こんにちは、現役保育士の柴田和輝です。
数年前まで公務員として日本の保育園で働いていたぼくですが、
「海外の保育を知りたい!!」「海外ってどんな保育してるんだろう??」という思いから、
安定と言われていた公務員を辞めました。
そしてワーキングホリデービザを使ってオーストラリアへ留学し、
現地で英語を勉強してオーストラリアの保育士資格を取った上で、
約5ヶ月間、オーストラリアの保育園(チャイルドケア)で働きました。
その約5ヶ月間で現地の保育園で様々な経験をすることができたので、
その中で学んだこと、気がついたこと、日本の子育て•保育との違いなどを記事にまとめています。
この記事はこんな方におすすめ
- 保育園・幼稚園の先生
- 子育て中のママ・パパ
- 海外での仕事に興味がある方
※注※
記事中では、ぼくがオーストラリア(シドニー)で働いていた園の名前をP園と記載しています。
今回のテーマは「集団生活の考えの違い」です。
ハロウィンの行事を通して、集団生活の前提が日本とオーストラリアで全然違うことに気が付いたのでまとめます。
ハロウィンのコスプレ
さて、ハロウィンも近くなった今週は、P園もイベントムードです。
園では、風船や紙皿を使ってかぼちゃやオバケを作ったりしていますが、それよりもなによりもぼくが驚いているのは、子どもたちがコスプレをして園にくることです。
P園では服装は普段から自由なので、日常的にディズニー映画「アナと雪の女王」のエルサとアナの衣装を着て園に来ている子はちょくちょく見かけていました。
日本の保育園だったらそれだけでも異様な光景ですよね。笑
普通の子ども服を着て遊んでいる子どもたちの中に混じって、シンデレラやエルサや美女と野獣のベルの衣装を着た女の子が普通に遊んでいるんです。
めちゃくちゃ可愛いんですけど、日本の保育園では有り得ない光景です。
しかも、ハロウィンが近い今週の子どもたちはやる気が違う。
保護者の力の入れ方が違うのかな??
オーストラリアでは、量販店やおもちゃ屋、服屋にキャラクターのなりきりセットが売っているので子どもたちはそれを買ってもらうことが多いようです。
ハロウィーンなので、魔女やカボチャのオバケ、ガイコツの服の子たちはまだ雰囲気あっていいなって思うんですが、
今週のP園には、キャプテン•アメリカやハルク、スパイーダーマンがそこら中にいます(笑)
日本だったら、もし園に着てくるとしても戦隊モノやキャラクターがTシャツにプリントされてるだけのやつですが、オーストラリアは違いました。
服がボディスーツみたいになっていて、足元から肩まで全身なりきれるんです。
しかも、スパイーダーマンはちゃんと覆面付き。
絵本の時間に子どもたちが集まると、スパイーダーマンが3人くらいあぐらかいて静かに絵本を見ています。
さらに、このコスプレボディスーツ、上半身に綿(わた)がふんだんに入れてあって筋肉も表現してあるんですよ。
だからハルクやキャプテン•アメリカを着てる子たちは逆三角のいい体つきしてます(笑)
子どもの身長と顔に対してムキムキのシルエットはなかなか面白いです(笑)
オーストラリアではハロウィーンて仮装するものだと思ってましたが、今のオーストラリアの子どもにとってはコスプレイベントに近いのかな(笑)
日本と同じですね。
集団生活の違いを実感
今週のコスプレイベントを見て思ったのは、日本とオーストラリアの考え方の違いです。
日本の園だったら、もし子どもがスパイダーマンのボディスーツやシンデレラやエルサのドレスを着て来たら「持ってない子もいて平等じゃないから」とか、「汚れるから」とかいろいろ理由が付いてダメなんだろうな。って。
もし誰か一人が着てきたら、
「他に着てる子がいるならウチも」とか
「先生はあの子だけ特別扱いかしら」とか
「自慢したいのかしら」とかって思うお母さんが出てきたりして、、、
ちょっとネガティブ過ぎですかね(笑)
とにかく、
日本の園だったらなにかしらトラブルになるだろうなと思いました。笑
日本人は「和」が好きだから。「みんな一緒」「周りに合わせて」が大好きな国民性だから。
園で「ハロウィーンイベント」みたいな特別な日を設けて、今日はコスプレOKですよ〜みたいにはするかもしれないけど、日常生活で仮面ライダーや妖怪ウォッチのコスプレOKですよ〜とはならないと思います。
実際、P園の保護者や先生たちは、クラスの一部の子どもだけがコスプレして登園してくることに関して全然気にしてないみたいでした。
むしろ当たり前過ぎて疑問にも思ってませんでした(笑)
人の価値観は、育つ環境で変わる
でも、実際のところ、コスプレをしてない子は、コスプレをしている子をうらやましがってたりしてたんですよね。
子どもがその感情を持つのは日本でもオーストラリアでも一緒なのだから、その時の大人の反応によって、
「じゃあなるべく平均を取りましょう。」っていう日本と、「差があってもいいじゃないか、みんなそれぞれ違うのだから。」っていうオーストラリア
この考え方の違いが、子どもの価値観の違いとして育まれていくんだろうなと、そう改めて感じました。
人の価値観というのは、育つ環境で大きく変わっていきます。
自分が生まれ育ち、見て知ったものだけが全てだと思っているといつかどこかで苦しくなる時がきます。
現代は情報がオープンになり、30 年前とは比べ物にならないくらいの価値観が溢れています。
そんな多様な価値観がある中で、子どもの頃からいろんな価値観に触れておくことは、子どもの心の柔軟さを養うことになると思います。
子どもたちが、自分に合った価値観を持ちつつ、周りの多様な価値観にも興味を持っていけるといいのかなと、オーストラリアの保育園で働きながら思いました。
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