はしてはいけない。失敗しないためには、確実に達成できる小さい範囲で行動する。もしくは、そもそも挑戦しなければいい。

 

「どーせむり」という言葉を使うことで、「挑戦」という壇上には上がらなくて済みます。「挑戦したってどーせむり」なら最初からやる必要がないからです。

しかし、子どもは違います。生まれた時から「どーせむり」だからとあきらめる子なんて1人もいません。成長する途中で学んでしまったのです。周りの誰かに教えられることによって。

 

でも、ここで思い返してみて欲しいのは、「どーせむり」と言う大人はたいていそれをやったことがない人じゃないでしょうか。

「世界一周に行きたい」という若者に「どーせむり」という人は世界一周に言ったことがない人でしょう。

「YouTuberになりたい」という子どもに「どーせむりだからマジメに勉強しなさい」という大人はYouTuberをやったことがない人でしょう。

そうやって「挑戦」も「経験」もしたことがない多くの大人たちが子どもたちの「夢」と「希望」を奪っている現実があるのではないでしょうか。

 

子どもの「夢」と「未来」を奪わない言葉

さいごに、植松さんが動画の中で話されていた子どもの「夢」と「希望」を奪わない言葉を教えてくれました。それは、「どーせむり」とは真反対の言葉です。

その言葉とは、

「だったらこうしてみたら?」

です。

誰かに夢を話した時、将来ことを話した時、「だったらこうしてみたら?」と言ってもらったらどう感じるでしょうか?

「そうすればできるかもしれない」「それがダメでも別の方法があるかもしれない」と思えるかもしれません。そしたら未来は明るくなります。

子どもたちも「夢」を追いかけ続けることができます。

植松さんが言うように、「どーせむり」が減って「だったらこうしてみたら?」を言う人が増えたらいいなと思います。

さいごに

今回は、ぼくの主観混じりで書き進めてきたので動画が気になる方はぜひ一度観てください。

この記事には書いていない子育てで大切な内容や、植松さんの過去の苦労話もとても響きます。

子育て中の親御さんにはすごくオススメです。

【動画はコチラ↓↓をタップすれば見ることができます】

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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