この記事では、ぼくがオーストラリアで働いていた保育園の概要を紹介しています。
オーストラリアの保育園で働いてみたい人や、子どもを通わせたいと考えている人の役に立てば嬉しいです。
シドニーのチャイルドケアセンター(保育園)
ぼくが働いていたチャイルドケアセンターは、オーストラリアはNSW州、シドニー近郊のMarrickville(マリクビル)という街にある「Peek-A-Boo」という保育園です。(以下、P園として書いていきます。)(追記:2018年現在は運営会社が替わり、園名も変わっています。)
施設は、Long day care center(ロングデイケアセンター)です。
日本でいうところの「認可保育園」に近い施設だと思って頂ければイメージしやすいかと。
ロングデイケアセンターでは、0歳〜5歳までの子どもを預かります。
センターの規模
P園の園舎は2階建です。
以前は普通の物流倉庫だった建物をリフォームしてセンターとして運営しているので部屋の造りや窓の高さ、柱の位置などは全然子どもの生活する施設向きではありません。
そして、建物の半分は一般の企業が使用しているので、センターとして使用しているのは建物の半分のみです。
外観もただの倉庫にしかみえません。(裏から見れば園庭がありますが。)
この建物の2階に保育室があり、1階部分には人工芝のプレイルームがあります。
園児の数と職員の数
P園にはクラスが3つあり、
- 0〜2歳児クラス
- 2〜3歳児クラス
- 3〜5歳児クラス
に分かれています。
そして日本とは違い、オーストラリアでは日本のように園に毎日(週5で)保育園に来る子というのは少なくどの年齢の子も週に2〜4日だけ来る子が多いです。
週5で登園する子は少数ですがいます。
それにはこんな理由があったりします。↓
-
オーストラリアの保育料、1日1万円は普通だよ【ぼくがオーストラリアの保育園で学んだこと】
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P園の総園児数は110〜120人前後です。
0〜2歳児が30人前後
2〜3歳児が35人前後
3〜5歳児が50人前後
◯人前後と数がはっきりしないのは、入園や退園、期間限定での通園などの子どもが多く、数が常に変動しているからです。
子どもの国籍(バックグラウンド)
日本とオーストラリアの園の違いで1番大きいと思うのが、子どもの国籍の多様さです。(国籍はオーストラリアが多いかもしれませんが、親が移民など、バックグラウンドがさまざま)
オーストラリアは移民をたくさん受け入れているので、街を歩いていても、欧米の人からアジア系、中東系、インド系、アフリカ系の人とたくさんすれ違います。
P園では、6〜7割くらいがオーストラリア人の子どもで、他にはアジア系•中東系•インド系•ニュージーランドやフィジーをバックグラウンドに持つ子どもたちがいます。
顔立ちが違い、
肌の色が違い、
髪の色が違い、
目の色が違う子どもたちが同じ部屋で仲良く遊んでいる姿は日本の園ではみたことがなかったので、すごく新鮮で良い経験になっています。
保育士の国籍(バックグラウンド)
そして同じく保育士(職員)にもさまざまな国の人がいます。
オーストラリア人の先生も多いですが、タイ•中国•ベトナム•ロシア•フィジー•中東などアジア圏の出身の先生も多いです。
移民の人たちは母国語と英語を話せるので、保育士たちがランチタイムに家族に電話などしていると、
あっちでタイ語、
こっちで中国語、
目の前ではヘブライ語が。
なんてことがしょっちゅあります(笑)
この多国籍な環境は、ぼくがオーストラリアの保育で良いなぁと思う点で、この多国籍な環境できちんとした教育を受けて育った子どもは、人の見た目の違いなどに関する差別とかは気にしない人間が育つだろうな、と。
実際、2〜3歳のクラスで仕事をしていると、子どもたちは近くにいるのがオーストラリアの子どもだろうと、タイの子どもだろうとインドの子どもだろうと、そんなことお構いなしに友だちを見つけ遊んでいます。
5歳くらいになると周りにいる大人や友だちの髪の色や目の色の違いに興味を持つ子もいますが、その時に保育士が「ぼくたちは地球ってゆう大きな場所に住んでいて、地球にはいろいろな人が住んでいるんだよ」と教えてあげれば、
「へーそうなんだ〜じゃあ髪の毛がピンクの人や目がオレンジの人もいるあのかなぁ」と夢膨らませながら納得していました。
そこには肌の色が違うことによる「差別」も、国が違うことによる「差別」もありません。
この時期の子どもたちには、肌の色も目の色も、「違う」というだけでそれが「良い悪い」の問題ではないことをしっかり伝えていくことが大切だと思いました。
日本だと、クラスの中には「日本人のみ」っていう保育園がほとんどだと思うんですよね。
だから、子どもの頃に髪の色が違う人、肌の色が違う人と関わる機会や見慣れる機会がほとんどないまま大人になります。
すると、耐性がないもんだから、大人になってさまざまな国の人と関わるときに意味もなく緊張したり、テレビやネットから得た変なイメージで外国人を見てしまったり、、、
それってすごく相手に失礼になるし、もったいないなとも思います。
こんなことを言ってるぼくも、恥ずかしながら1年半前にオーストラリアに来たときはそんな人間でした。
街を歩けば「うわー映画でしか見たことないような人がいっぱいいる〜」って無駄に緊張してました(笑)
日本の子どもたちも、子どもの頃から国籍の違う人と関わる機会が増えることを望むばかりです。
男性保育士の人数
気になる人もいるかもしれないので、一応書いておきます。
オーストラリアの男性保育士についてです。
もう慣れきったことというか、なかば諦めていることなのでぼくにとってはたいした話題でもないのですが。
今働いているP園でも、職員で男性はぼく1人です(笑)
これは日本の保育園でもオーストラリアの保育園でも同じなのですが、良くも悪くも「オトコダカラ」という言葉がつきます。
ありがたいときもあるし、そうでないときもあります。(苦笑)
ま、その辺は保育という女性中心の世界で生きる男の宿命みたいなものですかね。
「保育業界は女性が中心」
この考え方はオーストラリアも共通でした。
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