わが子が「自分に自信を持っているかどうか」というのは親としては気になるところですよね。
いろんなことに積極的に挑戦したり、失敗してもめげずに果敢にチャレンジし続けたり、そんな「自信のあるわが子」の姿を理想としているママも多いのではないでしょうか。
しかしながら現実は「うちの子、全然自信がなくて、、、」とか「いつもやる前から"どーせできないから"と言って、やってみようとすらしないんです、、、」という悩みをよく聞きます。
そこで今回は、子どもに自信をつけさせたいママのために、ママができる"とっておきの方法"を紹介します。
ぼくは保育士として働いている時に子どもたちにこの方法を活用していました。心理学的にも効果がある方法ですので、ぜひ試してみてください!!
自信とは
まずはじめに「自信とはなにか」について再確認します。
自信というのは、読んで字のごとく「自分を信じること」ですよね。
つまり「自信がある」というのは「自分を信じることができている状態」ということです。
では、「自信がない」というのは、どういう状態でしょうか?
これは「自分を信じることができていない状態」ということになります。
「うちの子、全然自信がなくて、、、」と聞くのと、
「うちの子、全然自分を信じることができてなくて、、、」と聞くのでは印象は変わりますか?
でも実はこれ、同じことなんですよね。
自分を信じることができないというのは、自分の能力だったり、容姿だったり、技術だったりを信じることができない状態です。
だから、周りの大人から「これやってみたら?」と言われても「ぼくは(できないから)やめとく」となってしまいます。
「自信がない」というのは「自分を信じることができていない状態」。
これが今回の話で重要になります。
自信を手に入れるステップ
「自信がある」というのが「自分を信じることができている状態」なのであれば、単純な話ですが自信がない人が自信を持つためには次のステップを踏むことになります。
自信がない
(=自分を信じることができていない)
↓
????
↓
自分を信じることができる
(=自信がある)
とってもシンプルですよね。
つまり、「????」に入るステップを踏むことで自分のことを信じられるようになればいいのです!
そしてここからが肝心!
一体、何をすれば自分で自分のことを信じられるのでしょうか?
もしあなた自身も自分に"自信が持てない"タイプであれば、自分ごとに置き換えて考えてみてください。
どうすれば自分を信じることができるか
ではここからは「自分を信じるための具体的な方法」を書いていきます。
まず最初に質問です。
あなたはどんな人なら信じることができますか?
あなたが信用している人はどんな人でしょうか?
それが分かれば「自信の付け方」が見えてきます。
人を信じるポイントというのはいろんな要素があるとは思いますが、その中の重要な要素の1つに「嘘をつかない」がありませんか?
「嘘ばかりつく人」や「他人を騙そうとする人」は信用できないと思います。
逆に、「約束は必ず守る人」や「正直で素直な人」は嘘をつかなさそうで信用できると思います。
ポイントはココです!
「人は約束を守る人や嘘をつかない人のことを信じることができる!」
他人に対してそうなのですから、自分に対してもそうなんです。
友達にいつも嘘ばかりつかれていたらその人を信じることはできないと思います。同じように、自分に対していつも嘘ばかりついている人は、自分を信じることが出来なくなってしまいます。
そして自分を信じることができなくなると、、、?そうです「自信がない人」になってしまうのです。
ということは、今、自信がない人に必要なことは「自分に嘘をつかないこと」です。
でもここがちょっと難しいのですが、「自分に嘘をつかない」ってどういうことかイメージしにくくないですか?
ここが難しいのでたくさんの人が「自分に自信がない」と悩むことになります。
大人ですらよく分かってないのですから、小学生のお子さんに「自分に嘘をつかないように」と言ってもなかなか理解が難しいと思います。
そこでオススメの方法があります!
それは「言ったこと」と「やったこと」を一致させるんです。
「言ったこと」と「やったこと」の一致が続いていくと、人は自分を信じることができるようになります。
自分との約束を守る
もう少し詳しく説明します。
「言ったこと」というのは宣言です。
たとえば、「ダイエットのために毎日腹筋を100回する!」と決めたとします。
しかし、結局一週間も続かず3日坊主で終わってしまいました。つまり結果は「やれなかった」。
これは見方を変えると、「腹筋を毎日100回すると自分自身と約束したのに、やれなかった(つまり約束を破ってしまった)」ことになります。
要するに自分に嘘をついてしまったことになります。
他にも
- 「子どもに怒らないようにしよう」
- 「職場で愚痴を言わないようにしよう」
- 「旦那に優しくしよう」
など、自分で「言ったこと」や「決めたこと」が続かないと「自分と約束したのに守られなかった」と感じ、少しずつ自分を信じることができなくなっていきます。
「自分は嘘つきじゃないか、そんなやつのこと信じられるか」ってね。
そんなことが積み重なった結果、人はやる前から"自分はどーせ無理だから"とか"自分はやったって(結局続かなくて)無駄だから"と、自信がない(自分を信じられない)状態になってしまいます。
この「自分との約束を守ること」を気をつけていけば、少しずつ自分のことを信じることができるようになります。
しかしこれができなくて、困っている人が多いわけです。
最初は小さなことを意識していく
この状態を解消するための方法は、2つあります。それは、
- 最初から高い目標を決めないこと
- できている所に目を向けること
です。
さっきの例で言えば、最初の目標を「腹筋を今日だけ10回やる」にしてみたり、「子どもに怒らないようにしよう」ではなく「怒るのは5回以内にしよう」と決めてみたり。
最初は小さなことを約束していくことが重要だと思います。
また、思った通りにいかなかった時も、その中で上手くいった部分を探すようにします。「そもそも挑戦したこと自体」や「直前までは覚えていたからオッケー」など。
子どもでいえば、
「宿題が終わらなかった」ではなく「宿題をやるためにイスに座った」とか、
「テストでいい成績が取れなかった」ではなく、「テストに向けてちゃんと勉強していた」とか。
自信をつけることに対して高望みは禁物です。
簡単に言うと、自信をつけるためのキーワードは「できた!」です。「できた!」と感じることを増やすことで「自分はできるんだ」「自分は捨てたもんじゃない!」と自分のことを信じることができるようになります。
行き過ぎた自信は自信ではない
ただし、自信を考える上で気をつけなければいけないのは、「子どもが行き過ぎた自信を持たないように気をつけること」です。
行き過ぎた自信のことを「過信」と言います。
極端にいうと「自分には何でもできる!」「自分は誰にも負けない!」といった思いです。
子どもに自信を持って欲しいと思いつつ、気づいたら「ママ、ぼくは空を飛べるんだよ!宙にも浮ける!絶対できるんだ!自信満々だもんね!」なんてことになったらちょっと困るのではないでしょうか。
「過信」とは「過ぎた自信」のことです。伸び過ぎた鼻はいつかどこかで折れてしまうので、適度な自信が必要だと思います。
この「過信」については、この記事↓で、なぜそんなことになってしまうのかが書いてありますので気になる方はあとで読んでみてください!
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【自己有能感を育む】子どもが自信を持つために親がしてあげられることと注意点
続きを見る
子どもは身近な人の口癖や考え方が移る
もう1つ注意が必要なのは、子どもの自信がない理由の1つとして、周りの大人の口癖が影響していることもあります。
12歳くらいまでの子どもは、言葉を学ぶと同時に考え方も周りの大人や友だちから学んでいます。
もし仮に、先生や親から「あなたには無理だからやめておきなさい」とか「そんなことできないと思うよ」と頻繁に言われていたらどうなるでしょうか?
それを言う大人はたいていの場合、自分に自信がないことが多いです。
大人は悪気があって言っているわけではないですが、その結果知らず知らずのうちに子どもの自信を奪っているかもしれません。
そういった点を考えると、子どもにかける言葉や自分が使う言葉についても改めて振り返る必要があると思います。
子どもが自信をつけるためにママができる3つの方法
というわけで、話をまとめます。
「自信がない」というのは「自分のことを信じることができていない状態」です。
自分のことを信じるためには、「自分との約束」を守って「できた!」と思えることを増やすことが重要です。
この「できた!」の積み重ねが、「自分、なかなかやるじゃん」という自己肯定感(=自信)に繋がります。
そして一番重要な、子どもが自信をつけるためにママができる"とっておきの方法"は、
- 自信とは「自分を信じている状態」だと知る
- 「自分との約束」を守ることで「できた」と思える回数を増やす
- 子どもにかける言葉や普段使う言葉を見直す
です。
子どもに自信がないことが不安な親御さんはぜひ「自信」について考えてみてくださいね!!
おまけ
自信を持つために重要なポイントは子どもが12歳頃までに「有能感」を持てるかどうかも関係しています。
有能感とは、「自分は◯◯ができる」と思う感覚のことで、つまり自信と似たようなものです。
中学生以降になると、友達との時間や部活で過ごす時間が増え、親との時間が減っていきます。ぼくは、それまでに「自信を持てる子ども」になっていることが理想だと思います。
ただし焦って押し付けてはいけません。子どもには子どものペースがあります。12歳までというのはあくまでも目安です。
お母さんがお子さんのことを信じてあげれば、いつか必ず答えてくれます。
お母さんは「うちの子は必ず自信を持つようになる」と思いに「自信」を持つ必要があるということです。
「うちの子は大丈夫。」と心から信じましょう。
子どもの自信を考える上で「有能感」はとても大切な考え方なので、合わせてこちらもご覧ください。本文中にあった「仮想有能感」についても書いてあります。
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【自己有能感を育む】子どもが自信を持つために親がしてあげられることと注意点
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最後まで読んでくださってありがとうございました。