幸せとは

「幸せだから笑顔になる」のか、「笑顔だから幸せになる」のか、正解は??

かんかん

「幸せだから笑顔になる」
「笑顔だから幸せになる」

あなたはどっちだと思いますか?

いつもニコニコしてる人や楽しそうに笑っている人はとても幸せそうに見えますよね。

そんな人はまるでイライラすることや辛いことや悲しいことが全然ないみたい。

でも、本当にそうなのでしょうか??

今回は「笑顔」と「幸せ」の関係についての記事です。

3つのF

こんな話を聞いたことがありますか??

人は、ストレスを感じると『3つのF』のいずれかの反応をとると言われています。

3つのFとは、

  • Fight(ファイト、闘う)
  • Flight(フライト、逃走する)
  • Freeze(フリーズ、立ちすくむ)

人はストレスを感じた時、この3つのどれかの行動を取りやすいそうです。

 

たとえば、ある人はストレスを感じると自分の権力を主張したり、過去の栄光を引き出してみたり、相手を負かそうと闘うこと(つまりFight)を選択します。

またある人は、ストレスのかかるその状況から少しでも離れたくて席を外したり、「自分には向いてない」「今の自分には無理だった」ともっともらしい理由を作って自分を納得させて逃げること・避けることこと(つまりFlight)を選択します。

そのどちらも選択しない人は、一歩前に進み出す勇気も、一歩後ろに後戻りする勇気も出せず、悶々とした日々を送る可能性が高い(つまりFreeze)。

わかりやすいのが、不審者に遭遇した時がそうです。深夜の線路の高架下などで不審者と出会ったら、選択肢は3つ(戦う・逃げる・立ちすくむ)のどれかではないでしょうか。

それがそのままFight・Flight・Freezeになるわけです。

この3つの反応は、大昔の人間が獲得した環境適応能力だと言われています。大昔、サバンナでライオンと遭遇した時、人間は闘うか、逃げるか、立ちすくむかのどれかを脳が司令として出すように進化しました。

だからこの3つはどれが良くてどれが悪いとか、この選択をすること自体が悪いとか、そういうことじゃないんです。ただ、人の脳はストレスを感じるとこの3つのFを選択する仕組みが備わっているということです。

この3つの反応、「自分はよくこれを選びがちだな」ってものが1つくらいはあるんじゃないでしょうか??

 


さて、なぜ最初にこんな話をしたのか。

ポイントは、この3つのF(「闘争」「逃走」「立ちすくみ」)のどれも、幸せからは程遠い気がしませんか??少なくともあまり良い気分ではなさそうですよね。

 

人間は不器用

ここで最初の質問に戻ります。

「幸せだから笑顔になる」のか
「笑顔だから幸せになる」のか。

3つのF状態の時というのは幸せではないし笑顔でもないですよね。いつもニコニコしていて幸せそうな人はここで差がでるんじゃないかなと思います。

きっと、いつもニコニコしているその人にだって辛いことや嫌なことや悲しいことはあるはずです。でもそんな嫌な状況の中でも笑顔を作って周りの人と接して生活している。だから、その人は幸せそうに見えるのかなって。

 

人って2つ感情を同時に持てませんよね?人間そんなに器用じゃないわけです。

「左手の手の平と手の甲を同時に見せて」って言われてもできないし、「怒りながら嬉しくなって」って言われてもできません。

だからストレスを感じた時に3つのF反応で「不愉快」な思いを抱えてしまうと、それはそのまま「不幸せ」に直結してしまうということになります。

反対に「愉快」な思いを抱えたら、そのまま「幸せ」に直結するということになります。

そして、「笑顔」と「愉快」というのは直結していると思うので、「笑顔」になる→「愉快」になる→「幸せ」を感じるの順番が自然じゃないかと思います。

つまり、「幸せだから笑顔になるのか、笑顔だから幸せになるのか」

ぼくは「笑顔だから幸せになる」のだと思っています。

 

迷走神経

実はこれ、ちゃんと科学的な根拠もあるんですよ。

『迷走神経』という神経回路をご存知ですか??あなたの体にも走っている立派な神経です。

普通、体内にある神経というのは必要な距離を無駄なく最短で結んでいます。たとえば視神経が眼球と脳をまっすぐに繋いでいたりするように。

でも、迷走神経とはその名の通り、脳を出発して、体の各部を遠回りしながら進んでいくそうです。まずは首に沿って下降して、そこから枝分かれして心臓、消化管、各臓器、生殖腺とめぐる神経です。

さらに迷走神経は、人間の脳のとても原始的な領域につながっている唯一の神経なんだそう。

 

で、ここからが重要なのですが、

この迷走神経はおかしなことに、内臓や消化管を巡る途中で一部の神経が上に向かって登り始めます。そして、のどを経由して耳や顔面筋、目尻のあたりにまで行き着くらしいのです。

これってつまり、脳や心臓や胃腸と、目尻のしわや口角の筋肉が迷走神経で繋がっているということです。

だから、わざとでも良いから、笑顔を作ると体にどんな影響があるか、素人のぼくでもなんとなく分かります。

うつ病の研究者はずいぶん昔から『うつ病の人が無理矢理にでも笑顔を作ると、うつを管理する脳の領域が「うつが改善した」と言い始めることを知っていた』という話もあります。

この時のポイントは、中途半端な作り笑顔じゃなく頬を思いきりあげて目尻の筋肉も大きく使った笑顔を作ることで、笑顔を作ると迷走神経が反応してその刺激を全身に届けてくれるみたいです。

 

辛い時は笑おう、その素敵な笑顔が幸せを運ぶから

というわけで、あなたがつらい時、物事が思い通りにいかない時、「こんなはずじゃなかった」と何かに後悔してる時は、まずは笑顔を作ってみましょう!!

人前でするのが恥ずかしかったら、一人きりのときに鏡を見ながら思いきり口角を上げて目尻をクシャクシャにしてみましょう!!

それから自分を褒めることも忘れずに!!

「こんなときもあるよね、じぶんは頑張ってる!!大丈夫だから!!」って。

つらい時こそ笑顔を作ってみる。そうすれば迷走神経があなたを幸せを運んでくれるかもしれませんね♪♪

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