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子どもが親の言うことを聞かない理由を解説【対策と効果的な伝え方は?】

かんかん

今回は、「子どもが言うことを聞いてくれなくてイライラしてしまう、落ち込んでしまう」という親御さんのためになるお話です。

実は忙しい日々に埋もれて忘れがちになっていることがあるんです。

それは「いくら自分の子どもだとしても、その子の感情や気持ちまでコントロールすることはできない」ということです。

人がイライラする時というのは、たいていがコントロールできないことをコントロールしようとする時です。このことを頭の片隅に置きながら、詳しくみていきましょう!

コントロールできないことをコントロールしようとするとイライラする

洗濯物が溜まってしまったから明日の休みに一気に干そうと思っていたのに、起きたら大雨。「もう!」ってイライラしてしまうことありますよね。

でも、「天気」はあなたがコントロールできるものではありません。

楽しみにしていた週末のお出掛け、スケジュールもバッチリ組んだのに高速道路が渋滞していて車が全く動かない。「なんで!!」ってイライラしてしまうことありますよね。

でも、「渋滞」もあなたがコントロールできるものではありません。

人は、自分でコントロールできないことをコントロールしようとすると、上手くいかなくてイライラしてしまいます。

もともと「コントロールできないこと」だから最初から結果はわかっているのですが、それでもイライラするのは「変わらないことを変えたい」という思いを持ってしまっているのが原因です。

あなたは子どもの期待に応えてますか?

それでは話を本題に戻します。今回のテーマは「子どもが親の言うことを聞かない」でした。

「子どもが言うことを聞いてくれない」ということは、言い換えると「子どもが私の期待通りに動いてくれない」ということです。

「宿題をしなさい」
「片付けをしなさい」
「スマホばっかり触るのをやめなさい」

これは全部「期待」です。言い換えると

「宿題をやって欲しい」
「片付けをして欲しい」
「スマホばかり触らないで欲しい」

となります。

しかし、ここで思い出したいことは、

子どもって親の期待通りに動く都合の良い存在でしょうか?

親は子どもの気分や感情をコントロールできるでしょうか?

子どもは親の期待通りに行動し、親の期待通りにならなければいけないのでしょうか?

もし「そうだ」と思うのであれば、逆の立場も成立しなければ不平等です。

つまり、「子どもは親の期待に応えるべきである」と思うなら「親も子どもの期待に応えるべきである」ですよね。

「子どもが言うことを聞いてくれない」と悩むあなたは、お子さんの求める通りに行動し、お子さんが言って欲しいことを言ってあげていますか?

子どもが話を聞いて欲しい時、話を聞いてあげていますか?
子どもが悲しそうな時、寄り添ってあげていますか?

もし子どもの期待通りに行動していないとしたら、子どもにだけ「期待通りの行動」を求めるのは無理があると思います。(ちなみにこれは子どもだけじゃなく、夫婦関係や上司・部下の関係でも同じです。)

相手に「もっとこうしてよ」と思うなら、その分、相手の「こうして欲しい」にも応える必要があるわけです。

子どもが勉強をしてくれない!宿題をやらない!とイライラしてしまっているとしたら、まずは、子どもは期待通りになる存在ではない、と改めて思い直すことが大切だと思います。

子どもに効果的な伝え方

この話でよくある勘違いは「じゃあ子どもに期待してはいけないということ?」というものです。

それは違います。子どもには期待した方がいいです。

ただし、期待通りにいかなくても「ま、しょうがないか、子どもは私の期待に応えるために生きてるわけじゃないしな」と思うことが大切です。

そんことを踏まえた上で、子どもに「こうして欲しい」「こんな風になって欲しい」と期待する時に、親としてできる効果的な伝え方があります。

それは、親がその行動をまず見せることです。

例えば子どもに勉強して欲しいなら、まずは親が何かを学ぶ姿をさりげなく見せてあげることです。
スマホやテレビから距離を置いて欲しいなら、まずは親がスマホやテレビから離れることです。

そうすれば劇的に子どもたちは変わると思います。

想像してみてください。
平日の夕ご飯の後、親がリビングでテレビを消して静かに本を読んでいたり、ダイニングで机に向かって何か資格の勉強をしていたらどうでしょうか。
しかもそれを心から楽しんでいたらどうでしょう。

そんな親の姿を見た子どもはどう感じるでしょうか?

「本を読んだり、何かを学んだりするのって楽しいのかな」と思うかもしれません。

でも例えば夕ご飯の後、親がテレビを見ながらゴロゴロしてCMのたびにスマホを触っていたらどうでしょう?

その親の姿を毎日毎日見ていたら、子どもはどんなことを「楽しそう」だと思うでしょうか?

それをすることが絶対悪とは思いませんが、バランスは大切なのかもしれません。

子どもは大人の「言うこと」と「やっていること」のどちらを真似するか?

これは確実に「やっていること」です。

子どもは良くも悪くも親や先生といった「身近にいる大人」の影響をダイレクトに受けます。

子どもに「こうして欲しい」という思いがあれば、100回言うよりも、親がそれをしている姿を毎日見せてあげることが何よりも効果的です。

さいごに

子どもが言うことを聞いてくれないと悩んでいる方は多いと思います。

ぼくが日頃思うのは、子どもにとって「親自身が何に夢中になっているか」がとても大切だと言うこと。

例えば

読書に夢中なのか、テレビに夢中なのか。
職場の愚痴をこぼすことに夢中なのか、仕事の楽しさを伝えることに夢中なのか。
毎日イライラしているのか、毎日ニコニコしているのか。

そういった違いを子どもは自然と見ています。

親が言うことよりも、親が実際にしていることの方が信ぴょう性が高いことを子どもは本能的に知っています。

言葉で示すよりも行動で示す。口よりも背中で子ども育てることを意識することが重要だと思います。

言うことを聞いてくれない子どもは普段、どんな大人の行動を見ているのかこの機会に考えてみてもいいかもしれませんね。

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