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子育てを"難しい"と思ってしまう理由を保育士が解説【親の悩み】

かんかん

今回は、子育てを難しいと思ってしまう理由について解説したいと思います。

そして、「どうすれば子育てを楽しめるのか」という解決策も紹介していますのでぜひ最後まで読んでみてください。

子育てを楽しめていますか?

最初に1つお聞きします。

あなたの我が子がこの世に生まれてきた時、

「伸び伸びと大きく育って欲しい」
「楽しい人生を送って欲しい」
「そのためのサポートなら身を削ってでもしよう」


そう思いませんでしたか?

あなたの子どもはあなたにとって掛け替えのない存在であるはずだし、子育てというのは命を育む素晴らしいものであるはずです。

では、実際はどうでしょう??

今、子育てを楽しめていますか??
子育てが素晴らしいものだと思えていますか??

この記事にたどり着いた方は、頑張ってはいるけれど、実際にはそう思えない」という方が多いのではないでしょうか。

  • 子育てって難しい、、、
  • 子育に苦労している、、、
  • 子どもが分からない、、、

そんな切実な声があちこちから聞こえています。

そこでまずはは、なぜ世の中のお母さんお父さんが子育てを難しいと思ってしまうのかについて考えてみたいと思います。

 

子育てを難しく感じる理由

Pexels / Pixabay

ぼくが保育士として子どもと関わりながら経験したことや、保護者の方々の相談をたくさん聞いてきた経験を踏まえて考えてみると、親が子育てを難しいと思ってしまう大きな原因が1つだけ浮かび上がります。

 

それは「期待」です。

「子どもへの期待」が強すぎることで、子育てを難しく感じてしまっている親御さんが非常に多いのです。

 

いつの間にか、「子どもは自分の思い通りになると思ってしまっている」ということです。

 

子どもにはそれぞれ伸びていきたい方向があります。


これが好き、あれが嫌い、、、
これが得意、あれが苦手、、、

大人でも誰しもが持っていますよね。

そして、その伸びていきたい方向というのは、周りの大人からいくら言われようと、大きくは変わらないものです。

 

それなのに、親が子どもに対して、

  • 「これくらいはできなきゃ」
  • 「こんな性格にしたいから」
  • 「常識ある子になってもらわないと」

と思って自分の理想の方向に向かわせようとすることが多くあります。

しかし、お子さんにはお子さんのタイミングや発達の段階があり、進みたい方向に合っていないと当然子どもは反発します。

 

その子どもからの反発に対して親は「子育てって大変ね」と思うわけです。

 

この時の「子育てって大変ね」という言葉の真意は、「私の思い通りにならないわね」ではないでしょうか。

そう考えてみると、子どもは親の手下や部下ではないので、「そもそも子どもが私の思い通りになると思っていること自体が間違いか」と気付けると思います。

子どもが伸びていきたい方向はどっちですか?

jill111 / Pixabay

少し話が変わりますが、ぼくが以前、働いていた保育園で、園芸担当をしていました。

面白いもので、チューリップの球根を植えたら必ずチューリップの花が咲くし、ヒマワリのタネを巻いたら必ずヒマワリの花が咲くんですよね。

 

チューリップの球根を植えて「ヒマワリになりなさい」と言ったって絶対に無理ですし、「ヒマワリのタネを蒔いて育ててみたらチューリップが咲いちゃった」なんてことも絶対にありません。

 

何が言いたいのかといいますと、子育てもそれと同じ感覚なのではないかということです。

子どもには伸びていきたい方向がある。だから、親や周りの大人の思いを押し付け過ぎてはいけないのです。

もちろん子どもの成長や幸せを願うことは大切です。

  • 「人に優しくできる子になってくれたらいいな」
  • 「勉強するのが好きな子どもになってくれたらいいな」
  • 「毎日楽しく生活してくれたらいいな」


期待することは大切です。(大人が期待することで子どもの学力が伸びることも研究で分かっています。)

でも、その思いがいき過ぎると「人に優しくしなければならない」「勉強が好きにならなければならない」と無理矢理押し付けてしまうことにもなりかねません。

「〜するべきだ」「〜しなければいけない」という思いは、子育てはもちろん、生きていく上での壁になることが多いです。

 

重要なポイントは、「子どもには大いに期待した方が良いが、期待通りにならなくてもしょうがない、子どもには子どもの伸びていきたい方向があるのだから」と思えるかどうかだと思います。

 

大人が子どもにしてあげられること

では、子育てを難しいと思わないようにするためにはどのようにすればいいのでしょうか。

先ほどの例え話、花を育てることに例えてみると、子どものために親や周りの大人ができることがわかってきます。

 

例えば、

ホームセンターで小さな苗木を買ってきたら、あなたがすることはなんでしょうか??

  •  木を枯らさないように水をやる。
  • 暖かい日は外で日に当ててあげる。
  • 直射日光は避けてあげる。
  • 寒い日は家の中に入れてあげる。
  • 優しい声をかけてあげる。

などではないでしょうか。

 

では、子育て中の親や大人ができることは??

  •  毎日栄養のある食事を作ってあげる。
  • 夜は早く寝かしてあげる。
  • 挑戦できる環境を作ってあげる。
  • 頑張った時は褒めてあげる。
  • つらいときは優しく包み込んであげる。
  • 話を「うんうん」と聞いてあげる。

といったことではないでしょうか。

 

これらをしてあげた上で、あなたの子どもがどこを目指そうしても、あとは全力で応援してあげることが大切だと思います。

もちろんそれには親の覚悟が必要なことも承知です。

しかし子どもはみんな可能性のカタマリです。大きく広がっていこうとする力が満ち溢れています。

 

子育てを楽しむコツ

blickpixel / Pixabay

子育てを楽しむコツは、子どもの「素敵なところ」「良いところ」を見つけて肯定してあげることだと思います。

  • 「へぇ〜こんなこと出来るようになったんだ!!」
  • 「前より上手になったねぇ!!」
  • 「◯◯(お子さん)のそういうトコロ、ママは好きだな」

そうやって、前よりできるようになった事や子どもが楽しんでやっていることを見て声をかけてあげられるようになると、子育てに対して気がラクになると思います。

親が気楽になると、必ず子どもにも良い影響がでます。

 

窓際の観葉植物も、ネガティブな言葉ばかりかけていたり雰囲気の悪い家庭の中に置いてあるとすぐ枯れてしまったり、小さな花しか咲かなかったりするそうです。

子育てを難しいと思ってしまうことがあるときは、子どもが大きく伸びたい方向に育っていることを意識して、

  • 子どもを親の思い通りにしようとしない
  • 「素敵なところ」「良いところ」を見つけて認めてあげる

この2つを意識して関わってみてはいかがでしょうか。


今回は、子育てを難しいと感じてしまう理由を考えてみました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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