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【要注意】子どもは催眠にかかりやすい。あなたの言葉遣い、大丈夫ですか??

かんかん

子どもと関わる時、子どもにどんな言葉をかけるかってどのくらい意識していますか?

ついついキツい言葉や汚い言葉をかけてしまっていませんか??

子どもにどんな言葉をかけてあげればいいのでしょう?

「そりゃあ良い言葉、優しい言葉をかけてあげたほうがいいに決まってるでしょ。」

「でもそればっかりじゃいけないと思うし、もちろん怒ったり怒鳴ったりしちゃうこともあるし」

子育ての仕方は千差万別でそれぞれの思いもあると思いますが、今回の記事を読むと子どもに掛ける言葉を考えるきっかけになること間違いなしです。

子どもは常に催眠状態??

geralt / Pixabay

ある本にこんな話が載っています。

生後間もなくから2歳までの幼児の脳波は、主に、デルタ波(1.5〜4ヘルツ)である。2歳から6歳になると少しスピードが上がってシータ波(4〜8ヘルツ)となる。6歳〜12歳になるとさらに速くなりアルファ波(8〜12Hz)。そのあと、12歳以降はベータ波(12〜40Hz)となる。

では、催眠状態にある人の脳には何が起きているのだろう?

脳波の速度がシータ波またはアルファ波程度まで遅くなる(催眠療法に最適なのは7.3ヘルツだ)

つまり、現在分かっている限りでは、2歳から12歳までの子どもの脳波は、もっとも催眠にかけやすい状態にあるということになる。

潜在意識をとことん使いこなす

これってつまり、良い意味でも悪い意味でも、子どもの頃というのは催眠にかかりやすいってことですよね。言い換えれば、自尊心や自己イメージに影響を受けやすい時期です。

言葉の大切さ

Counselling / Pixabay

とりわけ、言葉って重要です。

海洋冒険家の白石康次郎さんが作家の喜多川泰さんとの対談CDの中で

「子どもは言われた言葉でできる、大人は言った言葉でできる」

とおっしゃっていましたが、これってまさにその通りなんじゃないでしょうか。

毎日「あんたは落ち着きのない子だね〜」って言われ続けたらその子はどんどん落ち着きのない子になっていくだろうし、「この子あいさつが全然出来なくてね〜」ってママが知り合いに話しているのを横で聞いていたら、その子は「あ、ぼくってあいさつできない子どもなんだ」って自分に刷り込んで行くということになります。

 

保育園では「言葉がけ」という単語をよく使います。子どもの成長を考える指導計画などで使うのですが、これは子どもにかける言葉がいかに大切かを表していると思います。

 

さらに言葉が重要だと思う理由はもう一つあります。

言葉が影響を受けるということは、他人から言われる言葉だけじゃなくて、自分が心の中で繰り返す言葉も影響するからです。自己暗示やアファーメーションと言われるものですね。

舞台に立つ直前に舞台袖で「大丈夫」と繰り返し唱えている人は自分を安心させるするように催眠をかけているのと同じ。それが自己暗示です。

子どもが「ぼく(わたし)って◯◯だもん」と心の中で繰り返し思い続けることが、実際にそういう人間になっていくというのは引き寄せの法則などで有名な話です。

つまり子どもは自分で自分に催眠をかけ続けていることになるんです。

おばあちゃんに「あんたは優しい子だね〜」と言われ続けた子どもはきっと、(その子が心地良く感じるかどうかは別として)周りから「◯◯君て優しいよね」と言われる大人になる可能性が高いんじゃないでしょうか。

だから、

  • 子どもが周りからどんな言葉をかけらるか
  • どんな言葉を心の中で繰り返しているか

この2つって、とっても大事なんです。

ただ褒めればいいってもんじゃない

Free-Photos / Pixabay

さて、「子どもは言われた言葉でできる」と言っても、子どもは毎日いろんな人と関わるし、その場面場面で言われることは違うと思います。

大人も場所や人によってキャラクターを変えたりしていますよね。

英語で「人」を現す単語はPerson(パーソン)です。

語源はラテン語のPersona(ペルソナ)、意味は「仮面」

つまり、人は誰しも親の前での仮面、友だちの前での仮面、先生の前での仮面、おばあちゃんの前での仮面、と無意識のうちにいろいろ付け替えていると言えます。

ということはですよ。仮面を付け替えればその度に周りから言われる言葉も変わるはずですね。たいていの場合、子どもが学校で言われていることと、家で親から言われていることは違っていたりします。

じゃあ家でも学校でもとにかく褒めて褒めて褒めまくればいいのか??

そう簡単な話でもなかったりするから難しいんですよね。褒められてばかりでは、子どもは自立した強い子どもは育たないと思います。大人になったら自分の力で社会の荒波を乗り越えていかないといけないので、甘やかし過ぎるのも問題です。

 

◯と×の多いほうが勝つ

このことに関してぼくが尊敬する心理カウンセラーの衛藤信之さんが印象的なことを言っていました。

一つは「子どもは言われたことが全て影響する。」
もう一つは「良いことと悪いことは、言われた量が多い方が勝つ」でした。

人は言われて嬉しいことも耳が痛いことも全部同じように受け取ることができます。そしてどちらも知っているからこそ、強さと優しさを備えた魅力ある人になることができるんだと思います。

そして、生きていれば良いことも悪いことも、どちらも言われることはあります。

子育てをしていたら、なるべく優しく褒めて育ててあげたいと思いながら、どうしても怒鳴ってしまったり、子どもにとって良くない言葉をかけてしまうこともあります。ただそこは、「しょうがないじゃん、にんげんだもの」の精神で良いんじゃないでしょうか。

そういう時は1回怒ってしまったら、2回褒めてあげたらいいと思います。

さいごに

というわけで、まとめます。

今回の内容で一番大切なことは「2歳〜12歳の子どもは催眠にかかりやすい。だから、子どもには良い言葉を掛けるようにしよう!!」

これです。

「子どもは言われた言葉でできる。」

「良いことと悪いことは、言われた量が多い方が勝つ」

子育てが思い通りにいかなくて子どもにキツい言葉を言ってしまったことがあると思います。でも子どもは純粋な心で全てを許してくれます。あなたがちゃんと謝れば、という条件付きで。

子どもの気になる所を指摘したくなる気持ちも重々分かりますが、その思いをグッとこらえて子どもの「良いところ」をたくさん伝えてあげましょう!

あなたは普段、子どもにどんな言葉をかけていますか??

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