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【まるで魔法】保育士が実践している1歳児との上手な関わり方
子どもが1歳を過ぎたあたりからママがとても困る問題といえば、
「出来ることが増えてきたけどまだ言葉でうまくコミュニケーションが取れない子ども」とどう接すればいいか
ではないでしょうか。
1歳児といえば言葉がまだ発達しきっていないので、こちらの言うことを理解しているのやら、何が言いたいのかよくわからないやらで大変な時期だと思います。
今回はそんな方に向けて、元保育士で1歳児クラスの担任経験もあるぼくが、保育士が保育現場で1歳児と関わる時に実践している上手な関わり方のコツをご紹介します。
実はそのコツ、知ってしまえば「なんだそんなことか」と思えることなのですが、育児が初めてで不安が多い親御さんが意外と見落としがちな視点なのです。
1歳児の子どもと上手く関わるコツを知って、毎日の育児を楽しくしましょう!!
子どもが言うことを聞いてくれない理由
今回のテーマで想定している子どもは1歳~2歳なのですが、その頃の子どもたちといえば、自分で歩いたり、興味のあるものを触りに行ったり、食事の自分で食べる意欲が出てきたり、オムツやズボンの着脱も自分でできるようになってきたり、
もちろん個人差はありますが、ハイハイをしていた赤ちゃんの頃に比べてたくさんのことができるようになっています。
そして、子どもの活動量が増えるにしたがって、子どもに注意する量も増えてくると思います。
そんな時にぶつかる壁が「子どもが言うことを聞いてくれない」です。
特に、ズボンの履き方やスプーンの持ち方、ご飯の食べ方を教えようとしているのに、子どもがあんまり理解してくれない時などにストレスを感じてしまうのではないでしょうか??
実は小さな子どもがあなたの言うことを聞いてくれないのには、ある共通する理由があります。
子どもはあなたの言うことを聞いていないのではなく、理解していないのだと考えみてください。
そして、子どもが理解していない原因のほとんどは、親御さんが
- 早口過ぎる
- 使っている言葉が難しい
のどちらかです。
子どもと関わることに慣れていない大人は、ついつい職場の同僚や友だちと話す感じで子どもに話かけてしまいがち。
しかし、1歳や2歳では言葉を聞き取る聴覚やボキャブラリー(言葉の数)もまだまだ発達途中なので、難しくて理解できないのです。
たとえば、あなたが街を歩いている時にめちゃくちゃ怒った顔した外国人が近づいてきて、ものすごい早口であなたに何かを言い始めたとします。
そしたらあなたはきっと、
言語能力がまだ発達していない1歳児もこれと同じ状況なのです。
子どもは「ママが何か言っているのは分かるけど、早口だしよくわからない単語ばかりだし、、、理解はできませーん」と思っています。
保育士が実践している方法
では、保育士はいったいどうやって1歳児とうまくコミュニケーションを取っているのでしょうか。
基本は先ほどの「早口」と「使う言葉が難しい」という2点を意識して、
「ゆっくりと、簡単な言葉で、伝えること」
これが1番効果的です。
そして保育士がとてもよく使う表現があります。
それは、擬音語(ぎおんご)や擬態語(ぎたいご)です。保育園では保育士たちがまだ言葉でコミュニケーションがうまく取れない子どもたちに対して、
「(ごはんを)もぐもぐするんだよ」
「(お茶を)ごくごくするんだよ」
「(ズボンを)ぬぎぬぎしてね」
「ほら(おむつを)はきはきしてごらん」
のような言葉をかけます。
これがコミュニケーションを取るのに効果絶大なんです!!
「ごはんを食べて」「お茶を飲んで」など、大人なら当たり前に理解できる言葉でも、1歳の子どもにはまだ難しいものです。
3歳や4歳を過ぎると、日常のことであれば大人と同じように伝えることもできますが、まだ小さいうちは、擬音語や擬態語を使うと子どもがよく理解してくれます。
手洗いの時に「ゴシゴシ」「ふきふき」、何かを持つ時には「もちもちしてね」など、日常動作を繰り返しのある簡単な言葉に変換することを保育士はよくやっています。
なぜ擬音語や擬態語がいいのか?
保育士が擬音語や擬態語をたくさん使う理由は、子ども自身が言いやすく覚えやすいからです。
1歳を過ぎればいろんな単語を話し始め、次第に「ママ きた」など2語文を話すことも出来るようになってきます。
その発達段階の子どもたちには、繰り返しのある簡単な言葉というのはとても言いやすく覚えやすいものなのです。また、これらの言葉はリズムがあるので、その点も子どもたちが言いやすい理由になっているように感じます。
もちろん、繰り返しの言葉以外にも、
- 座る時に「おしりぺったんしてね」
- 寝る時に「ごろんだよ」
というような言い方も子どもにとっては理解しやすいようです。
子どもは"カタカナの世界"を生きている
少し話が変わりますが、
言葉を覚え始めた子どもというのは「カタカナの世界を生きている」という話を聞いたことはありますか??
ぼくたち大人は、なにか言葉を聞いた時にその意味をすぐに理解できます。それは言葉が持つ意味を理解しているからです。
特に日本人であれば「漢字」という便利な言葉を使えるので一瞬で言葉の意味を理解することができます。
たとえば、「ハシをとる」と言われた時に、
食事中であれば「箸をとる」
何かを製作中であれば「端をとる」
道案内の途中であれば「橋を通る??かな」と予測できたりします。
しかし、言葉を覚え始めの子どもは「ハシヲトル」としか聞き取っていないのです。
言葉と意味が繋がっていないので、理解するのがとても難しいのです。
「モウヨルナンダカラハヤクネヨウネ」
小さな子どもたちはこういう世界を生きています。
大人でもカタカナで書かれると「何!?」って思いますよね。
そこから順に「夜」が分かり、「寝る」が分かりと言葉が意味として理解できるようになっていきます。
それが成長です。
こういったことも意識しながら子どもと関わると、我が子の新しい一面が見えてくるんじゃないかと思います。
子どもとのコミュニケーションを楽しもう!!
さて、今回は保育士が実践している1歳児の子どもとコミュニケーションを取る時のコツをご紹介しました。役に立ちそうですか??
子育てというのはわからないことばかりでいろんなことが手探りですよね。
でも、「子ども」と関わることには喜びもたくさんあるかと思います。
そんな喜びを少しでも多く感じることができるように、子育てに向き合う親御さんの役に立つ情報をこれからもどんどん発信していきたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
まとめ
今回の記事のポイントです。
ポイント
- 子どもはあなたの言葉を聞いていないのではなく理解していない可能性が高い
- 理解できないのは、大人が「早口」「使う言葉が難しい」の可能性が高い
- 子どもは「カタカナ」の世界を生きている
- コミュニケーションのコツは「擬音語」「擬態語」を使う
- 「繰り返しのある簡単な言葉」で伝えてみよう!!