言葉は大切です。
だけど、ぼくたちは忙しい日々に追われて意外と忘れがちになってしまいます。
でも、人が本当の危機に面した時、
その心を救えるのはお金でもなく物でもなく、言葉です。
もしも明日のお昼12時にあなたの命が失われることがはっきりわかったら、あなたはどうします??
明日、自分は、確実に、死ぬ。
それがはっきりわかったとき、
あなたは何を求めますか?
まずは生き延びることを考えるでしょう。「何でもいいから」「どんなことでもするから」と生き延びる方法を探すんじゃないでしょうか。
しかし、それでも助かる方法はないと分かったら。
そこまでいくと、最後にはあなたは「言葉」を必要とすると思います。
誰かに「大丈夫。あなたはきっと助かる。」と言ってもらいたい。お世話になったあの人に「ありがとう」を伝えたい。感謝の思いも全て言葉に乗せることができます。
明日死ぬと分かっていながら「かわいそうだから新車を買ってあげるよ」と言われても、「あなたには今までお世話になったから1億円を送るよ」と言われても、きっと心は救われない。
やっぱり、苦しい時やつらい時に最後の最後で人の心を救うのは、お金でも物でもなく、言葉だということがわかります。
ところがです。
最初にも言いましたが、ぼくたちは普段言葉の大切さを忘れがち。
きっとそれは普段から言葉を当たり前に使っていて日常の中に溶け込みすぎているから。
「特別感」がないのが理由かもしれません。
水の中で生きている魚は普段、自分が水の中で生活していることなんて意識していないでしょう。
いざ水の外に出てしまった時に、「あ!!ぼくは水の中だから暮らせていたんだ!!ピチピチッ」
となるわけです。水がないと魚は生きていけない。
人間にとっては「言葉」がそういう存在です。
だからなるべく良い言葉を使おうと思える。
それがないと生きていけないくらい必要なものだから。
人の心を救える言葉を。
言葉にはそれだけの力がある。
だからあとは使うだけ。
「言葉」は道具と同じです。
道具というのはどんな物でも共通点が2つあります。
ひとつは人の役に立つために生まれたということ。
もうひとつは使い方によっては人を傷つけるということ。
包丁も車も薬も、全部道具。
本来は便利で役に立つ物のはずなのに、間違った使い方をすればそれらは必ず人を傷つけます。
「言葉」も同じように道具です。
人を救うこともできるし、人を傷つけることもできる。
さて、明日からどういう言葉を使いますか??
そして何より大切なのは、自分が口にした言葉は自分の耳に1番入ることも結構忘れがちです。
バカ。最低。最悪。ウザい。疲れた。つまんない。めんどくさい。
口にすれば全部自分の耳に入ります。
嬉しい。楽しい。大好き。ありがとう。おもしろい。
これも口にすれば自分の耳に入ります。
さて、明日からどんな言葉を使いますか??
どうせ使うなら自分の気分が良くなる言葉を使いたいですね。
そしてきっとその言葉は、相手の心も救うはず。
言葉は大切です。