0〜2歳 3〜6歳

【2歳3歳のしつけ】子どもを叱る時に気を付けるべき6つのポイント

かんかん

子育てをしていると、どうしても子どもを叱らなければいけない場面がありますよね。

叱る時というのは、子どもの健やかな成長や幸せを願ってのこととはいえ、方法を間違えると子どもにうまく伝わらなかったり、逆効果になってしまうこともしばしばです。

そこで今回は、子どもを叱る時に気を付けるべき6つのポイントを紹介します!

こんにちは!子ども英語教育ナビゲーターのかんかん(インスタグラム@kankan_kosodate)です。
かんかん
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今回のテーマはこちら

【2歳3歳のしつけ】子どもを叱る時に気を付けるべき6つのポイント


【〜2歳】「叱る」は最小限に

まず始めに、2歳以下の子どものしつけについてです。

ハイハイや歩き始める時期になると行動範囲が広がって、危ないモノ触って欲しくないモノに近づいたりすることが増えると思います。

しかし、2歳までは「叱る」という行為はゼロにしたいところです。

なぜなら、1歳前後の子どもは脳の発達段階的にも「なぜ叱られているのか」を理解しにくいからです。

もちろん、2歳以下の子どもでも、大きな声で怒鳴るようなしつけ方をすれば「大きな声への恐怖」として親に言われたことをやらなくなる可能性もありますが、それは子どもにとっても親にとってもあまり良い関係ではありません。

2歳までは、あらかじめ危険なモノや触って欲しくないモノは目に入らない位置に隠したり、食事中に食べ物や飲み物がこぼれてもいいように床にシート(or新聞紙)を敷いたりするなど、事前の対策で乗り切ることが理想です。(あくまで理想で現実は思ったようにいきませんが、、、)

叱る時に気を付けるべき6つのポイント

それでは本題の「子どもを叱る時に気を付けるべき6つのポイント」をみていきます。

先ほどもお伝えした通り、2歳以下の子どもには「叱る」行為はオススメしないので、今回紹介するポイントは2歳以降の子どもに有効な内容です。

6つのポイントはこちらです。

6つのポイント

  1. 子どもの発達に応じた目標を持つ
  2. 危険な誘惑から遠ざける
  3. メッセージはシンプルに
  4. 大声で叱らない
  5. 決めたルールは守る
  6. 「タイムアウト」or「タイムイン」を使う

1つずつ解説します。

1.発達に応じた目標を持つ

小さな子どもは衝動的で感情に任せて行動しながら新しいことを理解していきます。

大ケガや死に繋がるような事故を防ぐためにも、子どもには「ルール(約束)」や「してはいけないこと」を教えていく必要がありますが、その中で忘れてはいけないのが子どもの発達段階に合わせた現実的な目標を定めることです。

子どもにとって「高過ぎる目標」「難し過ぎる課題」は通じません。

「何度も何度も伝えているのに全然やめてくれない、まるで理解してないみたい」

というのはあながち間違いではなく、本当に理解できていない可能性が高いのです。

ヒンドゥー語が読めないのにいきなりインドの本を渡されて「この本を音読してみて」と言われても困りますよね?

それと同じで、「今現在、我が子の発達段階がどこなのか」を見極めて関わってあげる必要があります。

注意点としては、育児雑誌やインターネットを探せば一般的な発達段階を探すことができますが、年齢や月齢で考えない方がいいです。

それを見て「ウチの子はもう◯歳◯ヶ月なのにこれができない」と考えるのではなく、「今ここまでは出来てるから次はこの段階なのね」と次に目指すステップの指標にするのがオススメです。

目標を決める時は、目の前にいる我が子が、今どの程度まで理解できているかを気にしてみてください。

2.危険な誘惑から遠ざける

子どもは「身体の半分が好奇心が出来ているんじゃないか」と思うくらい「未知のこと」「楽しいこと」が大好きですよね。

子どもが好奇心を持つのはごく自然なことであり発達にとっても重要です。できれば抑制したくありません。

しかし現実は、(割れやすい食器や包丁、コンロ、洗剤・薬品など)危険なものはあちこちにあります。

しかもそういう触って欲しくない物に限って子どもたちは興味を示して手を伸ばします。

そこで、まだ2歳〜3歳くらいの小さな子どもに効果的な方法は、そういった「危険な誘惑」を物理的に遠ざけることです。

例えば

  • 手の届かないところに置く
  • 見えない所に隠す
  • 無くてもなんとかなる物なら持たない

そうすることによって、見守る側も不必要に子どもに対して口うるさくならずに済むというメリットがあります。

どうしても興味を持つようなら、大人が一緒にいる時に、すぐに制止できる環境で、一緒に遊んでみるようにしましょう。(危険物や鋭利な物は一緒でもダメですよ!)

3.メッセージはシンプルに

一般的に、社会のモラルを理解できるようになるのは3歳頃からだと言われています。

しかし、いくら「理解し始める時期」といっても小さな子どもに長々と説明しても理解できません。

さらに、子どもに注意する時というのは(大人は感情的に盛り上がってしまいがちなので)「早口」かつ「大きめの声」になっていることが多かったりします。

次の項目でも出てきますが、大声で叱ることや早口で叱ることはあまり良い方法とは言えません。

そこで子どもに伝える時のメッセージは「短く、シンプルに」を心がけてみてください。

 

例えば

[良くない例]
→「あっ!なんでそんなことするの!!?それ昨日も同じことやったじゃないダメって言ったでしょぉそんなことしたらぁ、ホント良い加減にしてよね他にもやることいっぱいあるんだからもう絶対やらないでねーわかったの!?」

[良い例]
→「◯◯(すること)はよくないね。」「ママ、◯◯(すること)はやめて欲しいな」

そしてそののあとに、「だって〜だからなんだ」と理由を簡潔に伝える。

4.大声で叱らない

叱る時に大声を出す必要はありません。

むしろ、大きな声で叱ることは逆効果だと覚えておいてください。

なぜなら、「大きな声で相手を怒鳴る」という行為は「(大きな声という)威圧的な態度を示すことで相手を手っ取り早く従わせようとするレベルの低い対応」だからです。

そして小さな子どもでも、怒鳴る大人の意図を簡単に見抜くことができます。

これは会社の上司や先輩を思い浮かべてみると分かりやすいかもしれません。

怖いかどうかは別として、「すぐ感情的になって怒鳴る人」をあまり尊敬できないんじゃないですか?

そして相手に対して尊敬がなければ「その人の話を聞こう」ともなかなか思えません。

もし怒鳴る人の言うことを聞いているのであればそれは「怖いから」「怒らせるとめんどうだから」であって、そこに良好な人間関係はありません。

親が子どもに怒鳴るということは、これと同じことが親子関係でも起こるということです。

さらに厄介なことに、子どもは大人の大きな声にどんどん慣れていきます。

大きな声を出して怒鳴ることで問題を解決しようとすると、どんどん声を大きくしていかなければならなくなります。(これは想像以上に大変なことです。)

保育園や幼稚園でも「みんな静かにしなさ〜い!!」と園舎中に響き渡るような大きな声を出してクラスをまとめようとする先生がたまにいたりしますが、それは逆効果で、まずは先生が静かな声を使うことが大切だったりします。

大きな声で怒鳴るよりも、落ち着いた声で理性的に伝えた方が子どもには確実に伝わります。

「子どもを大声で叱ることは逆効果になる」と覚えておきましょう。

5.決めたルールは守る

大人が子どもにルール(約束)を守ることを求めるように、大人も子どもとのルール(約束)を守ることを意識しなければなりません。

 

例えば、
公園から帰る時間になったのに「まだ滑り台で遊びたい!」と言う子どもに、「じゃあ、あと2回滑ったら帰ろうね」と約束して2回滑ったあと、子どもが「やだ!まだ帰りたくない!!」とぐずった時。

あなたならどうするでしょうか?

親心としては「しょうがないなぁ、あと1回だけね」と遊ばせてあげたくなる場面かもしれません。「地面に寝転んで大泣きされるよりは、、、」という気持ちもあるかもしれません。

しかし、子どもとの約束に対して妥協するのは禁物です。

なぜなら、ぐずることでもう1回遊ぶ権利を得た子どもが学習するのは、「ぐずれば自分の意見が通る」という知恵だからです。

(「ぐずれば」に限らず「泣けば」「怒れば」「座り込めば」など、上手くいったパターンで学習していきます。)

とはいえ、毎回厳しく「さっき約束したんだからこれでおしまい!!帰るよ!」と伝える必要はありません。

1番大切なことは、子どもが「決めたルール(約束)をお互いに守ることの大切さ」を理解できるように伝えることです。

最初はなかなか理解できない子どもも、やりとり繰り返すうちに少しずつルール(約束)を守ることの大切さを理解してきます。

そして、まだ遊びたい気持ちに折り合いをつけて「約束を守ること」を優先するような変化が子どもに見られた時は、

「約束を守ってくれてママ嬉しいな。ママも滑り台滑りたくなったから最後に1回だけ一緒に滑ってから帰ろうか♪♪」

のような感じになればベストです。

6.「タイムアウト」or「タイムイン」を使う

「タイムアウト」「タイムイン」というしつけ方法をご存知でしょうか?

これはアメリカで長年使われてきた効果的なしつけ方法で、それぞれ方法をざっくり説明すると、

タイムイン

遊びや生活の途中で望ましくない言動や行動があった時に子どもの近くに寄って子どもに優しく寄り添いながらじっくり話を聞いてあげる方法。「何がいけなかったのか」「どうすると良かったか」などを子どもと一緒に考えていきます。

タイムアウト

遊びや生活の途中で望ましくない言動や行動があった時に子どもをその場から離れた場所(多くは部屋の隅など)に移動させて一人の時間を作る方法です。

しばらくしてから子どもに「タイムアウトになった理由」を聞き、もし分かっていない場合は「ルールを守らなかったから」「人に迷惑かけることをしたから」といった理由を伝えます。

現代は「タイムイン」が主流

ちなみに以前は「タイムアウト」が圧倒的に主流だったようですが、

  • 場合によって「親に嫌われてしまうかもしれない」という不安や恐怖を与えてしまう
  • 慣れてくるとその場しのぎの沈黙になったりタイムアウトの場所で自由に遊び始める

などのデメリットが目立つので、現在は「タイムイン」のしつけ方法が主流になりつつあるようです。

「タイムアウト」や「タイムイン」は親が子どもに冷静に対応できることから、怒鳴ったり感情的になったりする必要がないので育児ストレスも軽減されます。

また、狭い部屋に閉じ込めたり、子どもに手をあげたりといった(体罰・虐待になってしまうような)関わりもなくなるので育児に取り入れてみる価値はあるのではないでしょうか。

「タイムアウト」や「タイムイン」は効果的な方法ですが、実践する際にはいくつかのポイントがあるので詳しくは別記事にまとめたいと思います。

まとめ

今回は、「子どもを叱る時に気を付けるべき6つのポイント」を紹介しました。

6つのポイント

  1. 子どもの発達に応じた目標を持つ
  2. 危険な誘惑から遠ざける
  3. メッセージはシンプルに
  4. 大声で叱らない
  5. 決めたルールは守る
  6. 「タイムアウト」or「タイムイン」を使う

1つでも実践できそうな内容が見つかれば幸いです。
さっそく実践してみてください。

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最後まで読んでくださってありがとうございました。

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