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【1番シンプル】子どもが"豊かな表現力"を身につける方法

かんかん

子どもたちが成長していく上でなにかと重要になってくる「コミュニケーション力」

コミュニケーションとは言葉のキャッチボールなので、「話す」「聞く」のスキルを高めていくことが大切です。

子どもたちは、話せるようになると普段の何気ない出来事から突拍子もない空想の話まで、たくさん喋りたがりますよね。

そして子どもたちは、たくさん喋るなかで「言葉の使い方」や「喉や舌の使い方」を練習しています。

 

今回は子どもの「話す」というスキルに焦点を当てて、「子どもが豊かな表現力を身につけるために大人ができること」を紹介します。

1番シンプルで、今すぐ始められることを紹介します!

 

子どもの話を「しっかり」聞く

ずばり、子どもが豊かな表現力を身につけるために大人ができることは「子どもの話をしっかり聞くこと」です。

この、「しっかり」という部分がポイントです。

子どもは自分の話をしっかり聴いてもらえると、「話すことって楽しい」「伝わるって嬉しい」と感じることができ、もっとたくさん話すようになります。

すると新しい言葉を覚えて使ったり、表現力も豊かになるのです。

東北大学で脳機能開発を専門にしている川島教授が小中高生を対象にした調査によると、「家の人にしっかり話を聞いてもらった」と答えた子は、学力が上がる傾向が見られたそうです。

やはり、「しっかり聞く」ということは子どもの育ちにとって、とても大切なようです。

 

「しっかり聞く」にはどうすればいいのか

では、子どもの話をしっかり聞くには具体的にどうすればいいのでしょうか。

これは、有名な心理学者カール・ロジャースの提唱したアクティブ・リスニング(積極的傾聴)が有効です。

ロジャース博士は、自らがカウンセリングを行った多くの事例から、聴く(傾聴する)側に大切な3つの要素として、

①共感的理解
②無条件の肯定的関心
③自己一致

を挙げています。(『子育てベスト100』より)

分かりやすく言い換えると、

  1. 子どもの気持ちを想像してみる
  2. 否定をしない
  3. 興味を持つ

ということです。

 

①子どもの気持ちを想像してみる

話を聴くときは相手に共感する気持ちが大切です。

「相手の立場になってみること」で返事の仕方も変わってきます。

具体的には、子どもがお出かけやイベントのあとで「今日は楽しくなかった」と言ったときには「そっか、楽しくなかったんだね」と一旦気持ちを受け止めてあげましょう。(「なんでそんなこと言うの!?」と言ってしまうと子どもは否定された気分になってしまいます。)

 

②否定をしない

「否定しないこと」も大切です。

子どもが話すことに対して「それは◯◯だよ」「そんな話はやめなさい」と頭ごなしに大人の意見を言うのではなく、子どもが話している時は子どもが自由に考えや気持ちを表現できるようにします。

人に迷惑をかけることや好ましくない内容の話をしている場合には、一旦共感した上で、ルールやマナーを伝えるようにすると、納得してくれることが多いです。

 

③興味を持つ

子どもが話す内容で、大人にとっては「自分には興味がない」「なにが言いたいのかよく分からない」という内容もあるかと思います。

そんな時、スマホやテレビを観ながら気の抜けた返事をしていると、子どもは「ぼくの話を真剣に聞いてもらえていない」と感じてしまい、話す意欲も乏しくなってしまいます。

さらにその態度を学習して、親が話しかけているのにおもちゃに夢中で全然顔を向けないということにもなりかねません。

なにが言いたいのかよく分からない時は、子どもに簡単な質問をすることで、「あなたのことをちょっとでも多く理解したいと思っているんだよ」という気持ちを伝えることができます。

 

「話を聴く」の大敵は日々の慌ただしさ

ここまで読んでみて感じた方もいると思いますが、子どもの話を聴くには、大人が時間と心に余裕を持っていないとなかなか大変です。

仕事が忙しくて疲れていたり、人間関係で悩んでいたりして「最近子どもの話をゆっくり聞いてあげてないな」と感じる時は、食事をデリバリーにしてみたり、家事代行サービスを利用するなどして、大人が時間と心にゆとりを持てるようにすることが大切になります。

 

さいごに

今回は、「子どもが豊かな表現力を身につけるために大人ができること」について紹介しました。

方法は「子どもの話をしっかり聴く」というシンプルな内容でしたが、そのためには大人が時間と心に余裕を持つことがポイントになるので、その点が、現代の親世代にはなかなか難しいのかもしれないと感じます。

それぞれの家庭にあった方法を試行錯誤して、お子様と楽しい時間をお過ごしください^_^

 

参考書籍

「この本は、子育て参考本の永久保存版です!」

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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